社会人1年目の大崩壊

社会人1年目でメンタルをフルボッコにした・された話をします。
この手の話が苦手な方や、トラウマがある方は読まない方が良いかもしれません。

遡ること2017年4月。これから始まる社会人という地獄におびえながら本社のエントランスをくぐった記憶があります。
なるようにしかならないね?
そうやって自分を震え立たせていましたが、ここに地獄がありました。

上司からの「攻撃」

入社してからは4月の1ヶ月は集合研修に、5月からはOJT研修で、いろいろ叩き込まれ、ヒーヒーの毎日。

私の営業時代の上司は厳しい人で、上司との間にたくさんのルールがありました。
・お客さんに出すメールすべてに上司をCCで追加すること
・ミスなど言語道断
・わからないことはすぐに確認しろ
・お客さんファースト
などなど…
あくまでこれは一部ですが、これらを犯すとブチギレられます。
最初の頃は「まあまあ、社会人としてお金をもらって働くわけだもん、そりゃ厳しくなるよね」くらいにしか思っていなかったわけです。

6月頃からはひとり立ちをしたので、単独行動が増えました。
上司との連絡は社用携帯のiPhoneを使っての電話やSMSそしてメール。別行動なので、それらのツールを使って連絡をとりながら営業活動をしていました。

そんなある日、営業の合間に上司から電話が。
その第一声が、
これどういうことですか?
メールのCC漏れに気づき、私が謝罪も兼ねて送った転送メールに対してブチギレていたわけです。
そこから40分、電話で説教。次のお客さんの訪問予定もあるのに。カレンダー共有してるのに、容赦ありませんでした。
(正直な話、「え、これっぽっちでそんなにヒスるん?やば。」くらいにしか思ってなかった。)
なぜかこれを境に、以前は謝罪すれば許してくれていたことも許されず、わからないことを聞いても理不尽にブチギレられるようになったのです。

仕事=恐怖

何をしても、何を聞いても怒られる。そうなってくると怖くて何もできなくなります。
新規提案も、メールを出すのも、電話を取るのも、営業先訪問も、仕事のすべてが恐怖の対象になりました。ただ、仕事は仕事なのでやらないと当然上司に怒られます。しっかりめの負のスパイラルに陥りました。

大崩壊

10月頃、本社で事務作業をしてるときに、例によって上司の説教がはじまりました。
その日はいつもと感覚が違って、途中で自分の中の何かがプツンと切れた音がしたのを鮮明に覚えています。説教途中でトイレに駆け込み、涙が止まらくなり、過呼吸。手に持っていた社用iPhoneで管理部門の先輩に、
『わたし、もう無理です』
そうメッセージを送りました。
トイレまで走って助けに来てくれたその先輩、が今の私の上司。恩人……。

この会社でよかった

大崩壊後どうなったかというと、社長も含む上層部の緊急会議が開かれ、トータル約5日ほどで私の人事部への異動が決まりました。
営業先訪問から本社に戻ったら「明日から人事部ね、よろしく。」と名刺と辞令が渡され、目ん玉飛び出た。この会社スピード感えぐ!と思ったと同時に、全員敵に見えていたけど味方しかいないこの会社が好きになりました。
これで晴れてクソ営業上司と正式におさらば。

やべえやつは絶対にいる

そう、いるのよね、やべえやつ。人を壊すプロが。でも、そういう人しかいないわけじゃない。
当時を振り返ってみて、私が立ち直れた一番の要因は「助けてを言える、他部門の先輩」という避難先があったこと。
つらいことがあったら転職すればいい、そりゃそう。わかる。辞めればいい。ただ、私には環境を大きく変える勇気がなかったし、解決策を奇跡的に持っていたことで、辞める必要がなかった。
社内コミュニケーションが無駄とかそんな話も聞くけど、避難先を持っといて損はないよ!ってお話でした。