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開通までの話

某会社とネット&TVの契約をした。
もともと、普通のアンテナだとテレビが映りにくくなる地域らしく、そのとおり、夏でも時々、冬は特に、雪がひどいと全く映らないチャンネルがいくつも出るような状態だった。

突然、訪問してきた人が、この地域、そういう家が多いので、アンテナ利用から、電線(に見えるケーブル?)から電波を取って映るように変える事業を無料でやっている、変えるかどうかは別として、電線から電波が正常に通るか、別途、作業員が訪問して確認させてもらいます、と。

もう、訪問ありき。
ただ、映らないのは不便だし、映るようになるならと思い、日時を決めてお願いした。

当日。
時間になっても来る様子がない。
こっちは一応、時間を空けて待っている。
仕方ないので電話した。(フリーダイヤルではなく有料。・・・有料。)

担当から連絡します、と、30分後くらいにかかってきた電話。
謝罪もそこそこに、
「電話口であれですけど、お宅で使ってるネットをうちの会社に乗り換えてくれるんだったらアンテナの方も無料にします、っていう話なんですよ」

...….。

だったらはじめからそう言えばいいのでは?

ネット環境とTVが映らないことを天秤にかけて考える必要があるなら、初めから伝えてもいい気がするが…
言いたいことはわかるが、単刀直入すぎてマイナスイメージでしかない。
なんだかいやらしいなと思った。

うちの場合、ネット契約はしておらず(スマホでテザリングすることで用は足りていた)、回線引こうかと迷っていたところだったので、話を聞きたいと思っていた、と言ったが最後、トントンと話は進み、工事日を決めることに。

「足並みそろえたいんで、工事日、できれば7月中でお願いします」

.….何の足並み?(苦笑)

そういう、よくわからない話で、おそらくはそっちの都合で話は進んだ。
目的だったはずの、電線からの電波チェックはいらないようだった。

半年間無料のチャンネル、つけますか?と聞かれて、無料ならば、と、答えてしまったことが気になりつつ、でも、TVもちゃんと映るようになるし、ネットも利用量気にしなくてよくなるし、まぁいいかなと、気持ちは前向きだった。

工事日。
人のよさそうなお兄さんたちがやってきて、正味3時間。(長い... 工事、ありがとう、お疲れさまでした…)
ピアノ弾くんですか?いいですねー!とか、僕、auなんっすよ、このあいだ電話使えなかった件で、200円戻ってくるみたいで笑 みたいな会話がちょくちょく交わされて、長い3時間が過ぎ去った。
無事、開通したものの、半年間無料のチャンネルとやらの手続きができず、数日後に試して、できなければ担当に連絡してくださいと言われた。

あの担当者に電話したくない...と、とっさに思った。

数日どころか、1週間くらいそのチャンネル手続きの件はすっかり忘れていて、思い出して手続きしてみたものの、やはりうまくいかないというメッセージは変わらなかった。

(面倒すぎる... 電話したくない… 話したくない…)

無料という言葉に引きずられて、OKしてしまった契約を後悔した。
半年の無料期間が終わる前に解約が必要、という点が面倒だったし、見れたらいいなくらいだったのに、なぜ無料に引っ張られたのか…
そんなことで、そのチャンネルは、正直使えなくても全然構わなかった。
ただその、半年後に忘れていて課金開始、みたいなことになると本当に面倒だと思ったので、問い合わせ先を探し、結局、チャットの問い合わせで聞いてみた。

しばらくやりとりをしたが、原因はわからず、今日か、明日中に連絡するのでお待ちください、とのことだった。
やり取りの中で、時間や手間がかかるようなら解約したいです、と伝えたところ、担当者には伝えてみるが、まずは連絡を待て、と。
待つしかないのか、と思い、チャット対応の方に罪はないし、それ以上は聞かなかった。
そして、明日中、と言われる日には、連絡は来なかった。

