見出し画像

VW ID.4の充電出力制限を解除するには?

前回のnoteでID.4の充電戦略が決まったので、この年末年始は運転しては充電するというのを繰り返し、充電戦略の妥当性を検証していた。しかし、当初思っていたよりも充電器の出力が小さく、思ったような充電量が得られていなかったので、その解決策と合わせてまとめる。

なお、充電器の出力については次のEVsmartの記事がわかりやすい。

普通充電器の場合

3kW普通充電器で1.5kWしかでない

昨年秋に妻の実家に日産サクラが納車された(僕たちが日産アリアを契約したことには関係がなく、偶然だ)。そしてサクラの納車からは少し遅れて3kWの普通充電器が設置されたことで、僕たちが帰省した時の充電環境が整うこととなった(ありがたい)。

早速ではあるがこの年末年始の帰省時に試させてもらうことにした。丸1日以上滞在するのでたくさん充電できそうだ。しかし充電プラグを差し込んでみたところ、ID.4のインフォテインメントシステムに表示される充電出力は1.5kW、その性能の半分しか出ていなかった。数時間後に確認してみても同じ。これでは遅すぎる。後日、ショッピングモール内に設置された普通充電器でも試してみたが同じであった。

ID.4の充電出力制限を解除するには?

これはID.4自体が何らかの充電出力制限をかけているに違いないと思い、インフォテインメントの充電設定を見ていたら AC充電電流を減らす というオプションを見つけた。きっとこれに違いない。

ID.4の充電設定
ID.4の充電設定

また別のショッピングモールに行った際に、このオプションをオフにして普通充電を行ってみたところビンゴ!しっかり3kWの出力で充電されたのであった。バッテリー保護のために電流に制限をかけるのはわかるが、普通充電であれば制限は不要なのではないだろうか。

ショッピングモールの普通充電器でID.4を充電
ショッピングモールの普通充電器でID.4を充電

急速充電器の場合

急速充電器の場合においても同様の出力制限がされていた。日産の90kW急速充電器での AC充電電流を減らす オプションのON/OFFでの充電出力を比較する。

AC充電電流を減らすオプション=ON

充電出力に制限がかかっている場合、ID.4のインフォテイメントシステムには最大51kW、充電器では電流値で120Aとなっていた(ID.4のバッテリー電圧は400V)。別の50kW急速充電器においても同様であったため、おそらく120Aまでに制限されていそうだ。

制限ありの場合の充電出力は最大51kW
制限ありの場合の充電出力は最大51kW
制限ありの場合の電流値は120A
制限ありの場合の電流値は120A

AC充電電流を減らすオプション=OFF

充電出力制限を解除した場合、最大68kW・182Aの充電出力が得られた。冒頭のEVsmartの記事にもあるとおり、90kW充電器であれば妥当な数値である。普段使いはオススメできないが、特に急いで充電する必要がある場合はOFFにすると良いだろう。

制限なしの場合の充電出力は最大68kW
制限なしの場合の充電出力は最大68kW
制限なしの場合の電流値は180Aを超えた
制限なしの場合の電流値は180Aを超えた

まとめ

AC充電電流を減らす オプションは、普通充電器であれば常にOFF、急速充電器は必要に応じて使い分けるというのが良さそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?