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第1回「「幸運の女神」になるためのケイシー療法実践法」 小田 真嘉 氏

「進化の四段階説」を提唱し、人と組織の「進化(本質的な成長)」をテーマに、個人事業主から上場企業の経営幹部、各界のプロフェッショナルや作家などの「リーダーの相談役」として活動している、経営コンサルタントの小田真嘉(おだ・まさよし)さん。
実は、ご自身の健康維持と意識向上のために長年ケイシー療法を役立てていらっしゃるという、かなりのケイシー通でもあると判明。そこでそんな小田さんに、ケイシー療法との出会いやよく使用されているお気に入りのアイテム、独自のユニークな使い方などを詳しくうかがいました。

小田 真嘉 (おだ まさよし)
防衛大学校理工学部卒業。宮城県出身。関西在住。
経営コンサルタント ブーストパートナーズ株式会社/代表取締役

20代で1万人以上のビジネスマンと1000社を超える経営者と出会う。ビジネスや人生には4段階のステージがあり、仕事や人間関係において直面する課題の根源的な解決策は各ステージによって異なることを解明し「進化の4段階説」として体系化。
現在は、人と組織の「進化(本質的な成長)」をテーマに、個人事業主から上場企業の経営幹部、各界のプロフェッショナルや作家などの「リーダーの相談役」として、人生の潮流が変わる後押をしている。365日毎朝配信中の「成長のヒント」は、中学生から87歳の大先輩まで幅広く愛読されている。

著書に『出会う!技術』(あさ出版)『成長法則』(PHP)や『不思議なくらい幸運がやってくる3つの法則』(三笠書房)

テンプル――
小田さんはいつどんなきっかけでケイシー療法に巡りあわれたんですか?

小田――
それは、私が中学二年生の頃のことでした。当時、私がたまたま始めたタロット占いがよく当たるということで、ご近所さんから母の友達、口コミで評判を聞いた人たちなど、いろんな方々が家に来るようになり、相談に乗る日々が続いていました。

テンプル――
中学二年生で大人の人生相談に乗っていたんですね(笑)。

小田――
そうですね(笑)。相談に来る方のほとんどが奥様たちで、どなたも最初は表面的な生活の相談をされていたのですが、次第に旦那さんのご商売や、夫婦関係、子育て、嫁姑、健康、家計の問題、近所付き合い、友人との人間関係のことなど、だんだんとディープな人生相談をされるようになっていったのです。当然、まだ中学二年の私にはそんな人生経験もなかったのですが、とにかく必死に考えて、できる限りのお話をさせていただきました。今思うと恥ずかしくなるような生意気なことをずいぶんと話していましたが、ご本人に喜んでいただけただけでなく、他の方のご紹介をしていただくこともあったほど、その鑑定が好評だったんですよ。

当時使用していた タロットカード

ただ、ある時からだんだん怖くなってきたんです。鑑定があまりに絶賛され過ぎるので、「自分のやっていることは、ホントに正しいのかなぁ?」と。実は、相談に乗らせていただいているうちに、思いもよらないようなアイディアや相談者の未来を切り拓くようなインスピレーションが次々に湧いてきたんですね。なぜ、自分にそんなアドバイスができるのか? どうして、ひらめきが降ってくるのか? 自分では訳が分からなかったですし、そもそも、なぜタロットで人の人生が切り拓かれていくのか不思議だったんです。自分でやっておきながらね(笑)。

そこで本屋さんに行って、疑問を解決してくれそうな本を探すことにしたんです。カウンセリング、心理学、深層心理分析、精神世界、宗教、歴史…。色々なジャンルの本を、手当たり次第に読みました。最初はなかなか「コレだ!」というようなものに出会えなかったのですが、さんざん読み漁って流れ着いたのがエドガー・ケイシーの本でした。そこには、眠りながら膨大な数のリーディングをする彼の様子が描かれていて、自分が普段やっているものに近いと思ったんです。私も当時、たくさんの方の悩みを聞かせて頂くなかで、「一番問題なのは、その起きた問題ではなく、本人の意識がどうあるのかということだ」とケイシー同様に感じていたんです。そして、常に意識を高めることを主眼においてお話させていただいていたので、ケイシーの霊性を高めることの大切さを説くリーディングに触れたとき、とても感銘を受けたんです。

テンプル――
それがケイシーとの出会いだったわけですね。

小田――
そうですね。それで一つ印象的な出来事があって。ある日、ケイシーが健康に関するリーディングをしているパートに目を通していたんですね。その章では、相談者に対して「リンゴで体を浄化するように」というような内容のものでした。すると次の日に、その相談者の症例とほとんど同じような問題を抱えた方が私のところに相談にいらっしゃったんです。しかも不思議なことに、またその数日後にも同じような悩みを持った別の方がいらしたんです。これには驚きました。

テンプル――
その方たちにはケイシー流の「リンゴダイエット」をオススメしたんですか?

