凡人のための就活入門① ~何もわからない人へ~
※2022/3/27 加筆修正
※以下は大学4年生時に公開したnoteになります
見返すと青臭すぎる内容ですが、どなたかのお役に立てば何よりです
こんにちは、高井です。
――――――――――――――――――――
・私文(偏差値55前後)
・留学経験なし(TOEICは受けていません)
・非体育会系(中高も文化部)
・文系サークル所属(表彰や大会出場経験ナシ)
・飲食アルバイト(売り上げを伸ばした実績もナシ)
――――――――――――――――――――
という、非常にありきたりな凡人です。どうぞよろしくお願いします。
大学3年生の夏→インターン3社(選考ナシ1dayが1つ、選考アリ2daysが2つ)
大学3年生の秋冬→インターン3社(選考アリ1dayが2つ、選考アリ2daysが1つ)
に参加し、ゆるゆると就活を始めたタイプの人間です。OBOG訪問はせず強力なコネもありませんでしたが、ようやっと8月上旬に2社内定をいただきました。
が、どちらも辞退しました。
1社目は懇親会でビルの上からお酒撒いたり、酔っぱらった男性社員が女性社員に下着の色を聞いてたりしてて、「冗談でもキツいな!絶対無理!」となったからです。好きなMVのプロデューサーが在籍されている職場だったのですが、肩書よりも品格をとるタイプの人間だったので、反射的に(?)辞退。
2社目は1社目の内定を承諾するにあたり、きちんと考えず断ってしまいました(え?)。返す言葉もございません。
21卒NNT爆誕。焦る凡人。どうする凡人。
やりたいことがわりと具体的に定まっている人間なので、手当たり次第にエントリーする気にもなれず、なんだかなあと思いながら就活を続けました。
そこでふと「いうて、自分だって頑張ってこなかったわけではないのでは?」「じゃあなんで結果に繋がってないんだ?」「どこが改善ポイントなんだ?」ということをやっと考え始めました。
このnoteでは、自分の今までの頑張りを振り返ると同時に
・凡人が内定をもらうためにどんな努力をしたのか
・どこを改善すべきだったのか
について、記録と反省を兼ねて振り返ろうと思います。
あらかじめお伝えしておきますが、自分は「大手企業に内定した」わけでも、「大量に内定をもらった」わけでもありません。勝ち組か負け組かで言えば、たぶん負け組です。知らんけど(個人的には勝ち組、負け組という考え方自体が苦手です)。
なんにせよ、就職活動に「正解」はありません。あくまで1つのサンプルとしてお読みいただけますと幸いです。
今回のnoteでは就職活動の基本について「広く」「浅く」記録&反省していきます。元々はサークルの後輩に向けて執筆した文章なので、フランクな表現になっている部分もあるかと思いますが、ご容赦いただけますと幸いです。それでは振り返っていきます。
3年生の夏、「ガクチカって何?」からスタート
大学3年生の6月、サークルの友人と話していたときのことです。「インターンに申し込むときにガクチカ書かなきゃいけなかったんだけど、サークルでの経験が書けたから助かったよ~!」と話す友人。え、ガクチカってなんぞや?
私が就職活動について知っていた情報はそれくらいのもので、それ以外のことは全く知りませんでした。思い返せば、私の就職活動はこの時期・このレベルからのスタート。我ながら遠くまで来ました。よくがんばったね。
この出来事をきっかけに、就職活動に関する基本のキ、具体的には「専門用語の意味」から調べ始めました。色々とお察しください。
聞き馴染みのない言葉たち
個人的に、「明確な数値で結果が決まるわけではない」という点で、受験と就職活動は別物だと考えています。ですが、学生が就職活動の流れを理解するためには受験との対比が最もわかりやすいと思うので、ここではあえて受験になぞらえて説明していきます。まず、よく聞く専門用語について、私は下記のように理解していました。
受験と就活の違い
ただし、やはり受験と就活で大きく異なるポイントもたくさんあります。
①早期選考の存在
受験でいうところのAO入試や推薦入試みたいなイメージでしょうか。
インターンに参加することで、企業の担当者の方から個別に本選考への案内が届くことがあります。マイナビやリクナビといった就職サイトの告知よりも早く本選考のご案内をいただけるワケです。
②すべり止めよりも第一志望の選考の方が早いかも?
