自分のやるべきこと。やりたいこと。

僕がやりたいことを探し始めてもう何年も経つ。これだというものにはまだ巡り会えていない。イチローのような、宮崎駿のような存在になりたくて、そんな人生を歩みたくて探している。何者?。君は何者なの。この世界にいるほとんどの人間はきっと答えられない。

うじうじしている人間には二種類存在している。何者にもなれないことが分かり、それに絶望し自分なんてと思いながら、ただ心臓を動かしているだけの人間。そしてもう一つは、何者かであったが、その何者かに疲れ、才能の無さに疲れ、好きなこと、得意なことが、莫大な才能の前に敗れ、崩れ落ち、ただ何も見ることが出来ない。そんな状態で生きている人間だ。

やりたいことさえ見つかれば、自分が主人公になれると思っている。これからの人生は今までの人生と違い、輝かしく幸せで明るい未来が訪れると信じている。しかしそんなことはない。自分が主人公の人生なんて訪れることはない。

今の人生はどうしようもなく、今にでも崩れ、地に落ちそうな状態を認めて受け入れることができない限り、いつまで経っても自分の時間は訪れない。

ならばこれからどうする。何を考えて、何をして生きていく。これから何年人生かあるかはわからない。しかしこれからの人生をどういう気持ちで生きていくかは自分で決められる。きっと決めても3日足らずで忘れ、また深い穴の底に堕ちていくかもしれない。それでもまた上をみて、生きていくしかない。自分で死を選ぶなんてそんなものは美しくない。生き方として死に方として美しくない。主人公は自殺なんてしない。未来のために、誰かのために死することはあったとしても、自分のために死を選ぶことは許されない。そんな物語は許されないのだ。

いけ。生きろ。前を向け。振り返ってもいい。転んでもいい。いけ。いけ。いけ。飛び越えろ。くぐってもいい。進め。風を感じて、向かい風を感じながらとにかく進め。止まってもいい。泣いてもいい。そこから進め。幸せのある場所まで。

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