見出し画像

【Jリーグ第25節】G大阪 0-0 FC東京

■ 2024年8月7日(水) 19:00キックオフ
■ パナソニックスタジアム吹田

中断期間明け、7月20日の鹿島戦以来半月ぶりのリーグ戦である。アウェイでのG大阪戦ということでおとなしく自宅DAZN観戦に。

ここまで24試合で勝ち点36(1試合あたり1.50)の7位とまだまだなにかは狙える位置。シーズン終盤に向けアウェイながらも勝ち点を持ち帰りたい。中断期間中の積み上げが問われる試合になる。

パリ・オリンピックから戻った野澤大が先発、荒木はベンチスタートに。オリヴェイラがメンバー外となり、小柏がベンチ入りした。またケガから復帰した土肥がCBで先発、岡と若い二人でコンビを組んだ。


布陣

野澤大
中村 土肥 岡 長友
高 小泉
安斎 原川 遠藤
仲川

前半

立ち上がりから大阪がボールを支配、東京陣内で攻撃をしかける流れとなる。ほぼハーフコートマッチとなり東京はボールを奪ってもつなげず、起点が低いため自陣から出て行けない。セカンドボールを回収されては波状攻撃を受けるがなんとかしのぐ。

13分、左サイドの長友からのクロスを受けた安斎が頭で合わせたが大きく浮いてゴール上にはずれる。これが東京のファーストシュートとなる。その後も大阪がほぼ一方的に攻める時間が続くが、野澤大の好セーブもありゴールは許さない。

ようやく38分、原川からパスを受けた長友がエリア内の左サイドから巻いて狙うが敵DFにブロックされる。40分、長友からの横パスを受けた中村が左足でシュートするがバーの上に。シュートコースが開いた好機だったが枠に行けず。

押しこまれ防戦一方だったが身体を張ってゴールを守り、なんとかスコアレスで前半を終えた。攻撃の形はほぼ作れていないが、自陣ではブロックを構築して規律ある守備ができている。思い通りに行かないときにやるべきことができている。交代で流れを変えたい。

後半

後半の立ちあがりは東京がやや前に出る。47分、右サイドで得たFKを原川がけると、ファーの安斎が頭でたたきつけるが敵GKにセーブされる。絶好機だったが決めきれず。さらに48分にはこれで得た原川のCKが敵DFにクリアされたボールを小泉が拾ってシュートするが枠の上。やるならこの時間帯だった。

その後は一進一退の攻防となるが大阪にボールを持たれる時間が長い。64分、原川と遠藤に代えて荒木と俵積田を投入。荒木が前線の起点となりボールが動き始めるが互いにゴールは遠い。

67分、仲川からボールを受けた俵積田が左サイドからドリブルで切れこみシュートするが敵DFがブロック。直後には小泉からパスを受けた高がエリア外から狙ったがゴール左にはずれた。攻撃は散発だがワンチャンスを決めきりたい。

71分、ポケットを取った荒木が右サイド角度のないところからねらうが敵DFがブロック。大阪の攻撃は野澤大を中心に全員が身体を張って守り先制は許さない。80分、仲川、安斎に代えて小柏、白井を投入。白井はそのまま右ウィングに入る。

終盤は交代で入った小柏、白井がアクセントとなり、敵陣でチャンスを作るシーンも。86分、小柏の落としを受けた白井がエリア外からシュートを放ったが敵DFにブロックされる。直後には俵積田も左サイドからの切れこみでシュートするがDFにブロックされる。

6分のアディショナルタイムは再び押しこまれたが身体を張ってしのぎ、結局試合はスコアレスのまま終了。勝ち点1を死守した。

戦評

前半は泣けるくらい一方的に押しこまれたが野澤大の好セーブもあって無失点でしのぎ、後半からギアを上げた。序盤などにチャンスはあったものの主導権は握れず、図らずも守備の強度を試す試合になったがなんとかスコアレスドローで中断明け初戦を終えた。

シュート数10-25、CK5-4、ポゼッション36-64と圧倒的に大阪に支配された試合だったが、若い2CBと野澤大が敵の攻撃を止め続け、最低限の結果を呼びこんだ。攻撃はほぼ見るべきものがなかったが上位相手のアウェイゲームとしては悪くない結果となった。

前半はほぼ守備特化だったので攻撃の形が見えなかったが、後半、交代で入った荒木、小柏には希望を感じた。特に小柏はボールを握って勝負できる技術とスピードがあり、荒木との相性も悪くないのではと思った。もっと見てみたい。

内容的には課題しかない試合だったが、もともと圧倒的な強さがあるわけではなく、リーグ戦が混戦となっているあいだに泥くさく勝ち点を積み上げることで上をめざすほかないという現在地を考えれば、この試合で勝ち点1を持ち帰れたのは大きい。

この試合で得た勝ち点1は、その上に戦略や戦術を積み上げられる礎石となるもの。ただ、この勝ち点は次の試合で勝ち点3を得てこそ意味のあるものでもあり、次節、ホームでの川崎戦が重要な試合になる。攻撃面もあらためての整理が必要だが、内容はあとからついてくる。

これで25試合を終了、10勝8敗7分となり勝ち点37(1試合あたり1.48)で順位は7位と変わらず。1試合あたり1.50をボトムラインとすれば、今季最低でもあと20は勝ち点を積み上げなければならず、残り13試合で7勝はマストということになる。

厳しい相手との対戦が続くが、勝利から逆算した戦い方を形にして行かなければならない。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
野澤大(2.5) 再三の好セーブで勝ち点1をもたらした。
中村(5) チャレンジが荒っぽくて怖い。
土肥(4.5) スコアレスは誇ってよい。
岡(4.5) スコアレスは誇ってよい。
長友(5) ボールを前に勧められず。
高(4.5) 後半存在感を見せた。
小泉(4.5) スペースを埋めつづけた。
安斎(5) 一本惜しいシュートあった。
原川(5) 決定的な働き見せられず。
遠藤(5) ほぼ消えていた。
仲川(5) 走ったがボール来ず。
===
俵積田(5) シュートは放ったが。
荒木(4.5) ボール持てば流れ変えられる。
小柏(4.5) 可能性を感じた。先発で見たい。
白井(5) よさは垣間見せた。

上位争いに加わるためには1試合あたりの勝ち点1.80が目安とすれば、最終的に勝ち点69が必要で、残り13試合で32を稼がなくてはならない。10勝1敗2分が最低線だが、これくらいの具体的な数値目標をもって戦いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?