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【献上】琉歌一首

 琉歌というのは、琉球の歌という意味で
 あろう。
 和歌というのは、5・7・5・7・7。
 都合三十一文字。
 これを、みそひともじという。

 琉歌は、8・8・8・6からなる。
 都合三十文字。
 パー・パー・パー・ローと覚えればよい。
 そう教えられた。
 和歌より一文字少ない。

 琉球音階というのがあり、
 ドレミファソラシド、
 忘れたが、このうちのある音が、無い。
 この音をはぶいて、適当に楽器をつま弾くと、
 不思議に音は琉球風になる。不思議である。
 音階というのは。

 琉歌は琉球の歌だから、方言とか、
 沖縄古語で歌われること
 がある。が、べつに現代語でもよい。
 そういう琉歌もある。
 リズムというのは不思議なもので、
 8・8・8・6を守れば、
 それで琉歌になる。

 一首献上。

太陽(てぃだ)にもつともや近い水星と不思議な名前だ川(がー)を見にしか


<歌意>
 水星というのは太陽系の惑星で最も太陽に近いという。そんな星に水なんてあるのだろうか。そうは思えない。ぜんぶ蒸発しているだろう。しかし名前というのは不思議で、水がほうふな感じする。そんなことを思いながら、橋の上から、川を見下ろしていたのである。

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