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【エッセイ】自分の心の声を聞きたい

本日最後の心療内科受診日だった。正確に言うと、労災の関係上、労災指定病院に移らなければならなくなり、今まで通っていた心療内科が最終日となった。

だからと言って何かが大きく変わるわけでもない。今までと同様に朝昼晩欠かさずご飯を食べ、お酒は飲まず、適度な運動をし、湯船に入り、noteを書き、寝床に着く。日々のルーティンをこなす事で病気が快方に向かう事を、私は日々実感していた。

この二年間、ずっと辛かった。働けなくなり食べることしか出来なくなった自分を責め続け、自分には価値が無いと思い、LINEグループを片っ端から抜けまくり、
「もう他人との縁は切れた。もう逝ってもいいだろう。」
と思って自殺教本マニュアルをAmazonで見つけて買おうとしたが、まだ両親が残ってる事に気付き、
「あっ、まだ人との繋がりが残ってた。」
と気付かされ現世に取り敢えず留まり、絵を描いたりピアノを弾いたりnoteを書き始めたりした。
「人生ってどうやって楽しむんだろうか?」
みたいな子供でも考えずに分かることを考えながら実践し続けた。そのおかげか、今は昔より少しだけ楽しい。そして長期間休職したことによって
「善人悪人関係なく、人間生きてるだけで周りに価値を与えている。」
という悟りを開いたおかげで少しだけ自己肯定感を持つようになれた。鬱は辛いが気づきも与えてくれた。


「最近気が沈む、落ち込む事はありませんか?」
いつものように心療内科の先生は私に質問を投げかける。
「特に沈む事は無いです。ただ、最近テレワークなんかやってて人と繋がりが減ってるせいか、寂しいなと思うことがあります。」
それを聞き、先生がフッと少し笑った後
「心療内科医としては、てふなむさんはまだ良くなるのかなと思います。ぜひそういった寂しさとか日々の心の変化を感じ取ってください。」

私はその時気付かされた。日々感情を押し殺しながら仕事をしていた。例え好きな人からアタックされても仕事や勉強と恋愛を両立出来ない自分の力量の無さを量り一人になり続けた。どんどん仕事が忙しくなり、日々の生活がままならなくなった。気づいたら自分の中から心が消えた。いつから自分の心の声を聞かなくなったんだろう。

私はもっと自分の心を聞く必要がある。ちょっとした心の揺さぶりにも耳を傾けたい。今後もnoteに私の心の声を記録していきたい。

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