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2021年1月9日(土) 晴れ

新型コロナがなければ、今頃2月の旅の計画をドキドキワクワクしながら立てている頃。

今年は行けそうにないなとため息ついて、前に撮った写真を見返していたら、旅先で出会った輝くような笑顔に励まされた。

写真は、3年ほど前、バングラデシュ、インドを旅した時のもの。どちらも裕福とはいえない国だけれどもたくさんの笑顔を私に与えてくれた。

それに心動かされて、できもしないのに詩なんて作ってしまったほどだ。

「幸せのものさし」
Give me money
こんな仕事放り投げて
遊びにいこう
お腹がすいたらお母さん何とかしてよね
貧しさなんてよくわからないよ
Give me money
空っぽの小箱放り投げ
遊びにいこう
今日はどこで夢を見るの?
いつものわんこも一緒だね
明日は何して遊ぼうかな
Give me money
こんな仕事放り投げて
遊びにいこう
お母さんも一緒に
遊びにいう
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お金をちょうだいと小さな箱を抱えて暗い顔をした小さい子たちが私の足元に擦り寄ってきた。多分、お母さんかどこかの悪い人にそうやってお金をもってきなさいと言われただろう。その子たちと写真を撮ったり、現地の言葉で遊んだりしているうちに、もっていた小箱と貧しさを放り投げてキラキラの笑顔を見せてくれた。放り投げられた小箱を気にもとめず子どもたちは遊びに夢中になった。

子どもたちが求めているのはお金ではなく、もっと違った“何か”なのだと感じて、子どもたちは大人よりしっかりと、幸せを感じ取るものさしを持っているのだなとも思った。

きっと今もこの子たちは、貧しさもコロナもなんのその、遊びたい衝動に駆られながら笑顔を振りまいていることだろう。

そう思うと私も少しニヤケる。


写真は旅で出会った子どもたち

亀田信暁


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