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日本縦断歩き旅《島根⇒長崎編》21日目『橋の下の雨宿り』長崎市⇒諫早市

この日は折角のホテルなので、ゆっくりと起きる。

旅の大きな楽しみになってしまっている。
ドミーインの朝食。
腹いっぱい食べて栄養補給したい。

まずは、旅ではあまり食べられないサラダを3杯。

主食。

漬け丼と明太子。
やはり関東で食べる明太子より柔らかく、塩辛くない気がする。
半分ほどそのまま食べて、お茶漬け。
こんな豪華なお茶漬け食べたことない。
でも単体でたべた方が味わえる。

皿うどんはエビが乗せ放題。

旅の前にスーパーで見かけたイチゴ。
高くて手が出なかったが、ここでたくさん食べた。

せっかくのホテルなので、遅い出発。
この日は曇り。
雨の予報もあるのでレインウェアを着ておく。
昨日、虫刺された太ももが異常にかゆい。
10か所以上刺されてボコボコに腫れている。
虫刺されの薬を塗っておいたが、
歩き始めるとぶり返して、かゆい。
手も虫さされていたが、
指のあたりも刺されていたようで、わずらわしい。

長崎市郊外まできた。小さいダムを横切る。

分かりにくいが、ずっと坂。

坂が終わってなだらかになる。
車の音も大きいので、
イヤホンで動画などを聴いていた。

ジャニーズの性加害についての動画を聴いていた。

神父による性被害の時にも感じたが、
禁欲などによって性が歪んでしまうのではないか?

また、権威を利用して性的接待を求める。
これは事件になるような事は表だってやらずとも、
行使している現場はよく見かける。

辞めた職場の事を思い出す。
ほとんどサポートのポジションに女性を任命して。
男性リーダーの隣は女性が座っている光景が並んだ。

あるプロジェクトでは、
お気に入りの女性を確保するために、
元居た男性スタッフを切っていた。

理由を聞くと、
その切った男性スタッフが使えないとの事。
しかし、2年以上働いていて、
お気に入りの女性スタッフが
「別のプロジェクトに行きたい。」と言っていた矢先の出来事。

使えないと評価されて切られた男性スタッフは、
無遅刻無欠勤、肩書もタスク管理や製品管理。
そして何故かその管理職に任命された、リーダーお気に入りの女性は、
遅刻常習者で数時間遅刻しても、仕事を残して定時に帰る。
管理職に向いていると全く思えない。

独身男性のリーダーが、
お気に入りの女性を隣に座らせるために、
子持ちの男性スタッフが仕事を無くした。

俺にはそうとしか見えなかった。

権威になびいて、
ガバガバの人事でポストに着いているだけの人に対して、
偉い、仕事ができる、正しい、
そんな評価をしている同僚を思い出しては苛立っていた。
ゴマこすりが、新しいゴマこすりを任命して
要らない商品が並ぶ。

ユーザーのニーズも
会社としてのニーズも向き合わない、
ドメスティックでなぁなぁの構造。

ある冒険家が、
旅の理由に、納得のいかないルールからの脱出。
自然のルールは厳しいが納得がいく清々しさがあるのだと聞いた。

こうして歩いている時、似たものを感じた。

高低差!

国道から離れて、近道を選択。

近道は長い坂道で国道沿いが正解だったか。

登った分、長い下り。
これがすべて階段なのが、キャリーカートには辛い所。
留まったり躊躇するほど辛いので、
さっさとカートを持ち上げて下っちまう。

こいのぼり、4月も終わりに近づいている。

うどん屋の向かいに・・・。

うどん屋。
丸亀製麺は関東でも食べられるので、
こちらのうどん屋に入る。

唐揚げ定食。
唐揚げが美味しい。
うどんは柔らかめ。
ごはんおかわり自由。
小鉢もおかわり自由。

3杯大盛で食べる。
満腹!これでお腹の心配はない。
ひたすら歩く。

東大川を国道から離れた細い橋から渡る。

諫早公園の眼鏡橋そばを通る。

本明川をそって歩く。雨がだいぶ降ってきていた。

橋の下で女学生が仲良く雨宿りしていて、
いっしょに並んで同じスマホを見ているのが印象的だった。

商店街?
アエル通りを歩いている時に、
軽く道を間違えて時間をロスする。
ついでにコンビニによる。

この後 207号の長田バイパス沿いを歩く。
雨にも濡れ、さらに車道から一つ離れて農道を歩く。
車もだれもいない道で久々に歌ったりした。

だいぶ長く濡れてしまい身体が冷え、手がかじかんできていた。
お酒を飲んで身体を温めながら歩く。

予定到達地点がまだまだ遠いのもあって、
飲み過ぎてしまう。
これが良くなかった。

飲みなれない焼酎だったのもあって、
悪酔いし、気持ち悪くなる。

かなり濡れて遅れてきてしまい、
日没までに予定地点にたどり着けそうもない。
そこで、代わりになる野営地を探しながら歩いていた。

しばらくすると、人気の無い小ぎれいな橋の下があり、ここを野営地に決める。

道路の下だから、車の音が大きいかと思ったらとても静かで快適だった。

ただ、おなじ雨宿りしている大量のハトの鳴き声がすごかった。
鳥の糞も多かったが向かい側だけにしかなかったので、
キレイな方を選ぶ。
風も少なく公園よりも快適そうだった。

車も人も一切訪れる気配がなく、
それがなによりも良かった。

夜食はピーナッツを食べながらテントを設営して済ませた。
昨日の虫刺されがひどく、テントに入ってから太ももがかゆくて仕方なかった。
搔いてしまわないようにしていたが、
溜まらず一度搔いてしまい、かゆみが増す。
誤魔化すようにお酒をさらに飲み、
それが良くなかったのか、
深夜に吐いてしまう。

2,3度起きては眠る。
雨宿りする鳥たちの鳴き声は朝まで響いていた。

厳しさの束の間だったからか、
この野宿が妙に記憶に残り。
旅から帰ってからもよくここを思い出した。


この日歩いた距離 30km

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