一般的に、受験の場合はすべり止め校から受験が始まり、第一志望の受験は終盤に行われるパターンが多いです。
が、就職活動の場合は3年生の10月くらいから本選考が始まる企業も多くあります。特にマスコミや外資系企業などは選考開始が早いことで有名です。私は大手志望でも、マスコミ・外資系志望でも無かったので事なきを得ましたが、志望業界や志望企業が定まっている方は注意しましょう。
③「エントリー完了」は「選考スタートのお知らせ」ではない
当初頭がこんがらがったのですが、マイナビやリクナビといった就職サイトに表示されている「エントリーボタン」を押せば勝手に選考が始まるわけではありません。
「エントリーボタン」は、貴社に興味がありますよという「アピールボタン」に過ぎないからです。
この「指定されたデータの提出」まで終えて(場合によっては書類審査を経て)、初めてグループディスカッションや面接といった本選考を受けられます。まれに書類選考が全くなく、1,2回の面接で内定が決まってしまう企業もありますが、そういった職場はブラック企業の可能性が高いです。ご注意ください。
一方、大手では説明会を視聴する前に書類選考を行う場合すらあります。「エントリーボタンを押したからとりあえず申し込み完了」などと思わないようにしましょう。ちなみにこれは自戒です(ポンコツ3年生でしたね…)。
ウジウジ悩んでいる3年生の自分へ
突然ですが「高学歴でもないし…これといった特技もないし…」とウジウジ悩んでいた3年生の自分を、1年越しに励ましておきたいと思います。
もうこれはハウツー云々ではなく、私が書きたいので書くだけです。同じように、凡人特有の、些細な、でも本人にとっては大きな悩みで苦しんでいる方を勇気づけられれば幸いです。
「学歴フィルターが怖い」
もうコレはしょうがないですね、受験終わっているので!!!!!!せめて後悔が少なくなるように振舞うしかない。
そもそも学歴フィルターは「選考の質を高めるべく、志望者の下位層をふるい落とす(選考人数を減らす)」ことを目的に設けられている制度です。大手企業の採用担当者が数百人の書類を一つ一つ読んでいる暇がないことは容易に想像できます。また「論理的思考力の高さ」「努力ができる人か」を判別する指標として、学歴はあまりにも有効です。ここはもう割り切っていました。
また、これは個人の感覚ですが、約1年間就活してみて偏差値50~55前後の大学は「学歴フィルターでふるい落とされる境界線」になりがちだなと感じました。だからこそ、やらない後悔よりやる後悔だと思います。チャンスはあります。
それと、学歴はあくまで「自己研鑽ができる人か、論理的思考ができるか、を見定めるための指標」であって、劣っている人間だと決定づける項目では断じてありません。学歴だけで他の就活生を見下したり、逆に自分を過度に卑下し過ぎないようにした方がメンブレもしにくいです。心は大切に。
「こんな奴でも大丈夫?」
私は大手を(どうせ受からないと決めつけて)ほとんど受けていないので想像ですが、中小やベンチャー企業の集団面接では、ほとんどの人がゼミ、バイト、サークルのどれかについて自己アピールしていました。物は言い様です。大丈夫にするしかない。サークルにかまけて、留学も長期インターンもコンペも大会も参加していませんでしたが、どうにかなります。
それに、面接官が見ているのは
①人柄・性格
②入社後成果を出してくれるかどうか
③自社の考え方にマッチするかどうか
④わかりやすく話ができるかどうか
の4点です。どうせ同じ面接を受けるんだったら堂々としてみましょう。
あと「学生時代しかできないこと」をやり切ったのだから、せっかくなら胸を張って欲しい。好きなことだけやってたって言っても、辛いことも絶対に経験してきたはずなので。だからこそ「自分がどんな風に頑張ったか」「なぜ頑張れたのか」を見つめ直して欲しいです。これはサークルに入れ込んだことを後悔していた5月の自分へ送ります。お前はよくやっていました。
1年前の自分へ送るアドバイス
1年間就職活動をやってみて、内定2社を無計画に辞退して、4年生の10月になっても最終面接の予定すらなく、後悔が無いと言えば嘘になります。怖い。焦っています。今更あれこれ言ったって結果が変わるわけではないけれど、でも反省だけはきちんとしておきます。
