【感想】2022 年度メディアアート芸術祭行ってきた
今年も行って参りましたメディアアート芸術祭。このアート展は自分の感覚が拡張される気がする作品が多くて毎年行っています。今年も素晴らしい作品が多くて楽しめました。本記事は私の印象に残った作品を紹介します。それにしても25年もやってたんですね、知らなかった…。
前回はこちら。
アート部門
太陽と月の部屋
こちらはビデオによる解説のみでしたが、充分に魅力を伝えていました。その部屋に訪れた人をセンサか検知し天井の小窓が自動で開き、ピアノ音が流れ始めます。子供達が小窓から差し込む太陽光を追いかけたり、太陽光とピアノ音に合わせてダンスをする人がいたり。まるで太陽光に触れることができるようなインタラクションなんでしょう。大分に訪れた際には是非立ち寄ってみたい場所です。
三千年後への投射術
私たちは普段HDDに何でもかんでも保存するようになってしまいました。何ならクラウドに写真や音楽データを保存しています!という人も多いでしょう。そのようなデータは果たして3000年後に残るでしょうか?データの保存方法について考えさせられる作品でした。
ちなみにですが、クラウドに長らく保存したままにすると写真データが劣化しているような気がすることがあります。実際にはHDDにも寿命はあるためクラウドの管理側でHDDの中身入れ替えを行います。その結果「クラウド管理しているデータが劣化する」というのはあり得ることですね。
四角が行く
これまた面白い作品がでてきました。四角が枠内に収まるように逃げるという「モジモジくん」に似たインタラクティブアートです。
Uber Existence
これは…。中々ユーザーが試されるサービスですな。今まで知らなかった。お金に困窮してたらバイト感覚でやってたかも。
Augmented Shadow -inside
鑑賞者が明かりを照らすと影が映る。その影を映しているとまるで影達がこちらを認識してるような、そんな感覚になるらしい。実像と虚像の境目がなくなるような作品。
Bio sculpture
個人的に好きな作品。作品が年を経て自然の進化を遂げるというのは、例えば時が経ち建築物が壊れても森だけ生き残るコンセプトのアクロス福岡に発想が近いかもしれないです。自然の進化過程をセンシングすることで再現性が高くなるのも科学的に有益だと思うし、様々な応用が効きそうな気がする作品なのかな。
エンターテイメント部門
20歳の花
全ての話数分だけipadが展示され、各話がそれぞれのデバイスから再生されていたんだけど、まるでホグワーツの歴代校長の写真みたいでみてて面白かったです。スマートフォンやタブレットのような縦画面表示に合わせたミュージカルの魅せ方はたしかに新しいです。
viewers:1
世界観にあった小物だったりCG技術だったり、見てて飽きないです。本当にこういう場所があるのかなと思ってしまいます。
アニメーション部門
The Fourth Wall
部屋を丸ごとアニメーション化した作品。私みたいなアニメ制作について何の知識もない人が見ると「どうやって作ったんだ?」と思わせる。ストーリーは非常に暗かった。
漁港の肉子ちゃん
企画•プロデュース 明石家さんま
え?
声優 大竹しのぶ
え?
…
イマルは?イマルはどこ?
オッドタクシー
まだ見てない…。これから見ます。
マンガ部門
ゴールデンラズベリー
「32歳」かつ「三高」かつ「彼女歴無し」かつ「転職24回」のハイスペダメンズ北方啓介が偶然出会った「会社員」かつ「恋が続かない」吉川塁を芸能人としてスカウトするお話。
一巻だけ読んでみましたが、ここまでは吉川がカッコ良過ぎて惚れてしまいそうです。女性読者なら「吉川姉さんカッケェっす」状態になってるんじゃないでしょうか。そして北方がハイスペの筈なのにいまいちパッとしないんですよね。私もダメンズなので共感しまくってしまいますが、ここからどう男を上げていくのか注目したいところです。頑張れ北方。面白い漫画です。
ダーウィン事変
ヒトとチンパンジーの性質をもつチャーリー。その複雑な血のせいか、ある意味フラットな見方をすることができるけど…。
個人的に衝撃作です。
個人的総括
今年の展示は「自然」をテーマにした作品が多かったような気がしました。昨今叫ばれてるSDGsの影響でしょうか。そんな印象を受けました。
また、今回の記事にあげてないですが「戦争」関連の作品もありました。ウクライナ侵攻によって生まれてしまった戦争の悲惨さはアートにも強く影響を与えていました。
どちらのテーマも社会問題として考えさせられますし、じゃあこの作品を見た私たちはどのように行動するか試されてるようにも思えました。
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