売れないバンドマンが UIUX デザイナーになるまでにやった 7 つの学習法
はじめまして、独学デザイナーのあきです。
紆余曲折を経て、1 年ほど前から UIUX デザイナーをやっています。
いまはフィンテック系アプリの UIUX & ディレクション を担当してます。
今回は、ぼくが UIUX デザイナーになるまでにやった「独学の勉強方法」をまとめました。
誰かの役に立つと嬉しいです。
どんな人に読んでほしいか
・これからデザイナーになりたい人
・新人 or 若手デザイナー
・新人デザイナーへの教育に悩んでる人
どんな風に役立つか
同じことをやればアプリの UIUX デザインの基本スキルが身につく(はず)。
目次
1.デザインを体験する
2.デザインガイドラインを読む
3.Android と iOS 端末を両方買う
4.同じアプリの Android と iOS を比較する
5.自分でゼロから作る
6.フィードバックをもらう
7.デザインガイドラインを作る
おわりに
1.デザインを体験する
まずは、sketch* のイケてる UI サンプルをいくつかダウンロードして、遊び感覚で触ってみました。
* UI のデザインツール
よかったこと
・イケてるデザインに触れて憧れが生まれた
・ツールの使い方がぼんやりイメージできた
一言メモ
ぼく個人の感想ですが、あれこれ勉強する前に、楽しくデザインを体験することは大事です。憧れとワクワクはモチベーションを支えます。
sketch はこちら
2.デザインガイドラインを読む
Android,iOS にはそれぞれデザインのガイドラインがあります。UI デザインの大枠を理解するために全体をざっと読みました。
よかったこと
・デザインするときの心得を学べた
・ UI パターンを体系的に把握できた
・デザインの失敗例を知れた
一言メモ
特に Android のマテリアルデザインガイドラインは、デザイン原則から余白のとりかたまで丁寧に説明してあります。
デザインの学び始めは、
・基準のフォントサイズはどれ?
・余白ってどれくらい必要?
・どんな色使えばいいの?
など、基本的だけど判断の難しいものにたくさん出会います。ぼくの場合、ガイドラインで学んだことがひとつの基準になりました。
3.Android と iOS 端末を両方買う
ぼくは元々 iPhone ユーザーだったので、勉強のため Android 端末を買いました。地味ですが学びは大きかったです。
よかったこと
・Android 特有の操作を学べた
・同じアプリの Android,iOS を比較できた
・学習目的だけでなく、ユーザー目線で UI を体感できた
一言メモ
Android と iOS のUI 差は思うより大きく、両方所有してないと、学習速度はもっと遅かったろうなと思います。Android のバックキー操作は未知との遭遇でした。
4.同じアプリの Android と iOS を比較する
気になるアプリをいくつか選んで、Android,iOS のスクショをそれぞれとり、1 画面ごとに UI 差を比較しました。
よかったこと
・Android,iOS のUI 差への理解が深まった
・アプリのジャンル別に UI の傾向があることを学べた
・ガイドラインを採用してないアプリがあることを知った
一言メモ
たくさんの UI を比較していくと、
・なぜ、あのジャンルはこの UI が多いのだろう
・なぜ、あのアプリはガイドラインを無視してるのだろう
と疑問が生まれます。
その一つ一つに、自分なりの解釈と結論を与えていくと、UI には向き不向きがあること。そして、コンセプトや UX を体現するため、最適な UI が選ばれているのだ、とわかるようになりました。
「すべてのデザインには理由がある。」
当時のぼくには、かなりの衝撃でした。
5.自分でゼロから作る
たくさんのアプリをみていると、次第に、自分ならこうする / こうしたいという欲求が生まれました。ぼくは、重度のタスク管理マニアなので、タスク管理アプリをデザインする、をはじめました。
このとき、コンセプトやストーリーボード、ロゴなど、UI の背景となる範囲も時間をかけて考えました。デザインに理由を与えるには、そもそもサービスがどうあるべきか / ありたいか、哲学が必要だと思ったからです(具体的な話はまた今度)。
よかったこと
・仕事で使えるほど sketch の使い方を学べた
・余白、色、文字サイズなど細かなデザイン力が身についた
・ガイドラインを自分なりに解釈して応用できるようになった
一言メモ
自分で作ると、上手くいかないことが、たくさん出てきます。
・どちらの UI パターンが最適だろう
・ガイドラインから外れたが要点は抑えているだろうか
・哲学は反映されているだろうか
そんなことを考えて、何度も UI パターンを作り直しました。UIKit 単位でも 3 回ほど最初から作り直しました。次第に、強くてニューゲーム、そんな感覚が強くなっていきました。
6.フィードバックをもらう
UIKit を作成したら、かならず友人や知人に見てもらいました(Prott を使いました)。
よかったこと
・自分の解釈が間違っていることに気がつく
・自分と他人の感じ方に「差」があることに気がつく
・デザインにこだわりすぎていることに気がつく
一言メモ
フィードバックは大事です。作り手はどうしても、こだわりがあるので視野が狭くなりがちです。フィードバックでは否定的な意見を素直に受け入れることが大事です。ぼくは反論しないよう気をつけました。そして、褒めてもらえたときは全力で喜びました。
7.デザインガイドラインを作る
UIKit を作れるようになった後、自分でデザインガイドラインを作ってみました。
よかったこと
・UI の向き不向きを言語化できた
・長い文字列、非アクティブの場合など状態別 UI を整理できた
・なんとなくデザインしていたことを自覚できた
一言メモ
ガイドラインはデザインの言語化です。
言語化するには、デザインに至る思考まで、整理する必要があります。いかに感覚でデザインしていたのか、嫌ほど自覚しました。
ガイドラインは、すべてのデザインに意味と理由を与えること。
そう学びました。
おわりに
ぼくが UIUX デザイナーと名乗るまでにやったことは、だいたいこんな感じでした。
やったことまとめ
1.デザインを体験する
2.デザインガイドラインを読む
3.Android と iOS 端末を両方買う
4.同じアプリの Android と iOS を比較する
5.自分でゼロから作る
6.フィードバックをもらう
7.デザインガイドラインを作る
あとは書いてないですが、本を読んだり、自分のデザインしたアプリをざっくり swift で書いてみる、などもやりました。
期間としては、だいたい 1 年ほどです。
平日夜、土日にやってました。
デザインは底抜けに楽しい
たまに何でそんなにがんばるの?社畜なの?と言われます。
でも、がんばってる自覚はそれほどないです。純粋に楽しくてやってます。
楽しむには、どうしたらいいんでしょう。ぼくにもよくわかりませんが、憧れと自分ならできるという勘違いがモチベーションを支えているように思います。
正直、毎日こんなに真剣にやってるわけではないですし、サボることも多々あります。 これからもコツコツ、いいものが作れるように精進したいと思います。
そして、この記事が同じようにがんばる誰かの役に立てることを願います。
ここまで、長いひとりごとにお付き合い頂いた方々、本当にありがとうございました。
おわりのおわりに
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