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社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント ケン・ブランチャード (著), ジョン・P・カルロス (著), アラン・ランドルフ (著), 星野 佳路(監訳)

概要

「1分間エンパワーメント」は、繁忙な生活スタイルやストレスによる健康上の問題に対応するために考案されました。現代の生活は、仕事や家庭、ソーシャルメディアなど多様な要因からストレスを引き起こしがちです。これにより、健康上の問題やメンタルヘルス上の問題が生じることがあります。「1分間エンパワーメント」は、これらの課題に対処するため、短い時間でも効果的に自分を元気にする方法を提供することを目的としています。

ケン・ブランチャード氏

著者であるジェームス・プライスはアメリカで最も高い職業的成功を達成した若者の一人です。彼は上級マネージャーからCEOまで、様々な業界で活躍してきました。彼の最新の著書「1分間エンパワーメント」は、チームの成功とパフォーマンスを改善するための強力なツールです。書籍では、心に残る言葉を使って、チームが共有する目標を実現するための重要な方向性を説明しています。ジェームス・プライスはまた、世界的に知られたエンパワーメント・コンサルタントでもあります。

監訳の星野リゾート代表 星野佳路氏

監訳の星野リゾート代表 星野佳路氏の、星野リゾード躍進の原動力となった名著です。

私にとって最も大切な教科書だ
――星野リゾート代表 星野佳路

星野リゾートの星野佳路社長が先代から事業を受け継ぎ、事業改革を進めようとした際に、理論の根拠となる「教科書」がありました。それが『1分間エンパワーメント』です。社員個々人の能力を生かしながら、組織を再生する手順がストーリー仕立てで描かれています。

実際、それと同様の手法を実践して、星野リゾートは改革を果たし、旅館やホテルの再生手腕で注目を集めるようになりました。

※Amazon紹介文より抜粋

エンパワーメントとは?

エンパワーメントとは、チームの成功のために社員の相互のコミュニケーションを促進し、各個人の力を最大限に引き出すための考え方です。チームとして力強く、多様性を尊重しながら挑戦していくために、社員は常に興味を持ち、熱心に他のメンバーに聞いたり話したりしますそうすることで、チームとして最適な方法を見つけ、効果的に目標を達成することができるようになります。

「1分間エンパワーメント」とは?

「1分間エンパワーメント」とは、一定の時間内に、チームメンバーが自分の強みを発揮し、最高のチームをつくることを目的としたコミュニケーションと活動のことです。

1分間エンパワーメントを実践することで、チーム全体の以下のような効果が期待できます。

  • チームメンバーが自分の能力を高めることができる

  • 活動効率を改善することができる • 目標を達成しやすくすることができる

  • チーム間の信頼関係を構築しやすくすることができる • 全員が自分の仕事をしっかりとする習慣を身につけることができる

エンパワーメントの3大要素

本書は、著者が強調したかった3つの重要なポイントに焦点を当てている。

エンパワーメントを実現するための三大要素として、

「全社員への情報発信」
「制限のある自律的な働き方の推進」
「セルフマネジメントのチーム編成」

がある。

また、エンパワーメントには経営者や従業員の努力とトレーニングが必要であるとして、"Empowerment Takes More Than a Minute "というタイトルをつけています。

例えば、自己管理チームのエンパワーメントとは、これまで上司や部下に支配されることに慣れていた人材が、自ら意思決定を行い、実行し、その結果に責任を持つことを意味する。

本書は、そのようなエンパワーメントを実現するための課題を強調し、それを克服するための方法と姿勢を示している。

1分間で何をするのか?なぜ1分間なのか?

ケン・ブランチャード氏は、人生を向上させ、自分自身を力づけるために、1分間でいくつかのことをすることができると提案しています。

「1分間エンパワーメント」の背景にある考え方は、時間をかけて行う小さな一貫したステップが、あなたの人生を大きく改善することにつながるというものです。毎日たった1分、ポジティブな思考と行動に集中することで、より力強いマインドセットを身につけ、幸福感を高め、プライベートでも仕事でもより効果的に行動できるようになる。という事です。

  1. 自分の考えや気持ちを振り返り、前向きで力を与えてくれる考え方に集中する。

  2. 一日、一週間、一ヶ月の達成可能な目標を設定する。

  3. 感謝の気持ちとポジティブなアファメーションを実践する。

  4. 目標を達成した自分をイメージする。

  5. ストレスを軽減するために、深呼吸をし、リラクゼーション法を実践する。

  6. ストレッチや瞑想など、セルフケアをする。

  7. 他の人とつながり、その貢献に対して感謝の気持ちを表す。

  8. 小さな成功や目標への前進を喜ぶ。

  9. 自分の長所や人生の良い面に目を向けましょう。

  10. 一日の計画を立て、優先順位をつけ、目標に到達するために必要な行動を決める。

本書の特徴

本書の重要な点は、物語仕立てになっていることです。

主人公は中堅メーカーのトップで、会社のヒエラルキーを下げ、製造現場に権限を与えることで従業員の影響力を高めようとするものの、組織の業績を上げることに邁進している。

主人公は、すでにエンパワーメントに成功し、業績を伸ばし続けている企業のCEO(エンパワーメントマネージャー)のもとへ、助けを求めに行く。

物語は、エンパワーメント・マネージャーとエンパワーメントを受けた人材から、エンパワーメントを達成するための「3つの鍵」、エンパワーメントの効果、現実的な手法、実施中に遭遇するさまざまな問題、その克服方法などを学ぶことに重点を置いています。

主人公は、学んだことを土台に、経営の理想郷「エンパワーメント・ネーション」、つまり、すべてのチームやスタッフが能力を十分に発揮しながら自立的に働き、事業を興し発展させていく(=エンパワーメントの実現に向かう)エコシステムの実現に向けて旅に出るのである。

その結果、エンパワーメントの実行に成功し、自らの知見やアプローチを生み出し、自らがエンパワーメントマネージャーとなって他のマネージャーを支援する、というストーリーで締めくくられています。

この物語が架空のものであることを考えると、物語が誇張されていることに反論することは困難である。

しかし、主人公がエンパワーメント・マネージャーやエンパワーメントされた社員から学んだこと、エンパワーメントに対して抱く疑問や不安は、著者の理論や実際に目撃した事例に根ざしているため、説得力とリアリティを備えている。

本書は、エンパワーメントや組織変革の必要性を認識し、それを達成する方法を知りたい企業やチームのトップにとって、大きな助けとなることでしょう。

さらに、訳者による「あとがき」では、星野氏がエンパワーメントの実践を通じて、どのように経営や組織の変革を実現したかを解説しています。

エンパワーメントの実現を目指す組織やチームのリーダーにとっても、非常に有益なデータとなるはずです。

なつの所感

毎日1分間なら、やってみようと思いました!
たしかにこういう事習慣にすればよいはずなのに、習慣までになっているかというとそうではないので、やれば、エンパワーメントを着実に得られるんじゃないかと思いました!

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