小田――
家の裏側がリンゴ農園だったこともあって迷わず勧めましたね(笑)。もちろんリンゴによるデトックス作用があったと、相談者本人にとても喜ばれたんですよ。それからというもの、ケイシーのフィジカル・リーディングが載っている本をだいぶ読みました。その情報がかなり役に立ちましたが、たくさんの相談を受けているうちに、これまで読んできたケイシーの本の中には書かれていないような症例に遭遇するということがあって。どうしたらよいのか、何かヒントが欲しいと思い、ワラをもすがる思いで当時できたばかりの日本エドガー・ケイシー・センターに電話をして問い合わせることにしたんです。そのとき中学生だった私に電話口で色々と懇切丁寧に教えてくださったのが、今思うと光田(菜央子)さんだったんですよね。

テンプル――
それがこうして十数年も経ってから実際にお会いして、お仕事をご一緒させていただくことになるとは、何とも不思議なご縁ですよね。

小田――
そうですね。お陰さまでその後、教えて頂いたアドバイスをお伝えすることができ一件落着したんです。あのときは、本当にありがとうございました(笑)。その後もケイシーのリーディングは、健康問題への対処法や意識を高めるための方法として、参考にさせていただきました。

それほどケイシーにお世話になっていた私ですが、実はその頃は自分自身の生活のなかにはケイシー療法を取り入れていなかったんですよ。というのも、皆さんの相談に乗るのに精一杯で、自分のケアをすることは完全に後回しになっていたんですね。さらに別な仕事を始めることになって、そちらのほうが忙しくなってきたこともあり、タロットを使った人生相談もケイシーの勉強も、しばしお休みすることになったんです。

テンプル――
ケイシーの叡智を周りの大人たちに説いていたという小田さんは、かなり早熟な中学生でしたね(笑)。そして、新たなる仕事が忙しくなったのを機にいったんはケイシーの世界から離れることになったものの、今では日々ケイシー療法を実践するほどの愛好家になっていらっしゃるとか。再びケイシーと出会うことになった経緯を教えていただけますか?

小田――
はい。ケイシーに再び触れることになったのは、私が29歳の時のことなんですが、その前に少しだけ時間を遡ってお話しさせてください。25歳の頃から、私は本格的にコンサルタントとして活動していまして、あらゆる業種や業態、かつ様々な職務や立場にいる方々に出会い、新入社員から社長や会長、そして投資家まで幅広くお手伝いさせていただいていました。当然のことながら最初はビジネスの相談が主だったのですが、ずっと対話していくうちに仕事に限らず、親の問題、友人との関係、恋愛、結婚、夫婦関係、子育て、親子関係、お金、信仰のことなどへと、話がつながっていくようになったのです。そして気付いたら、また中学のときのようにあらゆる問題に対しての相談にのるようになっていたんですよ(笑)。

よく仕事において「公私混同するな」といいますが、私はこのコンサルティング業を通して、仕事とプライベートは絶対に切り離せないものなんだと悟ったのです。つまり、仕事がうまくいかないということの背景には、何かしらプライベートの本質的な問題がからんでいる、ということ。ですから、直面している問題を根本的に解決するためには、仕事の能力を高めるだけではなく「意識のステージ」を高めることがそれ以上に大事だということが分かったのです。

そういう経験を繰り返す中で、私は最先端のビジネススキルや成果を出すための仕掛けや仕組みなどの表面的なアドバイスよりも、もっと意識の深い部分にまで突っ込んだ、本質的で、根源的で、普遍的なお手伝いをしていきたいと思うようになったんですね。
仕事で関わる経営者の中には、仕事では大成功を収めて莫大な富も名声も手に入れて、幸せそうに見える方々も沢山いらっしゃったんですが、実は彼らの私生活は幸せというには程遠いような状況に陥っていました。

離れた所から見ると順調で満たされて幸せそうに見えますが、内側を覗いてみると、精神不安定で家族とケンカの毎日だったり、大変な病気であったり、夫婦関係が破たんしていたり…。当時の私は、クライアントが成功するためのお手伝いをすればするほど、逆に不幸の谷に落としてしまっているのではないか? というジレンマに襲われました。そうして成功のウラ側にある闇の部分をイヤというほど見させられているうちに、「そもそも成功とは何だろう? 幸せな人生とは何だろう?人が生まれてきた真の目的は何だろう?」と葛藤するようになっていたのです。

