高石市の事件から二ヶ月が経ちました。
そして本日
2023年4月24日、渡邉和美容疑者を被告とする裁判の第二回公判が行われました。
傍聴に参加された方の許可をいただき、貴重な記録をここに全文共有したいと思います。
傍聴記録
方便として使われる「性的な意図はなかった」
文章だけで見ても吐き気をもよおす、卑劣で許しがたい内容です。
(傍聴に行かれた方々に敬意と感謝を表します)
なかでも私がもっとも驚いたのはこの弁護人の言葉です。
>もしあったとしても、被告に性的な意図はなく、かつマッサージの一環だったので、無罪です
被告に性的な意図がなければ、女性の陰部に指を入れても無罪だ、ということですか?
それも、障害者支援団体の運営者男性が、障害のある女性に対し、
そのような卑劣な行為を行っても?
つまりこれは「被告は心は女性だ」ということが
「だから性的な意図などない。よって準強制わいせつ罪にはあたらない」
という方便として利用されていると解釈できます。
この言い分は流石に通らないと思いたいです。
(※2017年に、「強制わいせつ罪の成立に、性的意図は不要
」「被害者の受けた性的被害の有無や内容、程度にこそ目を向けるべきだ」との判決が最高裁大法廷で出ています。)
しかし、この方便がまかり通るのでは?と弁護に実際に使用してしまえるほど、
「性自認の尊重」が浸透してしまっているということなのではないのでしょうか。
裁判において、弁護士ですらそのような公言を行う社会であることは、
女性全般、なかでも特に
障害者女性や女の子、女児がこれまでより自衛がずっと困難になることを示しています。
「性自認の尊重」とは、無制限にここまで暴走するという証拠です。
海外の事例を示すと、「日本は治安やマナーがいいからこんなことは起きないよ」などと反論されることがありますが、
高石市の事件は遠い海外の話ではありません。
日本の、大阪府の、ごく普通の街に起きている事件です。
日本においても、こうした事件が防げなかったという、最悪の形の証拠です。