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シリコンバレーでスーツを着ているエンジニアはイケてないらしい

アメリカの会社はカジュアルな服で出勤できていいなと思って話を聞いてみたら、「絶対にカジュアルな服で働くべき」という日本と逆の圧力があるということを知り、自由とはなんぞやと思った話です。ていちょうです。

日本のエンジニアの服装

私の職業をおおざっぱに言うとエンジニア、技術者、開発者、研究者みたいな分類に入ります。一応ホワイトカラーなパソコン仕事ですが、ブルーカラーに分類される仕事もする、みたいな職種です。というかソフトウェア特化のエンジニアでない限り、技術者はだいたいそうだとは思います。

そしてそんな職種の人が、日本で働いている時にどんな服装をしているかはだいたい決まっています。

シャツとスラックスを着て、その上から会社の作業着、防寒着などを着ているはずです。これにネクタイをしめれば、何らかのフォーラムや展示会のような正式な場へ出られる正装と言えます。もちろんもっとフォーマルな場では普通にスーツを着るわけですが。

服装イメージ

ちなみにネクタイは回転物に挟まると首が締まって死ぬので、仕事中の機械系技術者は大抵していないはずです。多分。
ここからさらに実作業の比重が多い人は上下作業着か、つなぎを着ていますし、パソコン作業しかしない人は普通にシャツだけ着ています。

とはいえ最近はよっぽどでない限り服装は自由になってきていると思います。私の職場はTシャツで働いてても、パーカーで行っても何も言われません。安全に勤務できればどんな服装でもよいです。

結局、オフィス作業と現場作業を両立でき、突然来た外部の人にも失礼なく会え、一番無難かつ手に入りやすいワーキングウェアがシャツ+作業着なので大抵の人が上記の服装に落ち着くのだと思います。私もそうです。

アメリカのエンジニアの服装

スティーブジョブズが正式な場でもジーパンにタートルネックのスタイルだったり、Googleの面接にスーツで行ったら落とされるみたいな噂があったりと、アメリカではスーツをあまり着ないイメージがあると思います。(まぁジョブズさんはエンジニアというよりデザイナーですけども。)

自由でいいなぁと思っていたのですが、こちらのエンジニアの方いわく、「スーツ以外でも良い」という感じではなく「スーツを着てはいけない」という日本とは真逆の圧力が存在するらしいです。確かにきっちりしたスーツの人は職場に誰一人いません。だいたいみんなTシャツジーパンです。

スーツ=見た目で勝負してる人

日本同様、アメリカでも営業や政治家などはスーツをしています。見た目や印象が大事な職業ですから。

そこから転じて「エンジニアは技術力で勝負だから、見た目に頼るなんて3流だろ。」という風潮となり「スーツしてるってことは技術力に自信がないの?」「スーツのエンジニア、イケてない」という扱いを受けるらしいです。

その知り合いも「職場でスーツは着れないし着たくない」とのことでした。

結果的にエンジニアの服装はジーパン+襟なし服、という非常にカジュアルな形に落ち着きます。日本におけるオフィスカジュアルなスタイルすらあまり見ません。

自由の国ではありますが、自由を強制される不自由のようなものがあるんだなぁという感想でした。

まとめ

私も2週間経ったあたりから周りに合わせて超カジュアルな服に切り替えました。スーツ、割と好きなんですけどね。服選びを考えなくていいので。

スティーブジョブズのエピソードしかり、ビジネス書の無駄削減エピソードしかり、「服選びの時間は無駄だから同じ服を何着も買って毎日同じ服を着る。」というのはあるあるだと思うのですが、これって結局、スーツ着て出勤してれば同じことできるんですよね。ある意味スーツ出勤の強制は、服なんてなんでもいいよ~というこだわりのない私みたいのにとっては、無意識に人生の無駄時間を削減してくれる制度だったのかもしれないなと思ったりしたのでした。

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