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マイクロプラスチックとは?|DX検定のシラバスから重要トピックをご紹介 ver.5

皆さん、こんにちは。
関西でIT営業をしているへりおです。
本日は、DX検定のシラバスにある重要Wordに注目し、
なぜ今必要と言われるのか。
もたらす未来はどのようなものなのか。
さまざまな視点からDXを知るためのコンテンツです。

今回のWordは、「マイクロプラスチック」

それではいきましょう!

マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックは、非常に小さなサイズのプラスチック片や粒子のことを指します。通常、直径が5ミリメートル以下のプラスチック片を指す場合が多いです。

これらの微小なプラスチック粒子は、主に環境中に存在し、海洋や淡水域、土壌などさまざまな場所に存在します。

マイクロプラスチックには2種類あります。

ひとつめが、一次マイクロプラスチック。最初から小さなサイズで作られたプラスチック製品や素材です。例えば、マイクロビーズとして化粧品や洗剤に使用されるポリエチレン粒子などが含まれます。

a)歯磨き粉から採取されたマイクロプラスチック(image courtesy of Joel Baker, scale bar: 40μm) b)海岸で採取されたレジンペレット(image courtesy of Hideshige Takada, scale bar: 1cm) 【出典】UNEP (2016). Marine Plastic Debris and Microplastics.

ふたつめが、二次マイクロプラスチック。大きなプラスチック製品が自然環境で分解されて小さな粒子となったものです。例えば、プラスチック製品の破片やフィルムが紫外線や波浪の作用で分解され、マイクロプラスチックとなります。

英国プリマス付近の海岸線で採取されたマイクロプラスチック (image courtesy of M. Browne & R. Thompson, Plymouth Univ.) 【出典】UNEP (2016). Marine Plastic Debris and Microplastics.

「世界の海洋におけるプラスチック汚染」(PLoS ONE誌)によれば、少なくとも5.25兆個のプラスチック粒子(268,940トンに相当すると推計される)が水面に漂っているとされています。

マイクロプラスチックが注目されるようになったのはなぜか

環境への潜在的な影響

マイクロプラスチックは、環境中に広く存在し、海洋や淡水域、土壌などで見つかっています。これらの微小なプラスチック粒子が生態系に与える影響が懸念されています。例えば、海洋生物がマイクロプラスチックを摂取したり、マイクロプラスチックが生息地や餌の供給に影響を与える可能性があります。実際に、海の生物がエサと間違ってマイクロプラスチックを食べてしまうと、炎症反応、摂食障害などにつながる研究結果もあるほどです。

世界経済フォーラムの報告書(2016年)によると、2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量が魚の量を超過すると予測されています(重量ベース) 。

人間の健康への懸念

マイクロプラスチックは食物連鎖を通じて生物に取り込まれ、最終的には人間にも摂取される可能性があります。ヒトの血液中にも入っていると言われており、一度体内に入ると分解されません。人体に与える具体的な影響は解明されていないものの、一部の研究では、マイクロプラスチックが体内に蓄積される可能性や、健康に悪影響を及ぼす可能性があることが示唆されています。これにより、マイクロプラスチックの人体への影響に関心が集まっています。

生物濃縮 日本野鳥の会


マイクロプラスチックに対処する

デジタル技術によって、環境のモニタリングやプラスチック廃棄物の管理はますます進み、マイクロプラスチック排出の低減に繋がっていきます。マイクロプラスチック除去の技術も開発されてきています。(プリンストン大学の研究チームは、海水から塩とマイクロプラスチックを安価に除去できる素材を卵白から作る方法を開発したとのこと)

それに加え、私たちヒトの環境教育が大事です。個人では、プラスチックの使用削減やリサイクルなど適切な処理をすることが大切にしていきましょう。

まとめ

マイクロプラスチックは環境中に広く存在し、海洋や淡水域、土壌などで見つかっています。その微小なサイズと潜在的な影響から、環境への懸念や人間の健康への懸念が高まりました。2050年までに海洋中のプラスチックが魚の量を超えると予測されており、食物連鎖を通じて人間にも摂取される可能性があります。

我々が関心を持つだけでも、結果的にマイクロプラスチック削減につながるかもしれません。

環境省による、マイクロプラスチック削減につながる企業事例






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