汀線

神奈川県三浦市の畑に囲まれた古本屋 通常は通販と催事ですが 月に一回ほどのペースで定期…

汀線

神奈川県三浦市の畑に囲まれた古本屋 通常は通販と催事ですが 月に一回ほどのペースで定期OPEN HP、SNS等で告知します teisen-books.com

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無頓着、しかし無関心ではなく

この商売をしていると好きな本はなんですか?という質問をいただくことがある。その度ごとに曖昧な返事をしてお茶を濁しているが、先日好きな言葉はなんですか?という質問をもらったことから、 「無頓着、しかし無関心ではなく」 というマン・レイの言葉(作品名)を思い出した。 彼の実験精神というか、制作態度を端的に表した良い言葉だと思う。 こだわりを持つことは現代においてプラスに捉えられることが多いが、固執することで対極や外部にあるものをとるに足らないと軽んじたり、無関心になることは往々

    • 初の事務所開き、無事終了しました。

      ご来店いただいた皆様、気にかけていただいた皆様、本当にありがとうございました。 今後月1回ほどのペースでオープンを予定しております。次は9月オープン予定です。期間決まり次第、またこちらで告知いたします。たくさん本を仕入れて準備しておきますので、よろしくお願いします! 私自身はまだまだ古本屋としてひよっこ中のひよっこですが、この道何十年というベテランの古本屋でも日々知らない本ばかりだ、という話しを聞きました。 現在、月に刊行される本がおよそ6000冊、年間およそ7万冊という本

      • 「汀線」について(あるいはある日の日記)

        海に関わる言葉にしようと思った。 海に特別な感情や思い入れがあったわけではない。2020年から住み始めた三浦という土地で古本屋を始めようと思った時、「三浦といえば海かな」という単純な発想だった。 妻に付き合ってもらい、海に関わる言葉を言い合うなかで「汀線(ていせん)」という言葉を知った。初めて知ったその単語は、漢字の佇まいが良いなとまず思った。手元のスマホで意味を調べてみると次のようにあった。 「海面と陸地とが接する線。なぎさの線。浸食などにより、絶えず変動する。干潮・満潮

      無頓着、しかし無関心ではなく