そんなある日、お世話になった方からのご縁がきっかけで、現在の私の人生の師である北極老人(ほっきょくろうじん)という先生にお会いすることになったんです (※北極老人……風水、奇門遁甲、手相、人相、姓名学、万象学、言霊学、東洋医学、アーユルヴェーダを修める。現在は、グレイトティーチャー株式会社で、スタッフの人材育成に専念している)。 ここでは詳しいことは割愛しますが、その北極老人にお会いして人生のあらゆることを教わることで、私がこれまで抱えていた疑問が全て解けたんですね。実は、その北極老人から勧められたことの一つが、ケイシー療法だったんです。

テンプル――
それがケイシーとの二度目の出会いになるわけですね。

小田――
そうなんです。北極老人は「健康、心、性格、運命、霊性どの側面から見ても重要なのは「腸」である。だから腸の環境を整えなさい」と教えてくださいました。北極老人が仰るには、腸はセカンドブレインと言われるように、実は「脳」と形も神経構造もよく似ていて、「考える」臓器なのだと。そして、腸の状態が性格に大きな影響を与え、もっといえば運命を左右するというのです。腸が乱れれば、感情も考え方も乱れ、運命も乱れていく。逆に、腸の状態を良くすれば、心は落ち着き、頭が冴え、運命が好転していき、結果的に霊性を高める ことにもつながる、と。腸の状態をよくする方法はたくさんありますが、なかでも直接的に有効な方法が「洗腸」だということで、北極老人がケイシー療法の一つである洗腸を勧めてくださった、というわけなんです。

洗腸のやり方

テンプル――
中学2年生のときにケイシー療法と出会ってから15年後に、初めて洗腸をなさったわけですね。実践されてみてどうでしたか?

小田――
もっと早くやっておけばよかったですね(笑)。やってみたら、日に日に体が軽く元気になって、感覚が鋭くなっていくのを実感しました。とくに私のように、多くの人々と会って人生を左右するほどの重要な相談に乗るような仕事をしていると、その人の発するエネルギーをダイレクトに受けます。ここでいうエネルギーとは、雰囲気や感情、考え方、潜在意識、無意識の全てを含みます。それが良いエネルギーならいいのですが、不安、不満、不信、心配、恨み、妬み、落ち込み、イライラ、抵抗、拒絶、執着、過去のトラウマ、心の傷などといったネガティブなエネルギーだと、私の体や心もその影響を受けます。体がどっしりと重くなる、腰や肩が鉄板のように張ってくる、相談相手と同じようなネガティブな感情が湧いてくる、無性に何か食べたくなる、やたらと眠くなるetc.……。

それが洗腸を行ったら、まるで数日ぶりに歯を磨いたり、お風呂に入ったりした後のような爽快感が全身に広がったというか。より具体的に言うと、肉体がすっきりと身軽になり、さらに肉体の周りにあるエーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体という4つのエネルギー帯までエネルギー・クリアーされたという感覚があって。それからハマり始めましたね。

これは皆さんにはオススメしませんが、実は私は始めた当初、3か月ほとんど毎日続けたんです。もちろんケイシーも北極老人もそんなやり方は勧めていませんよ。私は周りに洗腸をお伝えする以上、どこまでやると、どうなるのかというのを自分の体で試しておきたかったし、純粋に体も心も徹底的にデトックスをしたかったんですね。その結果、ダイエットする気なんてさらさらなかったのですが、3カ月後には体重が14㎏減ったんです。実際には17kg減って、これは減りすぎだと思って3kg戻しました。別にもともと太っていたというわけではありませんでしたが、自分でも驚きましたね。肉体も感情も、また思考や意識もかなりデトックスすることができたと思います。

テンプル――
3か月で14㎏! 同時に食事制限をなさったんですか?

