見出し画像

ばあちゃんに毎日はがきを出し始めて、5年が経った。

こんにちは。
GOOD&SHAREというコンテンツレーベルを運営している牧野彰邦(まきのてるくに)と言います。

自分をほめるためのノートを作ったり、大切な人のいいところを書いて贈るギフトカードを作ったり、本屋のない町で間借り本屋を運営したりしています。

2017年5月1日。
僕は一人で離れて暮らしているおばあちゃんに毎日はがきを出すということを始めました。

僕のばあちゃん。カメラを向けるといつも笑顔。

今年で94歳を迎えるおばあちゃんの口ぐせは「幸せやわぁ〜」「ありがたいわ〜」で、外食に連れていってあげると、「こんなに美味しいものは食べたことがない」と毎回よろこびます。
とにかく明るい、そんなおばあちゃんを、僕は尊敬しています。

しかし数年前から、おばあちゃんは足が悪くなり、1日を家で過ごすことが多くなってきました。

退屈でないか、認知症にならないかなど、心配になった僕は、おばあちゃんに毎日はがきを出しはじめました。
1日ひとつ、たのしみなことがあれば、元気に長生きしれくれるかもしれないという想いからです。

最初は威勢よく毎日書いていても、そのうち書かなくなってしまったら、逆にかわいそうなことをしてしまうかも…という周囲の心配とともに始まった習慣でしたが、

気がつけばもう5年も経ちました。

今までに出したはがきの数は、365日×5年の1,825枚。ハガキをずらーっと横に並べると、長さ270m。

最初に出したハガキ。毎日出す自信がなかったので「こまめに送ります」と書いている。

毎日はがきを出すとう単純な行為ですが、おばあちゃんからは、大変よろこばれていて、お友だちやデイサービスの人、郵便屋さんなどに自慢しているそうです。「いいお孫さんをもってなさるの〜」とほめられることもあると、うれしそうに話してくれます。

おばあちゃんの為に、と始めたことでしたが、途中からは、これは自分のためにやっているのだと気がつきました。

もしおばあちゃんが突然亡くなったとしても、後悔や悲しい気持ちが、何もしないよりは、少なくなるかもしれません。1日1分でも、おばあちゃんのために時間を使うことで、おばあちゃんを大事にできていると実感できているからです。

ばあちゃんと僕

僕はこの習慣を「みまもりはがき」と名付け、僕と同じように大切なおじいちゃん、おばあちゃんがいる方に向けて、ウェブサイトをつくってみました。

サイトを作ったのは3年前ですが、おばあちゃんや実際のはがきの写真を交えながら、はがきの書き方なども紹介しています。もしよろしければ、こちらのリンクからご覧になってみてください。

そして、ぜひ一度、はがきを出してみてくださったらうれしいです。
きっと、思っている以上に、心があたたかくなるはずですから。

(おしまい)


この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

サポート頂いたお金は、商品開発の費用として、ありがたく使わせていただきます。