北海道縦断歩き旅01日目 出発:新函館北斗駅~
乗ってみたかった新幹線を降りて、人生初めての北海道に立つ。
GOTOトラベルキャンペーン始まる手前に行ったせいか、新幹線は空いていた。
この日の目標は24キロ先 湯ノ沢水辺公園 でキャンプ。
初日からキャンプに慣れておきたかった。
■(キャリーバッグ画像)
背負えるキャリーバックで来たのだが、
背負って歩き始めたら予想以上に息苦しいくらい重く、道の状況がいい間は引いて進むことにした。
歩き始めは、とても清々しかった。
自粛と仕事詰めだったので歩いているだけで気分がよかった。
(グーグルストリートビュー)
首を振っても液晶ディスプレイみたく遅延しないし。
遠くの建物までテクスチャーが高解像度。
足元にいるアリの大群も処理落ちしない。
風の音も鳥の声も最高音質のサラウンド。
まるで最高スペックPCでオープンワールドゲームを始めたかのようにすべてにワクワクしていた。
そして、なによりも”仕事の事を考えない自分を許せる”時間が最高の喜びだった。
この旅は、自分探しではない、挑戦の皮をかぶった逃走に近かった。
けど、仕事から逃げたわけではない。周りが投げ出す中でもプロジェクトを最後までやり遂げた。
始末のつかない総括を歩きながら向き合いたいと思った。
蜂が銀マットにとまり、2,3度 払っても付くので
5キロほど一緒に歩く。
海沿いにでるまでの道は平たんだったが車も少なく道も歩きやすかった。
(↑自分で撮影したもの)
(グーグルストリートビュー)
海岸沿いにでると巨大なセメント工場があった。
工場はゲームぽくてみてるだけで楽しい。
海も久しぶりに見たので波の音が気持ちよかった。
■
海沿いの道にはいると車の交通量が増した。
ところどころ歩道がなくなりはじめ、白線にそって歩くことになり車の距離が縮んでのどかに景色を楽しむ余裕がなくなった。
■
茂辺地にはいりキャンプ場へ向かう道は車がいなくなり気分がよかったが。
だんだん民家すら消え 街灯すら消え 日は沈み 真っ暗闇になってしまった。
ライトを消すと星空だけが明るい真っ暗闇で、
音は静寂でキャリーバッグを引きずるタイヤの音だけがあたりに響く。
熊注意の看板をみかけ、茂みから音がするのが怖かったが引き返すにもだいぶ距離があるのでキャンプ場へ黙々と進む。
とんでもないところに来てしまった、
思った以上に細くて交通量が多い道とキャンプ場が山にあって行くのが大変なことに初日から旅を続ける自信が無くなってきていた。
■
キャンプ場なんて存在しないかもしれないと思うほど真っ暗闇の道に明かりを見つけ、
ようやく湯ノ沢水辺公園に着く。
キャンプしている人が10組くらいいて、その光をみて安心する反面、車やバイクで多人数で来てる人の中に、夜中に一人歩いてきた自分が キャンプをするのが浮いてるようで恥ずかしかった。
大きなテントと大きなテントの間に ポツンと小さなテントを張った。
登山は何度かしていたが、初めての外キャンプ。
ライトに群がる虫を払いながらなんとかテントを張った。
ご飯にしようと思ったがキャンプ場の水道が飲み水ではなかったので料理をあきらめる。
キャンプ場で浮いているので、テントの中に入るとホッとした。
靴下を脱ぐと案の定、靴擦れをしていた。
スマホを充電しようとしたら、バッテリーとケーブルを入れた袋を忘れていた!
(試しに購入したソーラー充電できるバッテリーは別のところに入れていた為、持っていたが充電できない)
初日から先が思いやられ。足が疲労の為、火照り中々寝付けなかった。
1日目終了(移動距離およそ24km)
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