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「繊維+センシング」から生まれるウェアラブルソリューション「マトウス®」の挑戦!次世代型サービス「マトウス®ゴルフ」

近年、20代30代の方にもゴルフ人気が広まり始めているってご存じでしたか?キャンプなどアウトドアと同様に、コロナ禍で密を気にせず楽しめるものとして、ゴルフをはじめとする屋外スポーツを始める方が増えたようです。
 
今回は、そんなゴルファーの悩みの1つでもある「スイングの改善ポイント」をフィードバックしてレッスンを支援する、次世代型サービス「マトウス®ゴルフ」をご紹介します。

「マトウス®」とは

帝人フロンティアの「マトウス®」は、ウェア、センシング(測定)、アプリケーションを一体とした総合的なウェアラブルソリューション(注1)で、高機能繊維とセンシング技術(注2)を組み合わせたスマート衣料(注3)のブランドとして誕生しました。
 
着用することで、今まで“感覚”で調整していたゴルフのスイングの動きなど、人の動作をデータとして“見える化”することができる次世代型サービスです。
 
衣服として着用した時に軽く、違和感がないことも重視しています。
スポーツ、ヘルスケア、ワーキング等の日常の幅広いシーンで新しい価値での開発を進めています。

「マトウス®ゴルフ」はゴルフスクール向けのレンタルサービスとして提供しています

「マトウス®ゴルフ」は、ウェアとセンサが一体化したセンシングウェアとアプリケーションで、スイング時の姿勢(体幹)を計測・解析します。
 
ウェア内部の腰と背中部分にセンサを入れるポケットがあり、あとは腕に巻くベルトにもセンサがついています。これらが体にフィットして、スイング時の体の動きを読み取ってくれます。
この時、センサをぴたっと固定するために重要な役割を果たしているのは、当社の超極細繊維「ナノフロント®」です。
 
センサで読み取ったデータは、付属のタブレット端末で、デジタルアバター(注4)を用いて姿勢や体幹のブレを正確に“見える化”することで、フォームを前後・左右・上下の360度マルチアングルで確認することができます。
さらにお手本となるデジタル化されたコーチの動きと重ね合わせて比較することもできるので、改善点が分かりやすいんです。
 
ウェアとセンサ、リストバンドといった装着品に加え、専用アプリの入ったタブレット端末がセットになっていて、生徒の皆さんの上達具合をカルテのように記録できる機能もついています。
 
また、部屋のあちこちに仕込まれたカメラでフォームをコマ撮りするような分析ツールとは違って、場所を選ばずどこへでも持ち歩けるのも特長です。

 ゴルフ以外にも広がる可能性

「マトウス®ゴルフ」のアップデートを図っていくのと並行して、「マトウス®」で構築した技術は、姿勢・体幹・角度が軸となるゴルフ以外のスポーツやアクティビティにも技術を応用していく構想も広がっています。
 
また、体の動きを観察したいというニーズは、リハビリテーション、あるいはバレエなどの舞踊や伝統芸能の世界でもあるのではないでしょうか。
熟練技能者の動きを後継者が学べるようにその動き方を残しておく、というのもひとつの使い方だと思います。
 
私たち帝人フロンティアは、これからも「マトウス®」の新たな可能性を探り続け、社会のお役に立てる商品の開発に取り組みます。

【単語の意味】
(注1)ウェアラブルソリューション:スマート衣料(衣料型ウェアラブル端末)を活用、現代のあらゆる課題を解決する考え方
(注2)センシング技術:センサと呼ばれる感知器などを使用してさまざまな情報を計測して数値化する技術の総称
(注3)スマート衣料:衣料型ウェアラブル端末(衣料と情報技術(IT)を融合させたもの)
電気を通す繊維などを使い、心拍数や体温、消費カロリー、心電図、姿勢、位置といった生体情報を収集できる衣料
(注4)デジタルアバター:画面に登場するユーザーの分身となる画像