個展を開いた
noteを書くのは本当に久しぶりです。
母が他界して、酷暑と呼ばれた真夏を経て、私はすっかり疲れ切ってしまっていて、何か書こうとか、人と繋がろうなんて気力は完全に消滅してしまっていました。
この数ヶ月、いったいどう過ごしてたんだろう?
何を見て、何を感じてたんだろうと、今振り返ってもぼんやりしています。
そんな最中、おとんの作品展を開く事になりました。
作品展については、おとんが死んだ直後から考えてはいたのですが、なかなか前に進めることが出来ませんでした。
周りから背中を押されなかったら、このまま開催は有耶無耶になっていたかもしれません。
やると決まったら話は早かったです。
妹とギャラリーをいくつか見学しに行ったり、案内状を送ったり、小冊子を手配したり。
なんだか飛ぶように時間が過ぎた気がします。
小冊子には、私と妹か寄稿しました。
妹はものすごい熱量で短期間に書き上げた印象ですが、私の方は結局2ヶ月くらいかかったような気がします。自分の中が空っぽで、うまく言葉を紡げなかったのです。
こんなに難産だったことは初めてです。
それでも、ひーひー言いながらなんとかかんとか書き切ることが出来て、伏線回収的に文章を締めくくる事が出来ました。伏線回収は狙ったわけじゃなくて、スンと落ちて来たかんじだったので、自分の中では満足しています。
(ただし印刷後に誤字が見つかるという大失態!!)
作品展はギャラリーの1階と2階を借り切って、2日間開催しました。
作品の一部をアップします。
展示した作品はご希望のかたに差し上げました。
結構たくさん引き取ってもらえたので、ありがたかったです!
兄妹それぞれ欲しい絵をもらっていきましたが、私はどの絵が欲しいのか、自分でもよくわからず、なかなか決める事が出来ません。
結局大津のジャズフェスティバルを描いた絵を2枚と、スケッチブックを1冊もらいました。
ジャズフェスティバルの絵は、割とてきとーな紙に描かれていたものです。
父の作品展なんて開催しても、2日で20人も来てくれたら良い方だろうと思っていました。
でも蓋を開けてみると、高齢にもかかわらず、父の友人が沢山来てくださったり、今ではほとんど交流のない親戚や、ご近所の人たちなど、初日からほとんど人が絶えることがなく、さながら同窓会のような賑わいでした。
もう35年くらい会うこともなかった幼馴染も来てくれました。
「おっちゃんとおばちゃんには、両親が本当に世話になったから。」と幼馴染は言っていましたが、私は自分の親がどんな事をしていたのか、ほとんど何も知りません。
本当に明るくて楽しい作品展でした。
おとんやおかんは、本当にいい人付き合いをしてきたんだということを、全身で感じる2日間でした。
何人か私の友人知人も来てくれましたが、それも含めておとんやおかんからの賜物なのだと感じました。
おとんの絵からは生きる喜びが溢れていて、ギャラリー中がエネルギーに満たされていました。
来てくれた人の顔を見てる時、「生きる事を楽しんでる人達は、こんな表情をしてるのか。」と何度も感じました。
もう2度と来ない、本当に素晴らしい2日間でした
。
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