レシピは料理の型紙です!

アバタのあるおばあさんが旅人に売りバズったあの料理

CMのイメージで「麻婆豆腐」はフライパンで軽快に炒め合わせて、ササっと出来る簡便な炒め料理だと刷り込まれてた。私が若い頃に麻婆豆腐をちゃんと調味料で作るお家がどんだけあったのかな?大抵の家庭は「麻婆豆腐の素」を使ってたと思う。だって、それ以外の方法は知らないもん。

この辛い家庭料理は四川の中国料理。広大な乾いた大地では鮮度の良い食材や水が手に入らないから、しっかり加熱した味が濃いめの辛い料理が多いらしい。手に入りやすい食材を使い、ちょっとやそっとじゃ傷みにくい「麻婆豆腐」を開発したんだろうな。顔に痘痕(アバタ)のあるお婆ちゃんが旅人に売るその料理は衝撃的に美味しかったのでしょう。「アバタ婆さんの豆腐」は旅人たちの評判になり繁盛して、真似っこ料理が流行ったのだと推測。これはなんという料理?「アバタ婆さんの豆腐」だよ→転じて「麻婆豆腐」。中華料理店でも出す料理になったし、日本人でもほとんどの人が知る料理になった。

中国料理の凄いところは中華鍋とセイロでほぼ料理が出来ちゃうこと!と料理の師匠が言ってた。

で、日本発祥の「素」で作る麻婆豆腐は、フライパンに調味液を入れて煮立て、そこに切った豆腐を投入!添付のとろみソースを流し入れマゼマゼして出来上がり♪その通りに作ると崩れちゃうから、パッケージみたいに綺麗な仕上がりにはならん。簡単だからよく食卓に登場してたけど、残念ながらあまりご飯が進まなかった。なぜなら豆腐に味が馴染んでなかったから。

麻婆豆腐の素は忙しい主婦の強い味方!ホント助かりました。でも、「いつか手作りしてみてください」と私は言いたい。

「レシピは料理の型紙です」一度レシピ通りに作って食べてみて、どんどん自分好みに進化して新たなものが生まれる!それ、イイね〜♫

◆麻婆豆腐レシピ◆ 4人分

木綿豆腐・・・2丁 1.5㌢角切り

豚ひき肉・・・150g 赤身よりも脂がある方が美味しい

ネギ・・・50g 粗みじん切り

ニンニク・生姜・・・20g みじん切り

豆板醤・・・小さじ2 辛いのが苦手なら減らしても良い

甜麺醤・・・大さじ1 

砂糖・・・小さじ1/2

酒・・・大さじ2

鶏がらスープ・・・1カップ(素をお湯で溶く)

醤油・・・大さじ2

水溶き片栗粉・・・大さじ2(片栗粉大さじ1に水大さじ2)

油、ごま油・・・適量

◆作り方◆

①塩少々を入れた湯で軽く茹でザルにあげる。長く置くとザルにくっつくので、すべてを準備して、段取りよく。

②鍋に油を熱し豚肉をじっくり脂が滲んでくるまで炒める。

③一度火を止めて、ニンニク、生姜、豆板醤、甜麺醤を入れ点火して香りを立てる。スープ、砂糖、酒、醤油を入れて煮立て、豆腐を入れぐつぐつ煮込む。

④汁気が8分目までに減ったら、一度火を止めネギと水溶き片栗粉を入れかき混ぜて点火しとろみをつけ、ごま油を回し入れツヤを出す。

はい、「麻婆豆腐」はやはり煮込み料理でした!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?