①書類選考や説明会をドタキャンするな
4年の秋だったらしないんですけどね、NNTとなった今だったら絶対しないんですけども。4年生の3,4,5月って猛烈に、モ~~~~レツに忙しいじゃないですか。ほぼ毎日何かしらの説明会があって、週に3,4本は提出書類があって、場合によってはプレゼン資料に課題の提出、自己分析や追加エントリー、企業研究、面接対策、筆記試験の対策、大学の授業などなど。もう目が回りそうな忙しさなんですね。
恥ずかしながら、自分はそういった環境を言い訳にして、書類選考の〆切を守らなかったり、説明会を当日キャンセルしたりしていました。
忘れないように書いておきます。私が内定をいただいた企業は、書類提出期限当日の21:00に書類を送った企業でした。ダメ元でもやりましょう。やらない後悔よりやる後悔です。
②「やりたいこと軸の就活」だけではなく「向いていること軸の就活」も考えよう
「苦手なことや、やりたくないことを避けて企業選びをする」これは個人的にはオッケーだと思います。人生の大半を占める仕事を、わざわざ嫌いなことや苦手なことをして過ごす必要はありません。
でも「やりたいことしか仕事にしない」と決めつけて、業界を絞って就活すると痛い目を見る場合もあります。サンプルは自分です。
私は上記のような、自己本位な就職活動をしてしまっていました(猛省)。
企業は「自社のサービスが好きな人」よりも「自社の品質向上や売上増加に貢献してくれる人」を採用したいと考えていることを忘れがちだったなあ、と思います。じゃあ適性があればどこでも通るのか、優秀であれば全く興味の無い業界も通るのか、と言われれば勿論そんなことはありません。熱意と適性の両方からアプローチするのが最適解というのが私の結論です。今のところですが。
③持ち駒数の把握に時間を割き過ぎないように
持ち駒数を把握することも大切ですが、それはスマホやメモ帳にささっと書いておけば十分。書類提出が完了する前の、まだ検討段階の企業までwordやExcelでまとめ直す必要は絶対にありませんでした(自戒)。
もし気になるのであれば、エントリーシートの提出を終えてからまとめれば全く問題ありません。一覧にまとめてからエントリーしようとするとエライ時間がかかる上に、まとめている間にエントリーが締切になってしまう企業も出てきます。まさに本末転倒。
取り急ぎエントリーだけしておいて、気になった会社の中で、期限の早い順番からエントリーシートを書いていけばよかったです。ESは出すのが早ければ結果も早くわかることが多いので、その後の身の振り方も考えやすいというメリットもありました。
④ガクチカや自己PRの文面を、もっと早く第三者に読んでもらえば良かった
「書類が上手く書けない」「書類選考が通らない」と感じたら、一刻も早く第三者に読んでもらった方がいいです。OBやOG、サークルの先輩に見せるのが恥ずかしければ、素直にエージェントさんを頼りましょう。私は「エージェントの方に添削してもらう」という考えに辿り着けず、4年生の5月くらいまで1人で悶々と書類対策をしていました。
⑤模擬面接とOBOG訪問を1回もしなかった
これはコロナ禍の影響もあるのでなんとも言えないのですが、新卒ハローワークや大学のキャリアセンターを利用して、もっと模擬面接を経験すべきだったなと感じています。基本的に本選考の面接ではフィードバックが貰えません。そうなるといつまで経っても、改善点がわからないまま面接を受け続けることになってしまいます。
また、OBOG訪問をしていれば「現場の声」や「公式HPには掲載されていない情報」を知ることができ、志望動機のクオリティを上げることができたのではないか、とも思いました。
おわりに
さて『凡人のための就活入門① ~何もわからない人へ~』と称して、ある21卒NNTの就活生の大反省会をお送りしました。自分の人生と向き合うための乱文ですが、どなたかのお役に立てていれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。続きはこちらです。
「ほ~ん、なかなかよかったですよ。」と思われた酔狂な方は、以下よりサポートいただけましたら幸いです。気が向いたときだけで十分です。ありがとうございます。