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TODAYS MUSIC : 浜崎あゆみ

どの言葉を切っても、みつをぐらい深いから。

在宅期間中、1日に1アーティストを聴き込む個人的なメモ。

TODAYS SINGER : 浜崎あゆみ
LIKE : ★★★★☆
BGM:△(作業用に向いているか)

言わずと知れたカリスマ。avexがライブ映像を解放していたので再熱しました。ayuは小6の春休みを思い出します。パソコンでヤプログ!を更新しながら聞いてたなぁ。時代は変わっても、やってることあんま変わらんなぁ…。

1998年4月8日に1stシングル「poker face」でソロ歌手としてデビュー。(中略)2012年発売のベストアルバム『A SUMMER BEST』のリリースによりシングル・アルバムの総売上枚数が5000万枚を突破、B'z、Mr.Childrenに続き、総売上枚数が5000万枚を越えたのはソロアーティスト並びに女性アーティストとしては史上初の快挙であった。
ー出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


最近の記事を見ていると、「今は色々言われているが昔はすごかった」という文言が多い。いや、今も浜崎あゆみ、十分すごい。彼女のライブ映像を見たら、声に力強さがプラスされていて重みがあるし、ワイヤーで登場するときの貫禄といったら小林幸子です。私も暫く彼女の歌から遠のいてたけど、やっぱり、いつ聴いても刺さる。

「M〜愛すべき人がいて〜」を読んだら、少女漫画かと思うような恋愛ドラマを繰り広げててビビりましたが、歌詞のメッセージはかなり普遍的。それでも、なんか深いって思えるフレーズが絶対ある。
『M』の、「理由なく始まりは訪れ/終わりはいつだって意味を持つ」という歌詞はタモリも褒めたことで有名。さらにいつかの番組でキムタクも、『UNITE!』の「自由を右手に愛なら左手に/抱えて歩こう時にはつまずきながら」という歌詞はヤバイな!と言っていました。歌詞にしたときのアウトプットが半端ない。彼女のヒットは、マサこと松浦勝人の努力こそ大きな理由と言わずを得ませんが、それでも彼女の紡ぐ歌詞にはカリスマ性が宿っていたんだと思います。

しかも、「これ私たちの歌だ!」と思わせてくれるシーンが多分にあるんです。主語が「僕等」だったり「私たち」なので、全国民の歌だよこれは!みたいな気分になります(本当はマサとayuのことなのに)。でも、ライブを見ていると、そういう歌はコールアンドレスポンスが多かったりするので、いつの間にか本当に彼女とファン達の歌になっていったのかなぁと思わされます。

彼女のデビューした98年は、aiko、宇多田ヒカル、椎名林檎が挙ってデビューした豊作の年。それぞれが素晴らしいのは言わずもがなですが、浜崎あゆみは『市民性』と『扇動性』が時代に合致していたのかなあと思います。宇多田ヒカルが、サラブレッドの帰国子女で生まれながらにカリスマだったのに対して、浜崎あゆみは、恵まれない家庭環境からスターダムにのし上がった、選ばれし市民。宇多田ヒカルはなんかエヴァとかAKIRAのイメージのせいか近未来のスター感があるのですが、浜崎あゆみは近代の戦士感がものすごい。ジャンヌダルク的な。市井の声をすくい取りながら、それを唯一無二の言葉に置き換えて提示することに長けていて、支援する市民と自分でウィンウィンの関係を築いているんだろうなあと思う。こうなると98年組を挙げていろんな置き換えをしたくなるのですが、それはもうどこかに書かれていると思うので、やめときます。

とりあえず、久々に聴いても彼女のカリスマ性は健在だと思いました。確かに、もう20年代は、彼女がど真ん中ストレートな価値観ではないかもしれないけど、彼女は今なおそこにいて、変わらず一定の指示を受けているのはとても納得です。


<在宅BGMとしてのまとめ>
めちゃくちゃ集中できるかというとそうでもないけど、彼女の歌とともに仕事が捗る時もある。つい口ずさんでしまって、アリーナに向かって呼び掛けそうになるので注意が必要。


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