朝起きて、全力で布団をたたむ
ここ数日、朝起きて布団を畳んでいる時に「今自分は布団を畳んでいるんだな」と考えていました。そのことに気づいたら、意図的にゆっくり、丁寧に布団を畳んでいます。
布団を畳むことは毎日やっているので、いくらでも意識を省略することができます。その感覚を味わうことは、小さな贅沢です。
ベッドメイクをするかどうかが、幸福度に関係しているという研究があるようです。
この研究によると、ベッドメイクを習慣にしている人の71%が自分は幸福であると感じている一方で、そうでない人の62%は自分は不幸せだと感じていました。
なぜベッドメイクが幸福につながるかというと、生活環境が整うことや、小さな達成感と共に一日のスタートを切れるからだと考えられています。ベッドメイクという行為の結果だけではなく、行為そのものにも目を向けてみたいと思います。
私の場合、自分の感情に客観的に気づけているときは調子が良いことに気づきました。具体的には「今はどういう気持ちなんだろう?」と、一日に何度か問いかけているときです。
以前このことを意識したのは、思いから行動や結果が生まれるという本を読んだときでした。現在は、今まさにやっていることを味わうという視点で、感情を観察しています。
改めて書いてみると当たり前なのですが、感情や感覚は今にしか起こり得ません。過去の出来事を思い出したとしても、その感情が起こっているのは今です。未来のことを考えたとしても、その思考は今に起こっています。
感情や感覚を重視すれば、今に意識が向きます。ある時代の人は、結果より感覚を重視していたので、自然と今に意識を向けていたのではないかと思います。
今まで何度も、思考が未来に向いていることで痛い目に遭ったり、苦しんだことがありました。結局のところ、人は目の前にあるものや、今取り組んでいることを大事にすることしかできないのです。しかし、そこには計り知れない大きな力があります。
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