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家仕事

#2022年のわたしと仕事

こんなタグがあったので、今年突然退職した顛末を書こうと思いました。
でも、徐々にブラック化していく会社の中で、中間管理職として相当不器用な立ち回りをしてきた自分の事を長々と書き記してる内に、だんだん嫌になってきました。
なので、退職に至るくらーい話は闇に葬るとして、退職した後に感じた事を書こうと思います。

会社を辞めてから、大きく3つの事を絶えず考えてきました。

ひとつは、無職になったことで、この先の収入源をどう確保していこうかということ。
これは現在進行形の悩みで、開き直ったり、不安になったり、日々気持ちがアップダウンしています。

もうひとつは、30年以上勤めた仕事の中で、スキルを上げる努力を怠ってきたということ。
例えば、エルセルやワードも最低限のことは出来ますが、もっと深堀りして学んでいたら。。とか、英語をもっと真剣に勉強していれば。。とか。そうすれば、再就職の選択肢も増えていたのではと何度も思いました。
会社の為ではなく、自分自身への貯蓄という意味で、もう少し頑張ればよかったのですが、実際には仕事が忙しすぎて手が回らない、家に帰ったらクタクタで、これ以上仕事に関わる事を考えたくなかったのです。
但し、在職中に自分の趣味的な民間資格はいくつか取得したので、仕事以外の事にはなんぼでもパワーが湧いていました。
まさに別腹。。σ(^_^;)

そしてもうひとつは、会社員人生の中で、一体自分は何の役に立ってきたんだろうということです。
会社を最悪な状態で辞めたので、一部の人には多大な迷惑をかけてしまい、自分が貢献してきたことが全部帳消しとなった気分になっています。
正直自己肯定感は限りなくゼロになりました。

そんな中、今回仕事というものをじっくり考えてみました。

退職してから今日まで、想像もつかない程のんびりした時間を過ごしています。
朝も家でコーヒーが飲めます。
ウクレレの練習もできます。
そして、これまで見て見ぬふりしていた家の中のことも、少しずつ手をつける事が出来るようになりました。
家の中に無理矢理押し込んでいた、たくさんの物を捨てました。
押入れの中のものに、スムーズにアクセス出来るようになりました。
加湿器を買っても、これまではろくに手入れもせず、ほとんど一年で使い捨てていましたが、今年新調した加湿器は、毎日のようにお手入れしています。
それらの家仕事が苦にならない生活を送っています。

ぶっちゃけ私は家事育児が苦手です。
子供達が小さかった頃は、子供の面倒を見るよりも、会社で仕事をしてる方が、なんぼも気が楽で、年末年始は息が詰まるような時間でした。
子育てより気楽な仕事も、気力体力を削ぐことには変わりはなく、週末はのんびりしたいのに、家事に時間を費やさねばならず、本当にしんどかったです。
家の中の色んな事を先送りしてる事も、潜在的にはストレスでした。

今の私はというと、子供達も社会人になり、家事も自分の都合でできるので、家事に関するストレスはかなり低いです。
今日やらなかった事を明日にまわしても、気持ちを咎めるものは何もありません。

ふと、長年外で仕事をしてきたことで、私は今、この時間をすごす箱、つまり"家"があるのだということに気がつきました。

仕事ってなんやろ。
何のために仕事するんやろうと考えると、1番シンプルには「家族のため」「生活のため」ということになります。
でもこれは当たり前の概念で、私自身はそれだけではエネルギーが足りません。
「自分自身の満足感」が得られない仕事はしんどいです。
会社では、もう数年前から満足感を得られることはなく、逆に活力を削られ続けて、消耗感だけを感じる毎日でした。
そして最悪な辞め方をした後には、不毛感しか残りませんでした。

でも私には家があるやん。
自分の仕事の成果として、家が残されてるやん。
自分自身のために得たものがあったやん。
磨けばもっと快適になる家があるやん。

今ののんびりした時間は、ほんの束の間のもので、この先何らかの職につくことになって、また慌ただしい生活に戻るのかもしれません。
でもこれからは、この快適さを追求することを優先して、生き方を組み立てていけたらいいな〜と、考えています。

⭐︎余談

巷には「旦那が退職して、急に家の事に口出しするようになった」とぼやく奥さんの話がありますが、もしかすると、今回の私の気付きと同じような思考から、旦那さんが家の事に口を挟むようになった可能性もあるのでは?。。。なんて思いました。

なんせ自分の多くの時間を捧げてきた仕事を辞めるというのは、自分の中では大激震なわけでして、色々再構築が必要なわけなのですσ(^_^;)

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