クリスマスの詩

クリスマスに恋人から直筆の手紙をもらった。
そして、好きな人の筆跡は意外と見る機会が少ないなと気づく。私たちの言葉はいつもデジタルの窓をくぐって、ゴシック体の均一なフォントで贈られ、そして届く。
人が書いた字というのは暖かくて不均一でいいものだ。そしてそれが好きな人のものならなおさら。書き損じをして、ぐちゃっと塗りつぶた形跡や、ここで言葉を選び迷っていたのだろうなと思うインクのにじみ。ひとつひとつが愛おしい。
好きな人がこの言葉を、手紙にしたためるまでの形跡を追ってゆける。彼の頭の中の文脈に寄り添える。それ以上の幸せはきっとない。
メリークリスマス。

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