【乳がん/乳房再建】入院〜手術記&乳がん手術の時との違い

2018年、乳がんの全摘出をした1年後の今年5月。
同じ病院で無くなったおっぱいに変わり、シリコンを胸に入れる再建手術をした。

シリコンを入れて胸の形を再現するので、その乳に生物的な役割はないが、私は両胸を乳首からごっそり取ってしまったので、両方ぺったんこもなあ…と個人的には思い、今回再建をすることにした。

ちなみに再建後の乳はこのような感じ。
https://www.huffingtonpost.jp/2017/02/15/women-who-experienced-breast-cancer-walked-runway_n_14762550.html

【入院当日:する事なくて、午前入院なのに午後は東京観光へ】
がんの手術と違って検査も特になく、採血して血圧や体重を測ったら、ほぼ夜までヒマだったので、午後いっぱいは外出をさせてもらい、東京の観光地を巡ったり、ランチを食べたり。

夕方、戻ってもまだ先生が来ないのでお風呂。

夕飯も食べ終わり、もう夜。
ヨレヨレの先生2名が現れ、10分くらいで翌日の手術をする場所をサインペンで身体にマーキングされる。明日は朝一から手術なのにこんなヨレヨレで大丈夫かなあ…と思いながら、消灯時間に合わせて就寝。

【当日の手術前:段取りがゆるいし、なんか手術室にいるみなさんが全員若い】

朝6時までお水を飲んでOKなので、6時に起きてお水を飲んであとは新しいパジャマを着てダラダラ。
前のガンの時は10人以上くらいで朝の回診があったが、今回はそれもなく、家族も8:30までに来ればいいよ〜とゆるく。

8:30ころ看護婦さんが来て、ゆるく歩きながら手術室まで移動。

手術室前まで歩いて行って、名前や血液型、術式を確認されるも、なんか全員大学生かな〜という感じでたどたどしい。去年のがんの手術の時と本当に違う。
形成は命に関わらないし、若い人の手術の練習台なんだろうか…と思う。

自分で手術台に上がるも、今年は音楽もなってないし、準備の仕方も緩やかで恐る恐るやっててある意味恐怖感が湧いてくる。

で、眠くなるマスクを当てられても全然眠くならない。
寝てねえよ!って意思表示をするためにたまに目を開けると、あれおっかしーなーみたいに顔を傾げる若い麻酔の先生が目に入る。

さらに恐怖感が増したとき、意識が落ちた。

【当日の術後:乳がんの手術と比べてたら、辛さ10:1(個人比)】
うわ、この手術室大丈夫かな…と思ってる間に寝落ちして、起こされてもう手術が終わってた。これは去年と一緒。ちなみに…

意識が戻った後(去年の乳がん手術後):
・目が覚めた直後、信じられない激痛があり、仰向け辛すぎるな状況
・痛いからうずくまりたいけど、横向こうとすると胸から背中が体験した事ない激痛
・気分も悪い
・息を吸うが、肺の奥まで空気が入っていかなくて苦しい
・めちゃくちゃ寒いし、でもちょっとなんか掛けてもらうだけで暑い
(実際当日は39℃、1週間近く38℃、翌週やっと37℃代と高熱が続いた)
でも自分で指一本動かせないわ、周りに人がいないわで余計具合悪くなる
・気分悪…と思ったら、吸っても吸っても息ができなくなり、助けを呼んだ

…という体験があり、今回の手術で一番ビクついてたが、実際は…

今年意識が戻った後
・痛くない!とにかく、痛くない!!
・息吸っても100%肺に入る
・頭痛くないし、気持ち悪くもない
・寒くも暑くもない(実際熱は37℃代で平熱ちょい高め)
・指一本動かせなかった去年と違い、肘や腕が動く。
・話せる

…だった。しばししてるとズキズキ重たい痛みが来たので、一回だけ痛み止めの点滴をしてもらったが、それだけで痛み止めは終わり。
去年はものすごい激痛で手に痛み止めすでに持たされており、それでも痛みが取れないという状況だったが、今年は概ね痛くない。

また前回同様、呼吸困難になりかけたが、痰が絡んでいた事が原因だったとここで始めて分かり、ゆっくり深呼吸をすれば大丈夫だった。

結果、“拍子抜け”という言葉がぴったりだった。
(ただ個人差があるようなので、あくまで個人的な話として受け止めてください)

【手術後:翌日。吐かないし、起きれたし、歩けた。】
手術当日〜翌日の朝までは一切身動きが許されず、寝てるだけ。
これは前と一緒だが、前と違い暑さ・寒さの辛さはなく、腕も動かせるので携帯で本読んだりして過ごす。
でも寝てばかりだが、寝返りが打てないので、それで体調が悪くなり、夜中吐き気どめを2回投入してもらった。

そして朝7時。
去年はベッドを起こしたタイミングでものすごい吐き気と脂汗が襲ってきて、風邪やインフルとはまた違う人生初めての辛さを経験した。

今年はまあまあ気持ち悪くてクラクラするな〜というのはありながら、1時間に1回、少しづつベッドを起こして座った状態で過ごし、2時間掛けて身体を慣らしてくれた。

2時間、ちょっと辛かったけど、これが逆に良かったのか9時の起き上がる時間には、問題なく起きれたし、歩けた。

午前中は気分悪くて頭が痛いな〜というのはありながら、前ほどではない。
(吐かなかったし)

そして午後からは院内の売店に行ったり、外を少し散歩するまでに回復し、夕飯も問題なく頂けた。

【その後の入院:Uber頼んだり、好きに過ごす】
術後の入院は3日間だった。前回が10日間だったので全然違う。
その間も食事制限もなく、痛くもないし、息も問題なく吸えるので前よりも好きに過ごせた。

特に痛くないというのは大きい。
去年は起きてる時よりも横になると背中から胸の奥が激痛で、ベッドを起こすボタンを使わないと自分では起きられなかった。

しかし、今回は完全180°ベッドをフラットにして寝ても平気だし、横を向いても寝られる(ただし脇にドレーンという身体の汚い液を出す管が入っているので、それが深く刺さって痛いからあんまり横向けない)、息も吸えるから院内の散歩も問題なく歩けた。

痛くない=いつも通りにほぼ近い状態なので、前は痛さに意識が行っていたが、今回はお腹が空くし、美味しいものが食べたくなった。
ちなみに病院食、土日はやる気がないメニューが続く。

そのため、病院の門外でUberEATSを受け取る手段を思いつき、タコライスやサラダ、シュラスコ弁当をとかを食べていた。
(乳がんは基本食事制限がないので、看護師さんに言えばご飯を止めてもらい好きなものが食べられる)

そして2日目から洗髪&下半身シャワーOKになり、手術から4日目に退院となった。

去年はとにかく痛いし、肺の機能が戻るまで2週間はかかっていたけど、今回は前回に比べたら、個人的には辛さはやっぱり去年10:今年1くらいだった。



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