見出し画像

たわいない存在が声をあげる

女というものは、なんと他愛ないのだろう
そう思いながら、涙を流して観ていた。
 
共産党のイメージを変える、支援者を増やす、
という面だけで言うなら、
今のやり方じゃダメだよぁ、
やり方を変える余地ありすぎ~という感想でしかないのだけど…
監督が党に対してどういう使命で撮っていたかはさておき、
出てくる人々に気持ちが動いたり、時に涙が流れたりした

誤解を恐れずに重ねて言うと、
登場人物が掲げている社会問題がたわいないのだ
元衆議院議員の池内さおりさんも映画内で話しているけど
「オンナ子ども」の話、と女である私自身も思ってしまう内容なのだ。
けれど、鑑賞後、「いや、たわいないものとして扱われてしまう社会なのだ」が正しいのだと気が付いた。
私自身、常々、自分自身について、なんて「たわいない」のだろう。
「だから」、経済の話や、大きな枠の制度の話でないから、
勝った負けたの自分の権力誇示に忙しい「大人の男たち」に話を聞いてもらえなくても「仕方ない」、と思っていたことに気が付いた。
それは自ら、問題を変える力を封じ込めていたことになる。と気が付いた。
「オンナ子ども」でくくるなら、
生まれてきた性別だけで言うと「男」「女」半分半分だとして、
そこに男も女も含む「子ども」が加わるのだから、
単なる「男」より数は多いということになる。
いや、そういう言葉遊びがしたいのではなく、
つまり、「オンナ子ども」の話だから聞いてもらえなくて仕方ないという考え方を改めるべきだと思えたのだ。
現に対立候補が「ゴールドマンサックスで世界の金融の舞台で経済を回してきた」ことを勲章のように掲げていた。
その功績自慢はさておき、それが社会を具体的にどうよくすることに役立つのかは
示されない。大きな枠の制度は対象者も曖昧だし、
自分ごとに聞けないことも多いし、
わけの分からない感情論で「選択的夫婦別姓」を阻止したり
単に誰かの個人的感情を優先してるものを、
難しい言葉でケムに巻かれているのかもしれない…と思えてきた。

共産党が共産主義を目指しているのか、とか
その「共産主義」は私のイメージのそれと一致するのか
一致するのなら、そこを目指すのはいただけない
とか、そういう核の部分に近寄ったことがない。
そういうことがよく分からないから、
この党が近づく対象にならなってないとも言える。
ただ、「しんぶん赤旗」は映画の仕事をしていて何度か読む機会があったが、
読み応えがあって理解しやすい記事が多いように思う。
でも、一歩引いてこの新聞を読む自分もいるのだ。

共産党うんぬん、ということではなくても、
今の政治の制度が仁藤夢乃さん言うところの「オジサン」達がコツコツ築いてきたものなのだとしたら、そろそろ、壊すべきなのでは?とも思う。
映画に登場する共産党の若い党員さんたちの動きは、この先も注視しようと思えたことは何か変化が起きた証拠のように感じている。
2022年6月18日土曜日より公開スタート

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?