相生ライフというミニコミ紙に毎月一回連載しているエッセイです。670文字のなかで、読者が少し知識を得て、私が少し自己主張をして、そして、できたら少し共感しあえたら・・・
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#てまきねこ
貧乏舌のかぶとむし てまきねこ1909
お宝鑑定団や芸能人格付けチェックの魅力は、値段の高い方をあてる面白さにある。値段と価値はイコールではない。お宝鑑定団の場合、工芸品の品質の良さは誰が見てもわかるし価格は品質に比例するが、コレクターアイテムは違う。
世の中には電池を集めるコレクターが存在する。東京オリンピックの頃に十万円していたソニーのテープレコーダーは、今ではヤフオクでも買い手がおらずゴミ同然。しかし、そのテレコに付属していたS
ネットで古文書講座 てまきねこ1908
数年前からインターネットを使った学習会を開いてみたいと思っていた。歴史研究会の関連団体が運営していた古文書を読む会が解散したので、歴史研究会直営の古文書学習会を立ち上げることにした。
講師は立命館大学の秦野先生。先生は後花園上皇の研究者で「鎌倉時代か室町時代の文書なら」という条件で引き受けていただいた。奇数月の第三金曜日、京都にある先生の自宅と相生の文化会館会議室をWEB会議システムでつないで学
「転」がすべて てまきねこ1601
てまきねこを書くために「エッセイの書き方」を研究した。エッセイスト曰く「アマは自分が書きたいことを書くが、プロは読者が読みたいことを書く」。テーマの選択・論旨の展開において読者の好奇心を満たすような工夫をするらしい。別のエッセイストは「起承転結の転から考える、転がすべて」。
私もプロとして文章を作ることがある。授業のプリントは、私の書きたいことではなくて生徒に教えなければならないことを書く。時間