#高石市の事件を考えよう 第四回公判、傍聴者の方からの情報


2023年7月4日、渡邉和美容疑者を被告とする裁判の第四回公判が行われました。

前回までの公判


傍聴記録

【高石市の事件】
令和 5 年(わ)第 45 号等 準強制わいせつ事件 被告人:渡邊和彦こと渡辺和美
大阪地方裁判所 堺支部 202 号
この事件の第四回公判が、大阪地方裁判所堺支部にて、令和 5 年 7 月 4 日 10:00 から行われた。

渡邊被告、10 時入廷。
黄色の半袖 T シャツを着て、グレーの作業着ズボン、裸足に茶色いスリッパを履いている。

マスク無し。
入廷時、無表情で傍聴席全体をゆっくりと眺める。顔は逮捕時に報道で流れた画像と比べると頬がこけて痩せた印象。
裁判の間は、終始うつろな目で検察官側の壁を眺めている。

検察官:「(追起訴の審議について)前回期日中に逮捕勾留をしていた、捜査中の案件 1 件を5 月中に捜査を済ませるということだったが、被害者側の精神状態が悪化したため捜査が止
まっている状態。
刑事処分が保留の事案についても、被害者心理の専門家の意見が遅れている都合で、前回「来月中に起訴」と申し上げたが、現時点では起訴はされていない状態。
ただいずれにしても追起訴が無くなったというわけではない。
刑事処分が保留の事案について、被害者心理の専門家の意見が正式な書面で届くのが今月中。それを踏まえた上で、起訴は今月中になると捜査部門から聞いている。」

弁護人:「今月中に専門家の方の意見が出ると・・・、
それだけあったら今月中に起訴するんですね?それは法廷合議事件ですね?」

検察官:「おっしゃること分かります。前回の逮捕拘留していたものは被害者側の精神状態の問題なので、これはもう今月中とか、フフッ・そういう問題ではない。」

弁護人:「他にも処分保留案件は残っていませんか?」

検察官:「あぁ、はい。しかしそれについては今のところ起訴の予定はない。捜査中が一件、被害者心理の専門家の意見待ちが二件です。」

弁護人:「被告の身体拘束も一年近くなっている。審議を進められるところだけ進めてもらいたい。
今、捜査中で被害者の方の精神状態の都合で止まっている案件が一件あるんですよね?これは再逮捕はされるのか?」

検察官:「それは被害者の体調のことなので、検察側としてはそれを待っていてもいつ回復するか分からないし、急がすわけにもいかないですから、フフッ・・・。だから今のところ
は再逮捕はない。」

次回公判は 8 月 24 日木曜日 4:00 から。

以上が、いただいた貴重な傍聴記録である。
被害者女性の精神状態が悪化してしまい、捜査と起訴が遅れているということなのだが、
検察官はそれを笑いながら話すなど
不謹慎に感じられる様子が伝わってくるレポートであった。

性被害の訴えおよび捜査は、心身健常な女性であっても相当に酷なものだし
前回のレポートにもあるとおり、
本件の被害女性にはそもそも精神状態のケアやサポートを求めて被告の施設にアクセスした方もいる。
弱っていることを十二分に理解したうえでそこにつけこみ、かつ「心は女性」として警戒心を解かせたうえで
さらなる精神的負担を強いた卑劣な犯行はとうてい笑えるものではない。

結局こうした一般の感覚と乖離した、上流階級の人間が
善悪をジャッジしてきたことの最悪の集大成が
LGBT法案や特例法なのだろうとあらためて思う。

次回公判を待つ。

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