#高石市の事件を考えよう 第六回公判、傍聴者の方からの情報

2023年9月7日、渡邉和美容疑者を被告とする裁判の第六回公判が行われました。

前回までの公判

傍聴記録【高石市の事件】


【高石市の事件】
令和 5 年(わ)第 45 号等 準強制わいせつ事件 被告人:渡邊和彦こと渡辺和美
大阪地方裁判所 堺支部 203号
この事件のこの事件の第六回公判が、大阪地方裁判所堺支部にて、令和 5 年 9 月 7 日 13:00 から行われた。

渡邉被告、13時入廷。
濃ピンクのTシャツにひざたけのジャージ、白いマスク、裸足に茶色いスリッパ。
髪は変わらずざんばら。

本日は被害者Bさんの証人尋問。
ビデオ通話で、渡邉容疑者とはお互いに顔が見えない状態での尋問となった。
事件経緯の説明。

●Bさんによる、事件の経緯
ママ友が渡邉被告の施設で働いており、制度を使わないかと紹介を受ける。

渡邉被告の初対面の印象→中肉中背のおじさん。コロナ禍なのにマスクをしておらず、清潔感がなく良い印象ではなかった。一方的に話してくる人。
薬指にだけネイルをしていたので言及すると、「宣伝のため」と言われた。そして「心が女なんです。性同一性障害で、乖離障害もある」と言われた。
名刺にはたくさんの資格が書かれており、そこにエステティシャン、マッサージの資格、また下着メーカーで働いていたことなどが書かれていた。
「マッサージで生理痛改善もできる、下着メーカーで働いていたのでバストアップやヒップアップもできる」と言われた。「事務所スタッフにもマッサージしてくれしてくれと頼まれ、忙しくて仕方ない」と言うので本当にそうなのだろうと信じた。

知識豊富で、制度のことなど都度都度頼りにしていた。

Bさん自身が不安障害で精神科にかかっていることから、受給者証の認定を受けるよう渡邉被告に勧められた。
認定区分を高くするために「失禁してしまう」「汚物が処理できない」ことにするよう言われ、
社会福祉士が認定に来る日も「私が答えるから寝ているように」と言われた。

3月 認定日に社会福祉士が帰った後、被告はBさんの自宅に残り、
肩こりのマッサージをしてくれた。
腕のマッサージで、効果が感じられた。以前に生理痛の悩みを伝えており、それが改善できると言われ、肩こりが実際改善されたので信じた。
リンパ探すためと言って太ももの付け根を触られ、陰部も触られた。
(略)
「触りますね」と言ったのと同時に触られ、断る時間もなかった。断ったら更にひどいことされるのでは?と思い断れなかった。利用者だったし、逆恨みされるかもと。

5月 腕のしびれがあり、前回肩こりが改善したので効果があるかもと自分から渡邉被告に連絡した。もし前回のようなことをされても、次は断れるという根拠のない自信があり、それよりも腕のしびれを直したい気持ちが強かった。金銭的にも時間的にも余裕がなく渡邉被告を呼んでしまった。
腕のマッサージで実際にしびれがなくなり改善されたのでマッサージの腕を信じた。バストアップもできると言われ、リンパが見つからないと背中側から胸を触られた。密着するように、耳の横に渡邉被告の顔がある距離。ブラジャーの中に手を入れられ、直接胸を触られ全体をマッサージされた。すごく嫌な気持ちになった。
また生理痛の改善と言って足の付け根から内側へと触られた。
「下着メーカーに勤めていたので下着が合ってるか見てあげる」と言われ、パンツ姿になって歩くよう指示された。
(略)
「下着が合ってない」と言われ、パンツを下げられ、再度歩かせられ「合ってるのはワコール!」と下着の説明だけして帰っていった。
下着のためだとは全く思わなかったが、怖くて断れなかった。

被害についてはA~Eさんと集まって話した。
Cさんからは「なんでもっと早く話してくれなかったの」と言われた。
渡邉被告の施設を紹介してくれたママ友には被害相談できなかった。夫にバレるかもしれないと思ったため。

●処罰感情
誰にも話せない気持ち。買い物に行く際に渡邉被告の車を見かけたことがあるが、いたたまれず、また自宅も顔も知られているので怖くて引き返したが、ついてこられていないか怖く振り返りながら帰った。怖い。

●弁護士からの質問
・弁:「心が女」について信じていた?
→半信半疑。女らしい仕草もなく、確信が持てなかった。

・弁:触られた後「つい触ってしまった」などの言葉や謝罪はあったか?
→一切なかった。

・弁:マッサージは気持ちよかったか?
→気持ちよくなかったですよ!……腕は、改善しましたけど……






次回公判は9月11日月曜日 13:30 から。


性被害の記憶を繰り返し証言させられ、
警察でもマネキンを用いて再現させられるなど
被害者にとって非常に負担のかかる現状はどうにかならないのだろうかと思った。
マッサージは気持ちよかったかと聞いたり(腕だけの話なら、「腕の」と付けることができたはずだ。また、その点についても肩こりやしびれが改善されたというのだから、気持ちよかったか否か聞く必要はあるのだろうか?)
どんな触り方だったかまで何度も克明に聞かれる、
これは多くの被害者は耐えられないと思う。

次回はDさんの証人尋問だそうである。



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