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本という名の大樹

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愛すべき物語の枝先に実る果実(作家、物語の背景など)について素直に綴ります。
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#記憶より記録

【記憶より記録】図書館頼み 24' 5月

 あっという間に5月が終わろうとしています。って言うことは、あと1ヶ月もすれば上半期が終わると・・・くわばら、くわばら。  そんな或る日、次男坊が通っていた高校の学年主任から連絡を頂戴しました。なんでも「高校時代の受験体験談を後輩に聞かせる」といったカリキュラムで、OBとして大いに語ってもらいたいとの事。(よくある奴)  仔細を聞けば光栄な依頼ゆえ、親父特権で「当人と直接やりとりして頂いて結構です。」と伝えました。後日、次男坊から「予定を調整できたので月末の金曜日に帰省するよ

【記憶より記録】図書館頼み 24' 3月

 忙殺必至の年度末も終わりを迎えようとしております。  とは言え、全てが3月31日に片付くわけがありません。特に、今年は次男坊の進学に伴う引越しやら何やらで、4月に入ってからも慌ただしい日々が続きそうです。もっとも、その辺のゴタゴタは織り込み済み。けれども、一日は24時間であり、体は1つ。腰を痛めただけで万事休すになるわけですから、平素より慎重かつ確実に予定をこなすよう努めておりました。   といったわけで、忙殺の年度末は「緩めの本」を借りて、就寝前の30分限定で読書してお

【記憶より記録】図書館頼み 24' 1月

 さてと・・・厄介な季節を迎えようとしている今日この頃。  厄介?!  そう、花粉と確定申告ですね(汗笑)。  もっとも、花粉症の方は病院巡り(眼科・内科)を終わらせたので対策は完了と。残るは確定申告を迎撃するだけなのですが、今年はインボイスがあるので、慎重に段取りしております。(※心の声:あの使い難いイータックス・・・全く好きになれん。毎年やっていても、慣れる気がしない。)  とかく、義務ってのは厄介かつ面倒なものですが、いずれはやらなければならないわけなので、四の五の言わ

【総括2023’/本の巻】図書館頼み アワード23’

 バタバタと総括記事を更新しておりますが、年内最後の更新となる本稿は、この一年間に図書館から借りてきた本の振り返りとなります。  その名も「図書館頼み アワード23’」です。 1:2023年の図書館頼みリスト睦月:5冊 如月:7冊 弥生:3冊 卯月:3冊+2冊 皐月:4冊+5冊 水無月:4冊+3冊 文月:1冊 葉月:3冊 長月:3冊 神無月:3冊 霜月:3冊 師走:2冊 2:図書館頼みアワード2023’ 発表! とりあえず一年は十二カ月あるので、全

【記憶より記録】図書館頼み 2312#1

 いよいよ今年も終わりが近づいてきましたね。  とは言え「終わりは始まり」なのだから、悲観する必要はありません。何しろ、人生は諸行無常で万物流転。ここまで来たら、河童よろしく流れに身を任せ、年の瀬と言う岸辺に漂着できれば御の字と・・・。  とかなんとか言っておりますが、今日はクリスマス・イブでしたよね。  我が家は、極々質素に済ませてしまうので、クリスマス気分もへったくれもないのですが、件のおばちゃま手作りのシュトーレンで、ほんの少しだけ祝祭気分を味わいました。うん、それで

【記憶より記録】図書館頼み 2310#1

 あっという間に11月ですか … 。年を追うごとに ” 過ごしやすい季節 ” がショートカットされていく様に感じられてなりません。  とまれ、酷暑を越えて一息つけるかと思いきや、今秋10月に関しては厄介な雑事が控えておりました。  そう、あの デスボイス インボイスですよ … 。  憤懣やるかたない思いを胸にしながらも健気に対応していたら(講習や質疑のために税務署へ2度も赴いた)、読書量なんぞ増えるわけが無いと … 。  このままだと 行楽の秋 も 読書の秋 も共倒れ。唯一全

【本】彼岸花にまつわる話

 あちらこちらで彼岸花を目にする季節になりました。秋の風に繊細な花被片を揺らすこの花を見る度に思い出す話があります。 1:土佐寺川 とは 「忘れられた日本人」という本がある。  著者は 宮本 常一 。民俗学の界隈で知らぬ人はいない人物である。  本書との付合いは長く、僕にとっては「40年来の知己」といった感じだ。  この本の中に 土佐寺川夜話 という章がある。  土佐寺川とは、高知県の北部山間地域にあり、愛媛県の名峰にして日本百名山の誉れ高き石鎚山の東側に位置する山村だ

