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【エッセイ】日々是好日

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2019年8月の記事一覧

【京都エッセイ】0.京を歩けば「?」にあたる

大仏がないのに大仏前交番。 天使はいそうにないのに天使突抜町。 京都を歩くと、なぜ?どうして?と頭のなかがはてなマークでいっぱいになる。京都好きの血が騒ぐ。「なぜ?」を考えずにはいられない。そこで、その考察を兼ねたエッセイを綴ることにした。頭の中が京都にまつわる疑問で今にもパンクしそうだから、思い切り吐き出したい。 このエッセイを読んだ人が、わたしと一緒になって「なぜ?」と頭を抱えてくれたらこれ幸いです。 * 「どうして京都はこの場所にあるのか」 と

セミファイナル

セミファイナルの時期がやってきました。 セミファイナル、といっても準決勝semifinalのことではありません。道端で死んだように動かない蝉に近づくと、ジジジジジ!と突如暴れだすアレです。びっくりするんですよね、セミファイナル。 さて、この「セミファイナル」。実によくできた表現だなあと、耳にする度に感動します。もうすぐ最期を迎えるセミを表したこの言葉。語感の良さはもちろん、きちんと意味も伴っているんですよね。おまけにシャレまで効いている。「セミファイナル」と「蝉のファイナル

いつだって動機は不純

「ピアノが好きです」 と今は言えるけれど、元々は好きでも嫌いでもなかったんですよね。 言ってしまえば「興味がない」というやつ。興味がないから楽しいともつまらないとも思わない。練習はお稽古が始まる1時間前にちゃちゃっと1回弾く程度。 ああ、これを先生が聞いたら泣くだろうな... そんなわたしがある日突然、「ピアノ楽しい!」と180度方向転換しました。その理由は、 「ピアノを弾いている女の子っていいよね」 という一言。 当時わたしは高校1年生。同じクラスのA君(妻夫木聡似)

気温懐古主義

今日はすこぶる暑かった。 全国的に酷暑だったとしても、地元はいつも32~3度。そんな安定した地元でさえ、今日は35度を超えたそうだ。 外に出てその暑さを体感した瞬間、丸焼きにされる豚はこういう気持ちなのかな、と心苦しくなった。やはり食べ物をいただくときは、きちんと「いただきます」をしなければいけない。 …と話は逸れたが、話の趣旨がすっ飛んでしまうほど、すっかり暑さにやられてしまった。この暑さ、冗談でしょ?笑えない冗談は即刻やめてほしい。 ところで今から20数年前、私がま