はじめに。

昔は個人ブログが流行った時代がありましたが、いまではnoteというものが流行っているようで、最近は本当に便利な世の中になったものだと思います。

これ自体はブログと変わらないようなのですが、投げ銭ができたり、アクセス数が解析できたり、ただただ書きっぱなしではなく、一人一人がライターとして尊重される時代が確実に到来しているのだと感じることができるためです。

以前はドラゴン桜公式noteの方で連載を行なっていましたが、これからはここで受験生向けのアドバイスを不定期で行なっていきたいと考えています。

いま予定しているのは、「わからないを具体化する勉強法」の他にも、いわゆる「読解力」の正体について考えてみたりだとか、作文を上達するにはどうすればいいのかを考えて見たり、添削指導や学校をどのように利用すればいいのか、などについて私見を述べていく予定です。

さて、簡単に自己紹介をしますと、僕は東京大学文学部に所属している現役の東大生です。東龍門というサークルに所属しています。
また、これとは別にUTFRというサークルにも所属しています。

以前は東京大学運動会応援部にも所属していたのですが、家庭の事情のため、こちらの活動からは現在は離れております。

現役東大生ではありますが、合格も現役というわけではありません。
実は一浪しています。浪人中は河合塾にて一年間勉強していました。

一浪する前はどこにいたのかと言いますと、私立共栄学園高校というバレーやバトントワリングの強豪校(特に後者については世界一です)に通っていました。

この高校は偏差値的には50~55程度の学校で、私も現役時代は河合模試で55程度、進研模試で55~60程度の成績でした。

一応特進クラスで特待生の扱い(授業料全額免除)を受けてはおりましたが、じゃあ頭が良いの?と言われると、「そこそこ」頭がいいというレベルでした。世間には掃いて捨てるほどいる、全然大したことがない学生です。

部活の強豪校でしたので、僕は吹奏楽部にて毎日楽器を練習していました。
プロになろうと思ったこともありました。
毎日のサイクルは家でゲームをして学校で楽器を吹く以外のことはほとんど何もしておらず、特に勉強は大嫌いでテスト1週間前になるまではペンを握ることさえしないという有様でした。

そんなわけで、現役時代の東大模試はE判定しかとった事がありません。
特に現役時代の夏の東大模試では数学で3点をとりました。
全部足しても100点ちょっとにしかならず(もちろんセンターも足してです)、秋の模試でも同じような成績で、合格可能性は著しく低いという状況でした。

「なんでそんな状態からわざわざ東大に入ろうと思ったの?」と思われる方も多いと思いますが、これは単純に「家にお金がないから」です。
行くとしたら国立大学くらいしかなく、家から下宿しないで通えるのが東大くらいしかなかったのです。

僕の高校からは東大合格者は滅多に出ず、僕で創立以来3人目の東大合格者になります。
それ以来、今のところ東大に後輩が来たという話は聞きません。

そんな環境だったので、東大に関して全く情報がありませんでした。
もちろん東大は学部ではなく科類に分けられていることや、進振りという制度に関しても、受験勉強を始めてから初めて知りました。

現役時のセンター試験の点数は今でも覚えています。694/900点。
全く合格する可能性がないことは分かっていましたが、それでもここまで頑張ったからにはせめて受験はしたいと、元々の志望は文科三類でしたが、足切りを回避しようと、敢えて合格最低点の高い文科二類に出願しました。

現役の受験では明治大学文学部から東京大学文科二類まで全落ちしました。
東大から送られてきた不合格通知についていた不合格者席次はCランク(A~Eの5段階で判定され、Cは大体中盤くらい)でした。

不合格なのは受験後の感触でしっかり分かっていたので、むしろこの時は
「秋まではあんなにボロボロだったのに、いま、自分の下には200人もいるのか。しかも東大を受験するクラスの人間が。それならあと1年頑張れば、自分は間違いなく上の300人を抜くことができるだろう。」
と希望が湧いてきたことをよく覚えています。

それでも、僕の環境はまだ恵まれていたとハッキリいうことが出来ます。
家庭では東大受験をしっかり応援してくれていましたし、浪人した時には祖母が僕の受験費用を捻出してくれましたし、何より、私は東京に住んでいます。
このアドバンテージは大きかった。

しかし、ここであえて強い言葉を使うなら、このアドバンテージが無くても僕は間違いなく東京大学に合格したと言えます。
それは、僕の才能がどうこうと言った話では無く、僕には「勉強法」という名の必勝法があったからです。

受験勉強とはすなわち単なる実力レースであって、そのレースに勝つには、単純に想定される仮想敵よりも多く、効率よく学習を重ねていけば良いのです。
僕は現役時の失敗を徹底的に分析し、自分なりの必勝パターンを編み出すことに成功していました。

僕が合格した理由を一言で言うなれば、「多くの受験生が勉強それ自体に時間を割いたことに対して、僕は勉強法や志望校対策と言った戦略的な部分に多くの時間をあてたから」と言えるでしょう。
それだけ勉強においても必勝の「型」は重要です。

このnoteでは、一年間浪人をしたとは言え、どのようにしてこのダメダメ受験生が東京大学文科三類へ逆転合格を果たしたのかについてを、受験生に向けてのアドバイスを含めながら書いていきたいと思っています。

特に、学校では教えてくれないメンタルコントロールについてや学校の利用方法、モチベの保ち方、そして何よりも僕が受験時代の失敗を通して得た自分自身のコントロール方法や勉強方法のようなことを中心に記事にしていく予定です。

また、おススメの参考書なども紹介していく予定です。
紹介するものは、すべて僕が実際に手に取り/もしくは中身を見たうえで、良いものに限ります。
もし気になったなら、ぜひ書店でも見てみてください。

基本的にすべての情報は無料で公開します。
お金に困った僕が、お金で情報を制限するなんてことはしたくありません。

それでも、もし僕を支援してくださる方がいらっしゃるなら、サポートもしくはブログ内リンクからおススメしている参考書などを購入していただけると、とても助かります。

当ブログはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者であり、これによって適格収入が入るようになっている(簡単に言うと、ブログ内リンクから商品を購入されると、10円くらい僕に返ってくる)ので。

末筆になりますが、全ての受験生の健闘、合格を願っています。

布施川天馬


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