【映画】ヴァイオレット・エヴァーガーデン
映画「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」について、感想をまとめました。
今回、”TVシリーズ”や”外伝”も合わせて、記載しております。
(※以降、ネタバレ含め、個人的な感想になります)
1.作品について
まずは、「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品について情報を簡単に整理しました。
① タイトル:「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
② 製作年/製作国:2020年/日本
③ ジャンル/上映時間:アニメーション、ファンタジー、群像劇/140分
④ 監督:石立太一
⑤ 主演:石川由衣
下記、TVシリーズを含めた情報についてです。
・原作は作家の暁佳奈さん
・シリーズ通しての期間は、2018年~2020年
・アニメーション制作は、京都アニメーション
・監督は、石立太一さん(※外伝を除く)
・シリーズ構成・脚本は、吉田玲子さん
作品通しての印象ですが、
派手なアクションやカメラワークが少ない分、画面のディテールの多さや、目の動きや揺れもの、表情の表現が非常に緻密に描かれていた印象です。
また、タイムラプスや、3Dを用いたカメラワークが所々で用いられていて、アクセントになっていたように思いました。
2.ストーリー
映画のストーリーの前に、全体の流れを簡単に整理してみました。
<冒頭>:愛しているを知りたい
<中盤>:愛しているの意味を知ったことを、少佐に伝えるという目標が無くなる(少佐の未帰還を知ることで)/一通の手紙と過去に出会った人の支えによって再出発
<終盤>:少佐に愛していることを伝える
1話:主人公の状況説明、行動を起こすための動機
↓
2話~7話(4.5話として、OVA):群像劇、ヴァイオレットの成長
↓
8、9話:過去の話、折り返し点(クライマックス)
↓
10~13話+外伝:群像劇、ヴァイオレットの再出発
↓
劇場版:物語の帰結(目標の達成)、エンディング
シリーズの全体の流れとしては、こんな感じかと思います。
愛と戦争を語るというのは、重いです。
群像劇であれば各話毎に完結させられますし、手紙を通して愛を伝える部分が統一しているので、毎回涙ものになりますね。
ちなみに、4年間くらいの話になる感じだったと思います。
(ヴァイオレットが14歳~18歳の間の話)
では、劇場版についてですが、
①アン(※10話の少女)の子孫デイジーが手紙を見つけ、旅に出る(起点)
↓
②ヴァイオレットが余命が短い男の子ユリスの依頼を受ける
↓
③少佐の筆跡で書かれた手紙が見つかる
↓
④少佐の居場所が見つかる
↓
⑤少佐に面会拒絶される(クライマックス)
↓
⑥ユリスの思いが、手紙と電話によって家族や親友に無事伝えられる
↓
⑦少佐に手紙を送る
↓
⑧少佐に会って、愛を伝えられた
大まかなストーリーはこんな感じだったかと思います。
ただ、デイジーが所々出てきてたけど、エンディング辺りでどうなったのかどうか思い出せない...。
しっかりとヴァイオレット・エヴァーガーデンの成長物語を完結させてくれた素晴らしい作品でした。
ちなみに冒頭の入り方が、「グランド・ブダペスト・ホテル」に何か近い気が個人的にしました。
3.感想
劇場版では雨のシーンが非常に印象的でした。
光と影のコントラストや雨の土砂降りの感じが、ヴァイオレットの心情を表現しているようで、心にグッときました。
ファンタジーですが、戦争があり、手紙から電話に文明が発達していっているという点では、現実世界を部分的になぞらえていて、世界観を一から理解しなくてよくて、物語が頭に入ってきやすかったです。
また余談になりますが、初見でTVシリーズから劇場版までイッキ見したので、しばらく頭の中でリピートされてたりしてます。
今回、ドルビーシネマ版で鑑賞しました。それに関連する記事がありましたので載せております。※下記リンク
出来れば、外伝の方もまとめたかったのですが、今回は割愛させて頂きました。
4.まとめ
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」というアニメーション作品は、非常にクオリティーが高く、ストーリーも良い作品でした!
ただ、個人的には泣かす話ばかりずるいなとも少しばかり思いました。
今回、知人の紹介で観る機会を得た訳ですが、こういった良作を普通に生活していると見逃すことって、多々あるかと思います。世に出る作品数に対しての個人の時間が足りないこともありますが...。そういった意味でも、生きる時間の使い方というものを考える機会にもなりました。
せめて、京都アニメーションさんの作品は要チェックですね!
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毎日更新できるように日々研究を重ねて行ければと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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