2023/11/11 笑われる生き方
5日目
わーっとなった感情を、ユーモアで消化できる人がうらやましいが、あれは訓練してそうなったんだろうか。
だとすれば、僕も訓練すればできるようになるのだろうか。
けれど、大勢の人前で話すことが割と平気な僕からすれば、訓練をした記憶はなく、そうなっているので、大勢の人前で話すことが平気になりたい人に「訓練すれば誰でもできるようになりますよ」とは言い難い。
いつだか、高名な占い師から「ユーモアが足りないですね」と言われたことが、ずうっと引っかかっている。あの人にそう言われたから「ユーモアが足りない僕」が出来上がった可能性もあるが、自分でもなんとなく心当たりがあるので、いつまでも引っかかっているのだろう。
僕の思うユーモアがある人とは、しんどい時に、ハハっと笑わせて、気を紛らわせてくれる人のことだ。
肩を揺らす程度の空笑いでもいい。「ハハ、…まあ、やりますか」的な感じで、目の前のものと向き合い直させてくれる、そんなのがユーモアの力だと思う。
そんで、僕にはそれが足りない、というか、苦手な感じがする。
目の前のものに、グーっと、どんどん奥まで入っていってしまって、至近距離で直視しすぎて、周りが見えなくなっていってしまう。
真剣さが、深刻さにそのまま据え置かれてしまう。僕も、周りも大変だ。
そんな自分があんまり好きじゃない。
そんな自分を変えようと頑張ったりもしたが、あんまり変わらないので、今もこんな文章を書いたりしている。
せめて、この感じが、哀れじゃなくて、「ったく、どうしょうもないなぁ」と呆れられながらも愛嬌として受けてもらえたらとは思う。
だから、意固地にならずに、ひねくれずに、実直に生きていくしかない。
「本人は至ってまじめ」だから、周りは呆れられるし、笑うことができるから。
「笑われないように」ではなく、「笑われるように」生きていきたい。
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