小田――
一切食事制限はしていませんが、食についてはとても大切にしていましたね。というのも、洗腸でネガティブ・エネルギーを出すことは確かに重要ですが、できる限りネガティブ・エネルギーを体内に入れないということのほうが、もっと重要だからです。そのネガティブ・エネルギーが、一番カンタンに体内に侵入してしまうのが食事です。どんなに旬の新鮮ないい食材でも、無農薬無肥料の有機栽培でつくられた野菜でも、料理する人にネガティブ・エネルギーが沢山溜まっていたら、出来上がった料理はネガティブ・エネルギーの塊になってしまいます。北極老人も「幸せな人生と霊性の進化にとって、最も大切なことは食事である」と仰っています。

実は人だけではなく、料理そのものにも、物質、エーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体という5つのエネルギー帯があります。もし、作り手がイライラしながら作っていたら、その料理のエーテル体とアストラル体はイライラエネルギーでいっぱいになってしまうんです。そんな料理を食べたら、自分のエーテル体とアストラル体にイライラエネルギーが充満して、本来の性格とは無関係にイライラしやすくなってしまうでしょう。また、作り手が自分のことばかりを考えながら作っていたら、その料理のメンタル体とコーザル体は「自己中エネルギー」でいっぱいになります。そんな料理を食べたら、本来の優しさが失われて自己中で自分勝手に陥りやすくなってしまいます。そうならないようにするためには、正しい食事を心がけることが大事です。正しい食事とは、食べる人のことを祈りながら作られる愛情いっぱいの食事のことです。

そんな愛情溢れる食事が食べられる場所として、私がよく大阪で通っている食事処のひとつに「御食事ゆにわ」というお店があります。ここは北極老人の教え子たちが切り盛りしているお店なのですが、そこの店長、ちこさんの著書、『いのちのごはん』の中には、「『ゆにわ』がめざす料理は、究極の愛情料理です。ライバルは、プロの料理人ではなく、すべてのお母さんなのです」とあります。確かに、お母さんが子供のために作るような愛情いっぱいの「ゆにわ」の料理には、そんないいエネルギーが満ち溢れています。だから食べた人も安心感と幸福感に包まれます。

単にカロリーだけを考慮して作られたものや、偏った健康法に基づいた食品だけを摂るという食事をしていたら、次第に大切な何かが失われていってしまいます。目に見える物質というのは、いわば「5分の1の世界」なんです。その先には、エーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体といった、目に見えない「5分の4の世界」、つまり物質世界の4倍以上もの広大な世界があるのです。どんなエネルギーで料理をつくり、どんな気持ちで頂くのか。そのエネルギーこそが霊性の栄養となり、運命をつくる土壌になります。豊かな土壌があれば、あとは芽が出るのは時間の問題ですよね。というわけで、私が北極老人と出会ってからは、心に優しく魂の栄養になる「5分の4の世界」を含む、「5分の5」のエネルギーに満ちた食事を心がけていました。

そうした食事に配慮したうえでやっていたことがあります。それは、いい油を摂るということです。腸内環境をよくしようと思ったら、デトックスはもちろん良い油を摂ることが大事なんですね。そのために私がしていたのは、酸化しやすい油や、プラスチックオイルといわれるマーガリンや安価なオイルを避けて、良質のオイルを使うこと。そして寝る前にスプーン一杯の新鮮な亜麻仁油を毎日飲むということでした。私の場合は、オメガ3がたっぷりのオメガ社の亜麻仁油を愛用しています。それと、胃腸の調子を整えてくれるニレ茶も飲んでいましたね。

さきほどのお話に上がりました「ゆにわ」のスタッフたちはみんな、営業終了後の毎晩、亜麻仁油とニレ茶を飲んでいます。私は洗腸に加えて亜麻仁油とニレ茶を飲むという生活を3か月続けていたら、心身のデトックスができたこともあって、あくまでも自分の感覚ですが、肉体感覚が10歳くらい若返ったんです。食欲が旺盛になり、睡眠時間が減り、体がものすごく元気になって、体力の回復スピードも戻って、といいことづくし。今は洗腸を1週間から2週間に1回くらいのペースで行っていますが、その肉体感覚はずっとキープされていますね。

テンプル――
確かに食事は大切ですよね。それにしても洗腸で霊的にもデトックスできるというのは新発見です。

小田――
私たちは、何気ない日常生活のなかでネガティブ・エネルギーを直接的にも間接的にも受け続けています。たとえば朝の満員電車の中、不平不満ばかり言っている職場…。そういう場所に身を置くだけでも空気感染してしまいます。例えばイライラしている人と一緒にいるとそのエネルギーが空気感染してイライラし始めますし、不安な人と一緒にいるなら不安がうつります。不平不満や愚痴をたくさん聞かされたら、今度は自分も誰かに愚痴りたくなります。

こうやってネガティブ・エネルギーは感染していき、そのエネルギーの一部が腸に溜まっていきます。たとえば「私、心配性なの」という女性は持って生まれた性格のせいだけではなく、もしかすると心配性の人たちに囲まれて心配のネガティブ・エネルギーに感染し、それを腸内に宿便と共に溜めているせいなのかもしれません。つまり、浮かんでくる感情は本人のものではなく、誰か別の人の感情という場合が少なくないのです。

