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vol.09 葉書は季節を届ける仕事人 【手紙の助け舟】

みなさん、ごきげんよう。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。

先週のある朝のこと、いつものように起き抜けに窓を開け、どんより曇った灰色の空を見上げました。「今日も雨か…」と思わずため息をつきそうになった時、種から育てていた西洋朝顔の最初の一輪が今まさに咲かんとしているところが目に入ってきました。そのままずっと観察を続けていたら1時間もしないうちに大輪の朝顔が開花。こんな鬱陶しい雨の日も厚い雲の上には青空が広がっている…そんなことを思わせる鮮やかな青でした。笑いかけてくれているようで嬉しかったですねぇ。憂鬱な気分はどこかへ吹っ飛んでいきました。

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葉書で季節感を伝える

さて、二十四節気は「小暑(しょうしょ)」に入りました。2021年の小暑は7月7日〜7月21日です。気温も湿度も徐々に高くなり本格的な夏を迎える頃ですね。

そろそろ暑中見舞いの準備を始めましょう。思い浮かべてみてください。みなさんにとって夏らしさ、涼しさ、爽やかさ、夏特有の楽しさや喜びを感じさせることは何ですか? 手紙を書く楽しさは準備するところからもう始まっています。相手が喜びそうな季節感あふれる葉書を用意しましょう。そうすることで自らも季節を味わっていることに気が付くでしょう。

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葉書で季節を味わうと言えば、私の友人に二十四節気ごとに自作した葉書を送ってくれる人がいます。シリーズものの連載が更新されるのを待ち望むのと同じように、毎回届くのを楽しみにしています。切手や消印とのコーディネートも美しく、和の絵柄が風流なので私はよく目にする場所に貼って眺めています。

葉書の効用

葉書というのは本当に良い仕事をするといつも思います。書く側からすると文章をたくさん書く必要がないから気楽です。封書にはない気安さがご無沙汰している人に対しても丁度良い距離感を保ってくれます。返事を書かなくてはいけないというプレッシャーを必要以上に与えることもありません。切手代も最低料金で経済的。それなのに受け取る側にはたくさんの恩恵があります。美しい絵柄や写真は気分を良くしてくれます。手書きの一言で嬉しくなったり気持ちが和んだりします。気に入ったら飾ってインテリアとしても使えます。葉書は、さりげないのに前向きで良いことだらけのコミュニケーションツールなのです。

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田丸有子(たまる・ゆうこ)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。
切手に描かれている美術品や絵画の実物を鑑賞するための美術館巡りが趣味。目下ステイホームで始めたベランダガーデニングに夢中。
blog: CORDIALLY YOURS 手紙魔の手紙物語
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