三重の書家が東京のクイズ番組に出た話⑤
前回までのあらすじ
なんやかんやあって1年間99人の壁に出てました。
さて、日展の作品をいきなり突っ込む予定だったのに忘れていたのでここに入れ込みます。手前が私で奥が父です。
以上、去年の日展でした。
それでは口調も戻して総括としての感想。
1年間東京のテレビ局へ通って思ったこと。
『地方だとキー局に出ることはとても珍しく、映ってなくても話題になる』
『東京という地方の番組を全国で楽しんで見ている』
の2点であった。
東京在住のある出場者さんが「自分はこのテレビ局が地元だから」と仰っていた。
私には目から鱗だった。
三重だと「フジテレビ、聞いたことある。東海テレビのとこだよね」となる。
東海テレビが地元でフジテレビは三重から見ると遠い存在だ。
というか東海テレビも愛知県にあるので、道を歩いていてテレビカメラとすれ違う、なんて事はこの三重では、お伊勢さんかナガシマか試合中の鈴鹿サーキットぐらいしかない。それぐらい非日常なのだ。
そりゃ話題になるってものだ。
一方東京の友人に聞くと、ちょっと人の多いところに行けばテレビカメラかあるという。
珍しいかもしれないけれど、あるあるな日常なのだ。
また、テレビをつければ東京の番組があふれかえっている。ニュースなんて地方ニュースの方が少ないなのはザラだ。そして私のような地方の人がうっかり東京の番組に応募したりすることも発生する。
美術展でもそうだが、何か大イベントというと「東京に来てね」となる。地方に住みながら東京へ通うことは時間的も金銭的にも逼迫する。
江戸幕府って参勤交代なんてよく考えたな、と新幹線に乗りながら時々思った。当時の地方大名はとてもとても頑張った。
華やかで何でもある非日常と時間とお金を消費する参内。
実に東京とは不思議な地方だと思った。
そんなわけで、東京への1年間の参内で印象に残ったジャンルさんを一言添えて紹介する。
カーディガンだけじゃない、夏でも手編みアクセ「編み物」さん
控え室ではカーディガン着用「安室奈美恵」さん
立ち姿の透明感は壁No.1「ZARD」さん
瞳には知性が満ちている「国」くん
元気いっぱいバイオリン大好き「クラシック音楽」ちゃん
奥様も知性派、上品な紳士「四字熟語」さん
営業にピッタリ、朗かさ100%「沖縄」さん
クイズ大好き、お話しするのも大好き「埼玉」くん
イギリスの香りを纏ったお姉様「ロンドン」さん
アメリカ風美女、とにかく美女「海外エンタメ」さん
クールな外見とは裏腹にとっても社交的な「回文」さん
パプリカは毎回新鮮なものを持参「料理の鉄人」さん
空き時間、名古屋の話でほっこりした「劇団四季」さん
獣医師の資格について説明してくれた「珍名生物」さん
海外の図書館の話で盛り上がった「図書館」さん
その解説を1度聞いたら無性に買いたくなってしまう「宝くじ」さん
ゆりやんレトリィバーが笑いのツボ「蜜蜂」さん
スプラトゥーンとは何なのか一所懸命説明してくれた「海洋生物」くん
毎回飛行機で通っているパワフルさ「井上陽水」さん
親子でクイズ大得意「ペンギン」くん
お話をする時はキチンと体を正面に「旧字体」さん
そして、早押しは光速「長嶋一茂」さん
この他にもまだまだ魅力的な人はたくさんいるし、新しくやってくるその道の達人もいるだろう。
毎回、会場を整えてくださったスタッフの皆様、夜遅くまで問題製作してくださったレフリーの皆様、とても聞きやすいお声のナレーションの皆様、そして、毎回一人だけ立ちっぱなしで足がえらそうだったジローさん。
楽しい時間をありがとうございました。
この一年間東京へ通うにあたって、
応援してくれた、実の兄一家、ノルウェーの友人、小中高大の同級生や先輩方。
書道関係者の皆様方。
宿を提供してくれた、ケニア人の兄一家。
毎回駅まで送迎をしてくれた両親に
深く御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
この番組に出るにあたって「音楽や美術のクイズはあるのに書道のクイズが無い。みてみたい」との声が多数あった。
この一年間でお披露目に繋がらなかったこと残念だったが、まだダブルスなど機会はあるので長い目で見ていただけるとありがたい。
運が良ければ出るかもしれない。
ということで、長々としたレポートを読んでくださった皆様にも
ありがとうございました。