ここで問題なのは、本人の自覚症状なしに、今度は周りの人たちにネガティブ・エネルギーを撒き散らしてしまう場合があるということです。すると、それに影響を受けてバッドな気分になった誰かが、また他の誰かに向けてネガティブ・エネルギーを発して…。そうなると、ネガティブな人の周りもネガティブになり、さらにネガティブな人たちが増え、そのエネルギーが回り回って結局自分にも戻ってきて、さらにネガティブになってしまうという、ネガティブ・エネルギーの魔のサイクルが起きるんですね。そんな悪循環を止めるためにも、まずは自分からエネルギーをクリアにすることが大事ですよね。

定期的にエネルギー・クリアしていないと、ネガティブ・エネルギーはどんどん溜まっていく一方です。そうなると毎日がマイナスからのスタートになってしまいます。ネガティブ・エネルギーは体内に入ると時間と共に増幅していくので、まるで利率の高い借金が膨れ上がって利息すら返せなくなり、しまいには破産! みたいな状況に陥ってしまうことにもなりかねません。だからこそ洗腸によるエネルギー・クリアを習慣化することが大事なのです。

私の場合は3回で1セットの洗腸をするように教えて頂きました。まず、1回目で上行結腸、2回目で横行結腸、3回目で下行結腸を洗い流すわけですが、実は人の心と運命を司っている重要なポイントが横行結腸にあるそうです。ここにネガティブ・エネルギーが詰まっていると、人は自分勝手になってイライラしたり、自分の損得しか考えられなくなったりします。つまり真っ黒な宿便が詰まって、まさに腹黒くなるんです。洗腸とは、ネガティブ・エネルギーを一掃させる強力な方法なんですね。

北極老人の筆による名前

ちなみに北極老人からは「洗腸はイメージが非常に重要。霊的な儀式だと思って行ったらいい」と教わっています。私が洗腸をする際のコツをお教えしますと、まず1回目には、自分の全身の中にある黒い煙のようなネガティブ・エネルギーが、洗腸と共に流れ出ていくようなイメージをしながら行います。2回目には、その日までに受けたネガティブな感情や心のゴミなどが、感情の層であるエーテル体とアストラル体から洗腸と共に流れ出ていくイメージを。そして最後の3回目には、その日までに受けたネガティブな考えや意識のゴミなどが、思考の層であるメンタル体やその先のコーザル体から流れ出るようにイメージして行います。このようにイメージしながら洗腸を3回することで、心身がより強力にエネルギー・クリアされ、心は静かに落ち着き、考え方も自然とポジティブでシンプルになっていきます。

テンプル――
なるほど。

小田――
ちなみに女性の場合、美容にも効果大ですね。腸と肌の状態というのは直結しているので、腸がキレイになるということは肌もキレイになるということだからです。さらにもっと言えば、洗腸によってエーテル体からコーザル体までもエネルギー・クリアーされるので、本人の周りを包む空気や雰囲気もキレイになっていきます。洗腸を続けていくうちに、「あの人、いいよね」と魅力的な存在になっていくでしょう。体も心も、放つ空気も美しくなりたい女性は、洗腸プラス、亜麻仁油とニレ茶を飲むということを習慣にするといいですね。あとはオイルマッサージにも同様の効果がありますよ。

テンプル――
小田さんは、オーラグロウ(大地と光のマッサージオイル)も愛用されているとか。

小田――
はい。実はオイルマッサージがまた、ネガティブ・エネルギーから身を守るのに抜群の効果を発揮してくれるんですよ。先ほどネガティブ・エネルギーは空気感染すると言いましたが、その空気中に浮いているエネルギーに肌が触れないように、膜を張って守ってくれるのがオーラグロウ(大地と光のマッサージオイル)ですね。特に人と関わる仕事をしている人にはオススメです。たとえば先生、コーチ、カウンセラー、マッサージ師、整体師、鍼灸師、医師、看護師、美容師、占い師、チャネラー、ヒーラー…。そういう方々には邪気除けのための強力なアイテムになると思いますね。
それから、電話でクレームを受けることの多い職業の人にもオススメ。耳からもネガティブ・エネルギーは入りやすいのですが、それを防ぐために耳にオイルを塗るのが効果的です。しかも、耳にはたくさんのツボもあるから一石二鳥ですね。

テンプル――
小田さんはどういう風に使われているんですか?