「明日」が過ぎた、その翌日、放置しようかと思ったが、連絡が来たとして、電話に出られずに折り返すのも嫌だったので(有料だし。)、時間ができた夕方に、再びチャットで問い合わせた。
なんとなくのいやらしさが気に入らず、頑なに、担当者には電話しなかった。

明日のお昼頃までに担当から電話するようにします、とのことだったが、明日は出勤。
仕事中は手元にスマホは置けないので、電話に出ることはできない。
どこまでいっても、「折り返したくない」という頑固な気持ちが働き(苦笑)、つながりやすい時間を教えてほしいと言われても、何時とは言い難い、としか答えず、チャット対応の方を困らせた。
その結果、今日中に担当から連絡します、とのことだった。

どうしてそこまで嫌なのかわからないが、あの担当の人がとにかく嫌で、この場でそのチャンネル解約できないんですか、とチャットで聞いてしまったが、連絡を待て、と言われてしまった。(ですよね...)

そして、しばらくして電話が鳴った。

また、謝罪もそこそこに、
「昨日、調べてる途中で帰っちゃったんですよね、あははは...」

(だから話すの嫌だったんだよ…
帰ったとかそっちの都合だろうよ、知らんがな。
しかも何で笑ってるの…)

そうだとしても、連絡をよこさないままの夕方。
言葉もない。

「手続きを促すメールがさっきまた届きました。やってみましたが、
同じようにエラーになってしまうんですよね」

おそらく、システムから自動で手続き未完了者に送られているのであろうメールが届いたことを伝えた。

「あぁ、そうですかー、うーん」

と、なぜできないんだろう、と不思議に思っている雰囲気...と思ったか思わないうちに、

「もうチャンネルの方は解約しましたから」

「は?」

「解約したんで、安心してください」

「・・・解約できますか、とチャットで聞いて、連絡を待てと言われたので、すでに解約の手続きをされてるとは思ってなかったんですが??」

「はぁ… そうですか。」

「確認しないで解約って進むんですか?」

「お客さん、このチャンネル、見ますか?」

「え?」

「もう8月になっちゃってたんで、月末の解約になりますけど、1日も31日も変わらないんで、無料だし」

「・・・・・。 いや、もういいです、見ないです」

「あははは、見ないんですよね? あはははは…
とにかく、解約の手続きはしたんで、安心してください!
またシステム都合でメールは届くかもしれないですけど、解約してるんで、問題ないですから」

途中、なにか長々と説明されているうちに、この人何を言っているんだろうと思い、塩対応な相槌をしてしまったが、「はぁ、そうですかぁ...」と、逆なでされるような返事があるだけで、どこまでもそっちの都合で話は進んだ。

こういうところで労力使うのもアホみたいだし、無料だからいいとかではなく、みたいな話をしたところで伝わるはずもないと思い、真似をしたように、「はぁ、そうですかぁ、わかりましたぁーーー」と返事をした。
そして、最後に改めて謝罪されることもなく、じゃぁ、どうも、と言われて、電話は終わった。

(何がどうもなんだ...)

工事のときに、お兄さんが説明してくれたが、TVは新しく設置した機械の方で見ると、電線ケーブル経由で映像の乱れなく見られますよ、という話だった。
その、新しい機械の方で録画したい場合は、外付けのHDDをつけてくれ、とのこと。
勝手なイメージで、今のTVとレコーダーを使って、きれいに映るようになるのかと思い込んでいたが、そういう仕組みなのか…と、なんだかそれも、ちょっと騙されたような気持になった。
外付けのHDDつけて、そのHDDに入ったデータはどう円盤に焼くんでしょうか…と、聞くのももう面倒だった。(面倒くさがり。)

結局、なぜ手続きできなかったのかは謎。
あの担当者の処理ミスかなーと勝手に思っている。

無料に引っ張られた顛末。
普段、安いものの裏側には…みたいなことをわりと考えている方だと思っていたが、まだまだ、まだまだだな、と思わされる出来事だった…

YouTube、TVで見られるようになったし、まぁいいか…






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