社会問題とはなんぞや
急な話で恐縮ですが、社会問題ってなんだろうか。
社会が抱える問題と言えばそれまででしょうが、
つまり、どういうこと?とふと疑問に思った次第である。
『社会問題』を辞書で引くと、すぐに答えが手に入る。
ふ〜んなるほど、と。
つまり社会が悪いのね、と。
社会の欠陥というのは、つまりよく分からない政治家や大人たちがこれまで築き上げてきた社会に問題があったからで、社会を作る立場に無い、その社会に暮らすしかない一国民である我々にはその問題は解決できないわな、と。
そう思いますね。正直な話。
いや、でも待てよ。社会問題っていうくらいだから、少なからずその社会に暮らしている自分にも、何かしら影響はあるんじゃないか?
問題というくらいだから良いことではないだろう。
解決できる立場にはないかもしれないけれど、その影響は受けてしまっているのではないか?悪い影響だけ受けているの?
なんかそれは、嫌だ。もう少し調べてみようと思う。
社会問題がなにか良くないことを言っているというのは分かった。
じゃあ具体的に、日本の社会問題ってなんぞや、というところから調べてみよう。
貧困
少子高齢化
ハラスメント
自殺
食品ロス
待機児童
借金
異常気象
ひきこもり
孤独
年金崩壊
LGBT
エトセトラ・・・
ほ〜。。なるほど、多い。
社会問題が多いことが社会問題くらい多い。
でもキーワードで見てみると、身近な気がする。
社会問題って意外と身近な話なの?
食品ロスとか孤独や自殺、貧困に借金。
社会全体の問題として挙げられるけど、結局は個人の問題に行き着く社会問題が多いのかもしれない。
何年か前、後輩が自殺してしまったことがあった。
ある日会社を休んだ後輩は、自ら人生を終わらせてしまった。
あの時は、とても悲しかった。
結局、自殺に行き着いた原因は分からなかった。あれやこれや噂はあったけど、どれもあり得る気もしたし、どれもふざけた噂だった。
金に困っていたのか、交友関係に悩んでいたのか、それは後輩にしか分からないけど、何かしら思い悩んでいたのは確からしい。
悔しいのは、一緒に働いていた自分が何も気づけずにいたこと。
(悲しいのは、今この文章を書くまでこの出来事を忘れてしまっていたこと)
いつも変わらず笑顔で働いていた後輩は、職場の誰にも心の内を打ち明けることのないまま亡くなってしまった。そんなことがあった。
この自殺の背景に社会問題があるのであれば、後輩は社会に殺されてしまったことと同意であり、一緒に働いていた自分はもしかしたらその問題を解決できた立場にあったのかもしれない。
そうなると話が変わってくる。
異常気象をどうにかせいと言われても、困ってしまうけど。
もっと身近な、よりリアルな問題が、実は社会で暮らす自分のような普通の人間の近くに潜んでいるんじゃないだろうか。
そもそも、社会を作って、その社会の上に問題が発生している原因は全て、
よく分からない政治家や大人たちにあるのだろうか。
当事者は知らない誰かなのだろうか。
自分は関係のない話なのだろうか。
考えさせられる話となってしまった。
個人で考えるとどうだろう。
食品ロスを無くすために残さず食べたとて、
異常気象を解決するために車を売ったとて、
自分ひとりでやっても、恐らく社会は変わらない。
社会問題とは、仕組みの話なのかもしれない。
この社会の仕組みの歪みが問題として浮き彫りになったときにようやく、
あえて言えば『被害者』が出る。
被害者は個人であり、組織であり、社会である。
仕組みには仕組みで対抗しなければならない。
社会問題を解決するための仕組みを作らなければならない。
そして仕組みを作るのは個人であり、組織であり、社会でなければならない。
なるほど。つまりどういうことだろう。
大事なのは多分、知ることだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?