小田――
外出前にネガティブ・エネルギーのバリアーとして塗るのはもちろんですが、たとえば「今日はものすごく疲れたな」というときに、心身に溜まったネガティブ・エネルギーをリセットして体と心をリラックスさせるために、お風呂で活用しています。そのやり方は、

❶入浴前に全身にオイルを塗り、体内に含まれたネガティブ・エネルギーと毒素をオイルに溶け込ませるイメージをしながらマッサージをする。
❷シャワーで洗い流して湯船にゆったり浸かる。
❸十分にリラックスできたらお風呂からあがって体を拭いて、
再度オイルを全身に塗るというカンタンなもの。

講演中の小田さん

最初にオイルを洗い流すときには、体の汚れと共に「体内から浮き出てきたネガティブ・エネルギーを洗い流す」イメージで行うことです。するとよりエネルギー・クリアーすることができます。また、湯船に浸かるときにオススメなのが、天然重曹をカップ一杯ぐらい入れておくこと。これによって、体の芯からぽかぽかと温まります。洗髪した後に、頭の上の百会のツボ=サハスラーラ・チャクラのあたりに還元作用の強いお塩のキパワーソルトを一つまみ乗せて湯船に浸かるのもいいですね。こうすることで、頭部からネガティブ・エネルギーが出ていきます。

そしてお風呂からあがって体を拭き、再度オイルを全身に塗るときには、体の各部位に愛を語りかけるように慈しみながら丁寧にのばしていくのがポイント。足の裏から、ひざ裏、モモ、お腹、お尻、お腹、胸…、それぞれのパーツが気持ちいいと喜ぶように塗ってあげることで、体の内側からエネルギーが湧き出てくるのを感じるはずです。基本的には「その日の汚れやネガティブエネルギーはその日のうちに」落とすのが肝心です。前日の心の汚れと思考の宿題を持ちこさずにエネルギー・クリアーすることで、翌日はゼロからスタートできます。エネルギー・クリアーして守ってくれるばかりか、いいエネルギーも補充してくれるので一石二鳥ですよ。

テンプル――
そんなに気に入っていただいているんですね。ありがとうございます。あと頭にはオイルテラの8番を塗ることもあるとか。

小田――
はい。煙草の匂いが髪の毛につきやすように、髪の毛はネガティブ・エネルギーが溜まりやすいところです。浴室で抜けた髪の毛が排水溝に溜まっているのを見ると、なんだかイヤな気分になりませんか? あれは髪の毛から発生しているネガティブ・エネルギーを感じているからなんです。だから、オイルテラを頭皮というより髪の毛にごく薄く塗ってあげることで、ネガティブ・エネルギーから身を守ってもくれますね。

テンプル――
小田さんが、ここまでエネルギーの浄化にこだわっていらっしゃるのは、なぜなんでしょうか?

小田――
仕事上たくさんの会社にお邪魔して、色々な方とお話しさせていただく中で、思うことがあります。それは時代が大きく変わっている今、多くの人が「これから世の中はどうなっていくんだろう?」、「明るい未来は待っているのか?」、「自分はどう生きていけばいいんだろう?」という漠然とした不安や恐れを抱えながら生活しています。そして、そのネガティブな思いが大きな渦になり、社会全体に蔓延していると思うんですね。そこにつけ込んでメディア利用して洗脳し、利益を得ている一部のビジネスマンすらいますから怖いですね。

今と言う時代は、有史始まって以来の情報が多い社会であり、同時にネガティブ・エネルギー量も過去最大級でしょう。自分の身の内に揺るぎない柱が立っていないとカンタンにネガティブ・エネルギーに影響を受け、不必要なことやすべきではないことに多大な時間、労力、お金、エネルギーを費やしてしまいます。そうすると、一生懸命やればやるほど「何か違う」と心のどこかでは気づいているものの、見ないふりをしたり我慢をしたりして、ストレスと一緒に飲み込んでしまいます。

すると今度はそのストレスを発散しようと、ショッピング、恋愛、グルメ、マッサージ、癒し、お酒、旅行、年収アップ、大きな夢の実現…、など心をマヒさせる刺激の強い行動をする「刺激病」にかかって、よりドキドキ、ワクワクできるような、快感のある非日常を求めるようになります。すると、さらに日常や日々の仕事にストレスを感じるようになり、またストレス発散のために週末を使い、月曜から金曜までストレスを溜める。それでまた休日にストレス発散して、再び我慢の1週間を過ごす…というストレスとネガティブ・エネルギーの利息だけを返済し続ける、エネルギーの借金生活に陥るのです。

