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キクラゲで腸内環境を整える

キクラゲはきのこ類の中でも特に栄養価の高い食材です。多くのすぐれた栄養価の中から、今回はキクラゲに含まれる食物繊維についてのお話をご紹介します。


キクラゲの食物繊維含有量

食品成分データベースによると、キクラゲの食物繊維含有量は野菜類の中で第2位となっています。こんにゃく、ひじき、ごぼうなどよりも含有量が多く、キクラゲ100gあたりに約80gの食物繊維が含まれています。

食物繊維の種類について

キクラゲには不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維はお腹の中で水を吸収して膨らみます。これによって便の量が増え、腸を活性化し排便を促します。こういった働きが、便秘解消に繋がります。

1日あたりの食物繊維の目標摂取量

厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、一日あたりの食物繊維摂取の「目標量」は、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上となっています。

女性の目標摂取量が18gの場合、キクラゲの食物繊維含有量が100gあたり79gであるとすると、摂取目標を達成するために必要なキクラゲ摂取量を計算してみましょう。

18g目標摂取量 ÷ 79g/100g (キクラゲの食物繊維含有量) = X g

18 ÷ 79 ×100 = 22.8g

したがって、女性が1日に摂取すべきキクラゲの量は約22.8gとなります。

通年入手できる乾燥キクラゲは、生の状態の重さの約1/5程度として計算されます。そのため、22.8gの生のキクラゲを乾燥したキクラゲに換算すると、おおよそ 22.8g × 1/5 = 4.56g になります。

つまり、1日に乾燥キクラゲを5g摂取すれば、成人女性の1日の食物繊維摂取量が達成できることになります。

キクラゲ1日5gで便秘改善

最後に纏めです。
キクラゲに豊富な不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収し膨らみ、便が柔らかくカサが増える→それによって排便が促される→便秘改善に役立ちます。

1日あたりの摂取目安量は、乾燥キクラゲ5gです。少ない量で大きな効果が見込めるキクラゲを日常の食事に取り入れてみてくださいね。


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