見出し画像

「真っ赤なスカーフ」

バッドエンドの醍醐味が薄く、もっと何かの批判になっているべきだ、と感じる。これではただの暗い話だ。

=============

とある孤児院で育てられているマックス。
一緒に捨てられた弟が、度々フッと消えるので後をつけると、
孤児院の地下室で銃の訓練をしているところを目撃してしまう。
院長と依頼人の会話を盗み聞きする。
孤児院は裏で暗殺家業をやっていて、次の候補に弟が選ばれているようだ。
マックスは、弟の代わりに自分がその仕事を請け負いたい、と院長に直訴。
歳を取りすぎていると渋られるが、自分を捨てた母への恨み、貧困の世の中への憎しみ、弟への嫉妬(嘘)を見せ、なんとか訓練を受けるようになる。

夜中。
ターゲットを殺し続けるマックス。
その孤児院がターゲットにしているのは悪人ばかり。
だが、マックスは殺した人間たちの幻影に苦しむようになる。
弟、どんどん痩せ細っていく兄を心配し、夜中にどこへ行っているのか尋ねる。
その時、テレビで放送していたヒーローものを見てマックスは、自分はヒーローをやっている、と答える。

弟と孤児院を抜け出し二人で暮らすため、他から仕事を貰いバレないように稼ぎ始めるマックス。
ようやく溜まってきた頃、隠していたお金がなくなっていることに気付く。
院長にはずっと前からバレていて、泳がされていただけだった。
君が自分たちに従わないなら、弟を使うしかない、と脅される。

大統領の暗殺を依頼される。
普段は夜中だが、今回は昼間。
クリスマスの凱旋パーティーの最中に殺せ、との依頼。
危険だが弟のために引き受ける。
当日。
弟は兄マックスにヒーローのスカーフをプレゼントする。

スカーフを巻いて暗殺に向かうマックス。
アパートの一室から大統領を狙う。
発砲するが、間一髪、SPがこちらに気付き、大統領暗殺は失敗。
院長に電話をかけて失敗を報告すると、「君はもういらない」と告げられる。
もう一度チャンスをくれ、弟には手をださないでくれ、と懇願するが、電話を切られる。

SPが雪崩れ込んできて殴られ、押さえつけられる。
抵抗する気力もないマックス。
殴られた血でスカーフが染まる。
雪が降っている。

マックス、幼かったこともあり、保護、収容される。

孤児院。
弟のかたわらに院長が居て「彼は悪役なんだ」と教えている。

次の年のクリスマス。
マックスが部屋で死んでいる。
弟がスカーフを巻いて、硝煙の残った銃を担いで去る。

=============

おやすみなさい。

読んでいただきありがとうございます。血が沸騰していますので、本当にありがとうございます。