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おっさんに捧ぐ - たまにはアニメやラノベもどうですか?

僕は昭和生まれで40も後半のおっさんなので、数年前まではアニメといったら最後に観たのはジブリかなって世代です。

小説は昔から好きで、比較的新しめでいうと、浅田次郎さんや宮部みゆきさん、夢枕獏さん、京極夏彦さん辺りを読んでました。

まさにラノベ(一応ご説明しておくとライトノベルの略です)はさすがにちょっと…という思いを払拭できずにいました。

ところが、ところがです。

表紙を見ただけで赤面してしまう僕でしたが、読んでみるとなかなか、というかかなり、いや超絶面白いのです!それこそ寝る間も惜しんで読んでしまうくらい面白いのです!

ということで、もちろん好みはひとそれぞれではありますが、ここ数年で自分が面白かったアニメ3つ、ラノベ3つをご紹介したいと思います。

アニメ3選

言わずと知れた新海誠監督の『君の名は。』です。きちんと最後に「。」を忘れずにつけてくださいねー。モー娘。さんと同じです。

こちら子どもに観たいとせがまれ観に行ったのですが、なんとまあ終わってみれば自分が一番興奮しており、子どもはイマイチ話の脈絡が分かっていなかったという面白い現象が起きた作品です。

いきなりネタばらしで恐縮ですがあまりにも有名な作品なのでまあいっかと思いつつ言うと、「時空越え」ものです。

「時空越え」作品といえば、僕らの世代だと『時をかける少女』が有名ですよね。筒井康隆さん原作で監督は大林宣彦さん、主演はあの原田知世さんの作品です。

大林監督の作品は独特の雰囲気がありましたね。なんというかあのモノクロ感、ほの暗さがどこか「不思議現象」的ムードを醸し出していました。

一方こちらの『君の名は。』は様々な思いや現象が交錯し、ミステリアスな部分がありながらもこの時代の作品特有の爽やかさがあります。

「時空越え」ものは題材としてありふれているとの批評もありましたが、ありふれている題材だからこそハードルが高く、このクオリティまで描き上げた新海監督やクリエイターの方々の力量がうかがえます。

ちなみに『時をかける少女』は新たにアニメ化、実写化もされています。

『君の名は。』同様爽やかでほんのり甘い作品となっています。こちらもオススメです。

次にご紹介するのは五十嵐大介さん原作の漫画を渡辺歩監督が映像化した『海獣の子供』(制作:STUDIO4℃)です。

動画は予告編ではなく、米津玄師さん歌う主題歌『海の幽霊』のMVですが、エッセンスがギュッと詰まっているのでこちらを載せました。予告編もぜひ。

ジュゴンに育てられた海、空と、様々なトラブルを抱えた琉花の触れ合いを描いた作品です。

こちらはストーリーもさることながら、映像の美しさ、奥行き感が素晴らしいです。

CGの進化を感じます。

CGというと僕の中では3Dのようなものを思い浮かべてしまいますが、このような表現の仕方があるんですね。

これをみると、海も一つの宇宙、人間も一つの宇宙なんだなって感じることができます。

描き切れなかった部分もあるかもしれませんが、生命の豊かさ、海の広大さ、深さを圧倒的な映像で観ることができます。

最後はvery hotな作品のご紹介です。

スタジオコロリド制作、佐藤順一さん、柴山智隆さん監督の『泣きたい私は猫をかぶる』です。

very hotなので内容には触れないようにします。

『君の名は。』『海獣の子供』のような壮大さはないものの、なかなか触れることができない人間の心の機微を不可思議な世界観を使って軽やかに描いています。

ラノベ3選

僕がラノベにハマるきっかけとなった作品です。

何巻かまではkindle unlimitedだと無料で読めるようなので、ぜひぜひ。(2020年6月30日現在)

タイトル通り、魔法科高校に通う劣等生とその妹、友人たちを描いた近未来魔法モノです。

学園ものではありますが、規模的にはほぼ全世界を巻き込んでおり、各国の組織や戦略級魔法師の謀略が入り乱れての大きな絵図の物語です。

ストーリーや規模の大きさもさることながら、魔法というものを科学的な側面から詳細に描いているのが特徴かつ魅力の一つです。

イデア、エイドス、魔法式などなど、近未来でのリアリティを感じさせます。

こちら魔法は全くでてきません。

完全実力至上主義の名門校、高度育成高等学校でクラスvs.クラス、生徒vs.生徒と知略を尽くして競い合う物語です。

「競い合う」と言ってますが、「競い合う」なんて言葉すら生易しいくらいの絶戦が繰り広げられます。

緻密なルールや裏の裏の裏をかいた戦略など全く飽きさせない構成ながらも語り口調や流れが軽やかで、著者である衣笠彰梧さんの技量の高さがうかがえます。

読み始めたら最後、一気に読み進めてしまうこと間違いないです。

おかげでしばらく寝不足です。。

トモセ シュンサクさんのイラストもとてもモエキュンなのですが、何分こちらおっさんなもので、電車の中で読むにはまだ勇気が足りず、ブックカバーを。。スミマセン!

最後は再び魔法学園ものです。

こちらは『魔法科高校の劣等生』とは異なり、古式ゆかしい伝統魔法の世界です。

また、剣も魔法と同様重要な技術との位置づけとなっており、日本からひょんなことで入学となったナナオの存在も物語展開の重要な要素となっています。

舞台となるキンバリー魔法学校は学園自体が深い闇を抱えた魔城となっていますが、その闇に飲まれるもの、それに剣一筋で切り込むナナオやオリバー、その仲間たちなど、人間の闇と光を上手く描いています。

こちらも何巻かまではkindle unlimitedだと無料で読めるようです。(2020年6月30日現在)


「もうそれ観た―」「そんなの知ってるよー」という方以外の同世代の方々、ぜひこの機会におそるおそる片足を踏み入れてみましょう(*ノωノ)

新しい世界が待ってますよ(^O^)/

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