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人生最後の悪あがき10代後半

高校生から成人を迎える間を一言で表すと『人生最後の悪あがき』でした。

中学生から高校進学までの間はモヤがかかったグレーな色をした日々を過ごし、生きる意味と自分の存在意義に悩み、将来の事を何も考えられず周囲の人が言うように進路を決め、行きたい訳でも行きたくない訳でもない本当にどっちでもいいやと言うような感覚で高校へと進学する事になりました。

サッカー人生を終え、10代で生きると言う事に悩んだ記録はこちら↓

しか〜し、神様は簡単には見捨てませんでした。(笑)

この高校生活で死ぬまでの付き合いになるであろう友人達と出会いました。
これが自分の人生でめちゃくちゃ大きかった。

自分にとってこの友人達は心の底から怒ってくれるし、助けてくれる。そして、自分が本心や本音を言ってないのも分かっていて、『本当の事言えよ』と言われながら正面から向き合ってくれて、少しずつ本心や本音を言えるようになりいつも大きな器でどっぷりと受け止めてくれていたと感じます。恐らく、友人達はそんな事は全く気づいていないと思いますが(笑)

人生を振り返ってみて一番楽しかったのは間違いなく高校時代でした。
そして、生きる活力というのが湧いてくると不思議と諦めていた物に対してもう一度、希望を持ち出しました。

幼少期から知っておきたかった『母親と暮らせない理由』と高校生になり夢ができ、それは『高校生の間だけでも母親と一緒に生活したい』という夢です。

なぜ、この夢ができたかというと、この時から、なんとなく一生母親とは生活できないんだなという認識がありました。もし、高校卒業して進学や就職したらそれこそ一緒に生活できるタイミングがなくなると思ったからです。
本当に恥ずかしながら、母親と衣食住を共にした記憶を残したかったからです。朝、母親が起こしてくれて、朝食を作ってくれて、母親が作ってくれた弁当を持って学校に行き、帰宅して一緒に夕食を食べて会話をして寝てという極々普通の日常生活をしたい。特別な事は何もいらない。それが生まれて初めてはっきりとした『夢』でした。たった3年間だけでもいいから一緒に生活したいと祖父母に伝えました。

結果、その夢は叶いませんでした。

『あ〜またかぁ…また、人生の底辺に引き戻されるんだ…。自分は母親と暮らすことも暮らせない理由も知る事が許されないだ』

そこから、夢、希望を見つけるということはなくなりました。
そして、祖父母や栗山家というのもに『憎しみ』という感情が生まれてきました。

怒りではなく、憎しみ。

自分の中では、怒りという感情はまだ祖父母達に何かを期待していました。
この時の自分の中で、何かが切れて怒りという感情はなくなりまた。

自分のココロに湧き上がってきた『憎しみ』という感情に支配されました。
そして、この頃から感情のコントロールが出来なくなったり、本音や本心を言えていたのを意識的に『言わない』と封印しました。

そして、これ以降体調をよく崩すようになりました。揉めたり、ストレスを感じるとすぐにお腹の調子が悪くなり高校卒後までに胃カメラやバリウム検査など何度も経験。周囲からは猫背だよっていつも言われていました。

このままでは、自分自身がどうなるか不安でした。この時も友人達は何も変わらず支えてくれていました。なので、高校に行くことが楽しくて楽しくてあの場や友人達がいなければゾッとします。

そして、進路を決める時期になり、本当に何も考えていませんでした。就職したいとも思わず、進学と言っても興味があるものがない。本当に『無』でした。そんな中、先生から『お前はこういう仕事が似合うから』と言われ勧められたのがリハビリの世界。しかし、自分はこの仕事は絶対にしたくないと決めていた仕事だったのですぐに断りました。それでも、一度受験して落ちたら好きなようにしていいからと言われて受験する事に。

合格。

不思議な感覚でした。嬉しい気持ちはもちろんありましたが、自分の人生はなんか求めているものと逆の事はこんなに簡単に物事が進むのかと思いました。

そして、リハビリの学校へ入学。
周囲の友人達はやる気に満ち溢れている子や学生生活を楽しんでいてみんなキラキラしていました。
人って本当にキラキラしているんだなと感じました。

この時は、勉強について行くことと留年しないように過ごしていまいした。そんな日々の中で成人式を迎えました。

成人を迎えた時にこれを最後にしようと決めていました。
『なぜ、母親と暮らせないのか?その理由は?』
もちろん、何も期待していませんでした。
期待した答えも返ってきませんでした。
自分の中で諦めとけじめをつけました。

そして、それ以降この質問は二度としていません。
そんな、人生最後の悪あがきの青春時代でした。

続く。


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