でも、よく考えてみてください。果たしてそれが本当に歩むべき人生なんでしょうか?もしネガティブ・エネルギーを毎日リセットしていたら、ストレスを発散するという余計な時間と労力とお金、そしてエネルギーを使うこともなく、本当にやるべきことや役割、やりたいこと、そしてその人の生まれてきた使命に目を向けることができると思うんです。

また、様々な健康法にハマっている健康マニアの方もいらっしゃいますが、その方たちは健康になることを人生の目的にしてしまい「健康になるんだったら死んでもいい」といわんばかりのおかしな方向に走ってしまう場合も少なくありません。エネルギー・クリアーや様々な健康法は、あくまでもある目的を果たすための手段にすぎません。

では、ある目的とは何か? 私の愛読書の一冊に、スワミ・サッチーダナンダというインドの聖者が書いた『インテグラル・ヨーガ(Integral Yoga)』という本があります。この本は、キリスト教で言うところの聖書みたいなヨガの聖典「ヨーガスートラ」を、スワミ・サッチーダナンダが解説した本です。そのなかで一番肝になっている部分があります。今回持ってきましたので、その部分が書いてあるP62、63を読みますね。

「心が私的な利害から自由であるとき、われわれは仕事を十全にすることができ、楽しく感じる。そのときわれわれの人生は意味に満ちたものになる。もしわれわれの心から利己性がなくなり、すべての人々の人生に犠牲的献身が備わったならば、他ならぬこの世が天国となり、平安と至福の住みかとなる。この生にあっては、全てのものが与えている。献身的貢献は、生の掟なのだ。
(中略)
自然のすべて――木々も鳥も動物たちも、全てが他のもののために生きている。なぜ、ロウソクは燃えて溶けていくのか? それは光を与えるためである。なぜ、香は燃えて灰になるのか? それは香りを与えるためである。なぜ、樹木は伸びるのか? それは果実と花を与えるためである…。およそこの世界に、生物・無生物を問わず、自分だけのために生きているものなどあるだろうか? ない。ならば、自然のすべて犠牲だというのに、ひとり人間だけが利己的な生を送ってよいものだろうか? われわれば、与え、与え、かつ与えるために、ここに在る。われわれに与えられて然るべきもの――それは、われわれが思い煩うまでもなく、与えられるべくして与えられるのだ。

『犠牲的献身の人生を送るべきだというならば、私はどうやって食べていけばいいのだ?どうやって衣服を得、住むところを得たらいいのだ―?』

それらのものは、他者に奉仕するための自分自身の備えとして持てばよいのである。あなたにはまた明日の朝も元気で他者への奉仕に出かけられるように、ゆっくり休むためのベッドが要る。他者に奉仕するための十分なエネルギーを得るためには食べねばならない。そのようになにをするときでも、『私は他者に奉仕するために自分自身を整えているのだ』という思いでもってやる。瞑想をするときでも、それは自分だけの平安のためではない。安らかな心で外に出て、十分奉仕できるように、するのだ。他でもないそのことを念じながら、瞑想をする。そうだ、そのときにはヨガの瞑想さえもが無私の行為となる。そしてそれが、神に対してさえ執着するなかれ、の意味なのだ。このヴァイラーギヤすなわち無執着だけが、あなたの全人生を喜びに満ちたものへと変えるに足るのである」
So, when the mind is free from personal interest we do our work well and feel joyful. Our lives become meaningful. If our minds are free from selfishness and there is sacrifice in everyone’s lives, the very world becomes a heaven, an abode of peace and bliss. Everything in this life gives. Sacrifice is the law of life.

(中略)
It is not only saints but everything in nature---trees, birds, animals---they all live for the sake of others. Why does a candle burn and melt away? To give light. Why does an incense stick burn to ash? To give fragrance. Why does a tree grow? To give fruit and flowers. Is there anything, sentient or insentient, in this world that lives for its own sake? No. When the entire nature sacrifices, why should we human beings alone lead selfish lives? We are here to give and give and give. What is due to us will come without our worrying about it.
Of course, even here we can wonder, “If I am to lead a sacrificial life, how can I eat, how can I clothe myself or have a house of my own?” You can have all these things to equip yourself to serve others. You must have a bed to rest in to feel refreshed in the morning to go out to serve others. You must eat to have enough energy to serve others. So you do everything with the idea that you are preparing yourself to serve others. Even the practice of meditation is not done just for your own peace but is done because with a peaceful mind you can go out into the world and serve well. With that very idea you can meditate. So, even your Yogic meditation becomes a selfless action. That is what is meant by “Even with God do not have attachment.” This vairagya, or non-attachment, alone is enough to change your entire life into a joyful one.

