見出し画像

Netflix ナルコス:メキシコ編 S3

南米版ゴッド・ファーザー作品でもあるNetflixオリジナルのナルコスのスピンオフ メキシコ編のシーズン3

今作のシーズン3でメキシコ編はラストシーズン

今後「ナルコス」自体が他のスピンオフも含めて新作が出るのかは分からないので、もしかするとこれで「ナルコス」という作品自体が終わりの可能性もあるのが個人的にファンだった自分からすると大変寂しい

シーズン3は少し他のシーズンとは違い、直接的にカルテルと敵対しない間接的な繋がり(結果的には組織にダメージを与えるきっかけは作る)のあるキャラクターのストーリーも追っていて、アプローチが他のシーズンとは少し違った 恐らく他のシーズンだと主人公的なボスが中心に描かれるのに対して、シーズン3はそういうポジションのキャラがいないのもあって、作品に複雑さを作りたかった側面があったんだと思う

ナルコスはあくまでも想像の範疇で作られたエンタメ作品ですというのを冒頭に流さないといけないくらい実際のエピソードをうまく織り交ぜてストーリーを展開しているので、この作品自体もどこかに気を使って作られているというのがとてもシニカルが効いてる

エル・チャポなんかは本作ではほとんど刑務所にいる状態で話は終わってしまうけれど、その後はメキシコカルテルの頂点に登りつめるので(今はまたアメリカの刑務所に終身刑になっているらしいけれど)かなり作品が今の時代に追いつき過ぎてしまっているというのも思うと、終わりにしておかないといけない部分もあったんだと思う 自警団側からの内容とかで、できなくはなさそうだけれど、結局それもシーズン3とあまり代わり映えのしないオチが待っているし

そしてシーズン3はフレンチノワールの演出も多様しているのがなんだか面白かった バンバン登場人物が報復という名の下死んでいって、ここで歌がかかったらノワールモノだなと思っていた矢先に歌がかかったのには笑ってしまった

アマドのラストに関してはかなりファンタジー色が強い部分もあるけれど、実際に死体が見つかっていない、整形手術を行った医師も殺されてしまっているというのを聞くと、まんざらでもないのかなと思ってしまえるニクイ終わり方をしてくれたと思う

エンタメ作品としての一つのジャンルを確立させたのは間違いないし、現代版ゴッド・ファーザーな作品の位置づけも間違いない内容だと思うので、見たことがない人には是非ナルコスシーズン1から観て欲しい作品


個人的にはアメリカのDEAの刑事ウォルト役のスクート・マクネイリーが常に哀愁があって気に入っていた

あんなに負けが似合う役がハマる人はなかなかいない

結構他の作品でも負けてるイメージもあるし。。


ポスター(インターナショナルver)

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?