2015年11月の記事一覧
「庫内灯」を読む(散文編)
俳句について書いたから他のパートについても書かないと
平等でないなと思って他のパートのことも書こうと思ったのだが、
小説について何か文章を書くのは大学時代のレポート以来であった。
何年ぶりだ!数えたくない!ので本題に入る。
〈死んで俺が水の中にすんでる夢だつた 河本緑石〉の小説化
まったりした同居ものだな~、いいな~こういう距離感…
でも元ネタが超不穏だよね…なんてのんきに読んでいたら
「庫内灯」を読む(俳句作品/後編)
見せるものなくて鎖骨の蚊に刺され なかやまなな
何故見せるものがないのか。事後だからであろう。
もう兄はどこにもなくて水遊び 西
ゆっくりと近づく喪失の気配。そしてある時、本当に失う。
長野まゆみの初期を思い起こさせる王道中の王道。
風車売つても売つてもまだ足りぬ ネムカケス
「春をひさぐ男」という、過去の私の謎の書き込みが残されている。
花魁パロなどを想像したのだろうか。
「庫内灯」を読む(俳句作品/前編)
BL俳句誌「庫内灯」に参加した。
参加したら、非常に面白い本になっていたので
マイペースにだが一句鑑賞+αのようなことをやっていこうと思う。
「庫内灯」は11月23日に東京の文学フリマで販売される。
同じく11月下旬からはAmazonでも買えるのでよろしければ…。
取り急ぎ2回にわけて俳句作品の一句鑑賞を。
少年の頬の柔毛の桃や夜 藍川蘭
「桃のような頬」「柔毛が桃のように生えた頬