【記憶より記録】図書館頼み 2309#1

 ようやく気候が落ち着いてきたような … って、まだまだかな。  とかく、体調に関して言えば、季節の変わり目が鬼門であることに違いはありません。これからの時節は、寒暖差が激しくなる一方ですから、体の声に気を配りながら過ごしてこうと考えているところです。   それでは、9月の「図書館頼み」を備忘して参りましょう。  1:ヒトラーとUFO    謎と都市伝説の国ドイツ   著者:篠田航一 出版:平凡社 「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い(借り)」してしまった一冊。 何しろ ヒ

【記憶より記録】図書館頼み 2308#1

 数は少ないながらも良書に出会えたような気がする今日この頃。  とかなんとか言っておりますが、案の定、8月に入ると同時に読書時間が減ってしまい、結局2回連続(4週間)で借りることになってしまいました。(8月27日返却予定)  それでは、酷暑で困憊気味(食欲だけは無問題)ではありますが、8月の「図書館頼み」を備忘して参りましょう。  1:すべてが武器になる    文化としての〈戦争〉と〈軍事〉   著者:石川明人 発行:創元社 人間の考えた事物の全てが武器に「なる」という可

【記憶より記録】図書館頼み 2306#2

 ほんの数日前に 55歳 を迎えてしまっていた今日この頃 … 。  今更、特別な感慨も何もありませんが、分節の時なればこそ「時間だけが公平」という極々当たり前の事実を噛みしめながら過ごしておりました。    さて、毎度遅れがちになってしまう「図書館頼み」を綴っていこうと思います。此度は、6月下半期の借用本の備忘録を … って、もう既に7月ですけれど … 。お時間の許す方は、どうぞお付き合いください。 1:〔 増補 〕 大江戸死体考    著者:氏家幹人 発行:平凡社 題名

【思い出ぼろぼろ】藤沢周平 と 広縁の親父

 今日は、いつもと趣が違いますが、お時間のある方はお付き合い下さい。  僕の親父(昭和8年生)は、2019年6月に鬼籍入りした。  更に、親父の他界と前後して、僕の大切な恩師夫妻が示し合わせたかの如く天に召されたこともあり、それまでの人生で味わったことがない様な喪失感を覚えた一年となった。  さわさりながら、彼らが天寿を全したと思わせてくれるような最期を遂げてくれたお陰で、深い悲しみに捕らわれずに暮らせたのは幸いであった。勿論、暫くの間は空虚な心持ちで過ごしたけれど … 。

【記憶より記録】図書館頼み 2306#1

 誕生日が近づいてくるこの時節は、平素に増して考え込む時間が多くなるせいか(独立して以降の習慣)、その変化に気付いた周囲の人達が「最近、大丈夫?」と問うてくるのです。  皆、メンタルの心配をしてくれているらしいのですが、僕としては「普段の俺って、そんなにお喋りなの?」という疑問でお返ししたい … と。  何はともあれ、今暫くは自らの 来し方 と 行く末 を精査・照合しながら、歳を重ねる準備をしている最中なのでした。  さて、つべこべ言ってないで6月上半期の借用本について綴っ

【記憶より記録】図書館頼み 2305#2

 図書館から借りてきた本縛りの読書記録「図書館頼み」のヘッダー画像でお世話になっている ” お札折り紙作家 ” のピロさん。  1968年生まれの僕は、赤瀬川源平の「千円札裁判」を例に「お金で遊んじゃ駄目よ!」と躾けられてきた世代の人間なので、お札を使って何かする … なんて考えたことがありません(苦笑)。  ピロさんは、刷り込みによる既成概念が作り出した溝を、軽妙かつ絶妙なセンスで飛び越え、更に ” 切った貼った無し " の折り紙作品に仕立て上げるのだから大したものです

【記憶より記録】図書館頼み 2305#1

 ここ数日の天候不順ぶりには閉口するばかり。ここ仙台でも、30℃超えてからの急転直下で、湿気寒い梅雨空模様になるといった具合。  そんな時節もあってか、インフルエンザに罹ったお子さんの話が近所から聞こえてきました。何やら各地で流行っているようですね … 。  とまれ、マスクから解放され、身も心もアクティブになろうとしている矢先であることを鑑みれば、自身の生活ぶりや体調の変化に留意して過ごすに越したことはないのでしょう。  さてと、相も変わらず前置きが長くなりましたが、明日が