『インテグラル・ヨーガ(Integral Yoga)』スワミ・サッチーダナンダ著

とここまでです。

私も本当にこの通りだと思っているのですが、もしネガティブな影響を受けているせいでエネルギー切れになっていたなら、周りに何かを与えたり、貢献したり、幸せを届けたりすることはできません。では、どうすれば周りに幸せを運ぶような人間になれるのか? その第一歩が、まず自分の心身に含まれたネガティブ・エネルギーをリセットして、フラットな自分に戻ることなのです。そうすると、本来奥に眠っていた本当の自分が内から自然に現れてきます。自然体のあるがままの自分でいれば、自然の流れに乗ることができるのです。

自分を大事にするというのは、一緒にいる人を大事にするということです。そして、これから出会う人たちを大事にすることです。さらに、人生や大自然を大事にすることでもあります。クリシュナムルティの有名な言葉にあるように「あなたは世界であり、世界はあなたである。あなたが癒されずして、なぜ世界を癒すことができようか。あなたが癒されたとき、世界もまた癒される」ということと一緒です。世界とは、日本であり、地域であり、仕事を通じて触れる全ての人たちであり、共に歩む仲間であり、支え合う家族であり、愛する人であり、そして目の前の人のこと。つまり、その誰かのために自分を大事にするということなんですね。

テンプル――
なるほど。自分を癒すことは周りや世界を癒すことでもあると。
小田さんがエネルギーを浄化する必要性を説いておられるのは、単に健康になるためだけではなくて、そういう深い目的があるからこそ、なんですね。
そう考えると、エネルギーをクリアにするというのは、今を生きる私たちみんなにとって必要なことなのかもしれません。

小田――
はい、そうだと思います。そして、テンプルビューティフルのお客様は、大切な役割を担っている女性が多いと思いますので、最後にもう1つだけ。女性って何のために生まれてきたと思いますか? 全ての女性は「幸運の女神」になるために生まれてきたんです。幸運の女神は待つものではなく、なるものです。その人がそこにいるだけで周りが明るくなる。その人を想うだけで心に幸せが広がる。その人と出会うことで道がひらけていく。女性は、そんな生きた女神のようになることを目指しています。ネガティブ・エネルギーは空気感染するとお話しさせていただきましたが、その逆に光のエネルギーもまた空気感染していきます。その人の心から放たれた光が、周りにどんどん広がっていく。そんな光を届ける存在になるために、全ての女性は生まれてきたのだと思います。
ケイシーのリーディングにもこんなのがありますよね。


「この世は、愛によって動いている。命あるものはすべて、愛から与えられ、愛に生まれ、愛のために活動している。人は愛を与えることで(必要なモノを)得て、与えることで願いが叶い、与えることで道がひらかれ、愛を与えることで(自らが生まれてきた)目的を果たす。人生で出会う全ての出来事は、高みへと運んでくれる愛そのものであり、それは導いてくれる恩寵(おんちょう)の光です。愛によって動く、それが人生というものです」

リーディングの原文
「The highest attainment may be in the field of letters - in keeping self in the mindful way of the application of law as related to self and to others, and in this sense, too, may the entity understand that law here does not refer to penal law, but rather to that called love; knowing that in love all life is given, in love all things move. In giving one attains. In giving one acquires. In giving love comes as the fulfillment of desire, guided, directed, in the ways that bring the more perfect knowledge of application of self as related to the universal, all powerful, all guiding, all divine influence in life - or it IS life」345-1


今回、いろいろとお話しさせていただきましたが、テンプルさんには素晴らしいグッズがたくさんあります。まずはケイシー療法を活用しながら、まるごとの愛に包まれた本当の自分に戻ることを第一歩にすること。そしてその次はケイシーからの叡智を日常に取り入れ、周りに愛と幸せを運ぶ「幸運の女神」になることを目指して頂けたら嬉しいですし、それはケイシーの願いでもあったと、私は思います。

エドガー・ケイシーとテンプルさんを通じて「幸運の女神」がさらにたくさん現れることを願っています。本日は本当にありがとうございました。そして、このインタビューを最後まで読んで下さったあなたに心から感謝します。
あなたの心から放たれた光が、世界の果てまで広がることを心から祈っています。

テンプル――
今日は素敵なお話をたくさんしていただき、本当にありがとうございました。

インタビュー、構成:河野真理子 2011年 2月21日

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