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【白血病】2022年3月11日の生存報告

 地固め療法④のために入院してから21日目。昨年8月に行った同様の治療(地固め療法①)は25日目での退院だったので、今回はそれよりも遅くなってしまうのはほぼ確実だろう。
 ただし、それよりもうれしいこともあったので、少しばかり入院が延びたって骨髄にはしっかり回復してもらいたい。

▶今日の映像

 撮影して思ったが後頭部中心にだいぶ半端に毛が生えてきたな。
 血小板が回復したらきれいに剃り上げたい。

▶今日の基礎情報

・体 温:36.0℃ (38.5℃~感染症等の疑いがあるため病院に連絡)
・体 重:67.4kg
→少し減量できたが、恐らく前日の夕食をまともに食べられなかったことが原因だろう。不健康な減量はしたくない。しっかりとトレーニング等で体を絞りたい。

▶抗がん剤等服用メニュー

・採血5本
 ①白 血 球 :0.12(正常値 3.3~8.6)
 ②ヘモグロビン:7.9(正常値 13.7~16.8)
 ③血 小 板 :10(正常値 158~348)
→相変わらず底値、しかし白血球がやっと0.1未満から計測可能な数値に増加
しかし毎日フィルグラスチム(血球製造を促す皮下注射)を打ってるにも関わらずこの数値…頑張れ骨髄
今日は血小板を、13日の日曜日に輸血の予定

ちなみに昨年8月に行った地固め療法①と白血球の値を比較すると、、、

地固め療法①
地固め療法④

 目に見えて回復していない。前回の採血で単球(骨髄回復の前に増えだす)が増えてきて、昨晩は何となく腰に違和感(骨髄回復の兆候)を感じていたものの、現実は甘くはなかった…。
 それでも免疫機能を司る好中球が0から20に増加したので、これは喜ばしいこととして前向きに受け取りたい。

▶抗がん剤による副作用等

・体調:夕方に微熱が出ることが多い。倦怠感もたまにある。
・痺れ:指先にるものの、ここ数日で幾分違和感が薄れた気がする。
・食欲:病院食に戻したものの、食べられないことがある。要注意。

▶今日の雑記

 先日2月18日に行った骨髄穿刺で採取した髄液をMRD(微笑残存病変)測定に出しており、その結果が昨日届いた。結果は『陰性』
 MRD測定とは、従来行う顕微鏡での検査では100個の正常な細胞の内の1個の白血病細胞を探すのが限界であるのと比較し、10万個の正常な細胞の内の1個の白血病細胞の存在を検出できるという非常に細かい精度で白血病細胞の有無を測定できる測定方法である。
 つまり、従来に比べ非常に高い精度で白血病細胞の有無を見分けられる検査方法であり、この結果が陰性であるということで、現状調べられる精度の中では白血病細胞は確認されなかったということだ。

 これがどういうことかというと、再発の可能性が低いということ。白血病は治療終了後3~5年以内に再発しやすく、再発の場合には現在行っている化学療法よりもハイリスクな同種移植(造血幹細胞移植)を行わざるを得なくなり、それによる死亡のリスクが上がることも事実である。
 その可能性が低下した、少なくとも現時点で測定できる最高の精度での検査で白血病細胞が検出されなかったというのはとても喜ばしいことである。

 それでもまだ治療は続く、今回の地固め療法④もまだ血球が回復しきれず、退院の日程も定かではないし、地固め療法はもう1回残っておりその治療ではメソトレキセートを使う。これは成人の白血病治療に有効な反面、体外に上手に排出できなかった場合に非常に副作用のきつい抗がん剤である、そして地固め療法の後も維持療法という外来や短期間の入院による抗がん剤治療が続く。まだまだ闘病はうまくいっている場合でも半分程度の進捗だ。
 それでも嬉しい。今年1番のニュースだ。これもひとえに治療を行ってくださった先生や看護師の皆様、支えてくれた家族の存在、そして『筋肉は裏切らない』の金言に従って続けた筋トレがあってこそだ。
 これからも闘病は続くは、引き続き関係者や家族への感謝と敬意と、筋肉への信頼を忘れることなくいつか来る根治に向けて努力を続けたい。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!