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離乳食の準備②ごっくん嚥下の練習&味覚の窓を開けよう【0歳5ヶ月】

味覚の窓とは

4ヶ月〜7ヶ月に存在する、様々な味を受け入れやすい時期のこと。この時期に色々な味を試すと、好き嫌いが減るという研究があります。
更にこの時期、舌提出反射など哺乳に関わる原始反射が消失していき、喉も下がって口を閉じてごっくんと飲み込みができるようになってきます。
そこで、味覚へのアプローチ&本格的に離乳食を始める前の嚥下の練習の機会として、ごっくんできそうなものを試してみました。

このアプローチをするにあたっての発達の目安としては、ずり這いをする前、両手を床について頭を高く上げる姿勢が取れる頃。
ひとが食べているところをじーっと見たりしていたら、こころの準備もできてきたかな?という感じなので、なお良しです。

実際にあげたもの

①出汁

かつお出汁といりこ出汁を試しました
昆布はいずれそのままあぐあぐしてもらう予定なので
出汁としては試してません

初めに試したのは出汁。少しとろみがあったほうが飲み込みしやすいので、味噌汁の味噌を入れる前のものをちょっと取ってきて、片栗粉でとろみをつけました。
かつお出汁よりいりこ出汁のほうが雑味がありますが、うちの赤ちゃんはいりこ出汁のほうが好きそうでした。

②無糖のヨーグルト(アレルギーが心配な方はやめておいてください)

ドロっとしてて飲み込みやすそうでした

味覚を育てるときには、酸っぱいものや苦みのあるお野菜を最初にあげると良いです。甘いものは結局みんないつか好きになるので、甘いものから遠い味を試していきます。(ただし辛味と刺激物は除きます)
お酢やレモンだと酸味が強すぎるので離乳食前のお試し期間にあげるのはちょっと憚られますが、ヨーグルトは程よい酸味で形態的にも扱いやすい存在。酸っぱさに顔をしかめつつも、初回から3口ほどぺちゃぺちゃと味わっていました。

③玄米クリーム

オーサワの有機玄米クリーム
原材料に食塩の記載がありますが舐めてみても塩味は感じません
米の甘みをひきたてる程度だと思います

レトルトパウチのものです。にの家で玄米を常食しているわけではないのですが、今回は味覚へのアプローチが主目的なので、白米より雑味がありそうと思って玄米にしています。クリームというほど硬くはありませんが、少しとろみがついています。買った後に食塩が入ってるのに気づきましたが、自分が舐めてみてしょっぱくなかったのでそのままあげました。美味しかったようで、ニコニコしながら口をもにゅもにゅしていました。

このあと本格的に始まる離乳食についてもそうなのですが、「赤ちゃんにあげるものは、赤ちゃんにあげる前に、一回自分で試してみる」ことをオススメします。あぐあぐさせる昆布なんかも自分が一回舐めてみてしょっぱかったら、茹でたり出汁を取ったりして調整します。味だけでなく、腐っていないか、熱すぎたり冷たすぎたりしないかの判断もできます。

また、今後手づかみ食べを実践していく予定ですが、この味覚へのアプローチはすべてスプーンで行っています。スプーンに少量乗せたものを見せ、「これ出汁だよ〜」などと説明し、スプーンに手を伸ばしたら少しだけ口に誘導してやり、口に入る直前にわたしの手を離すと、自分でスプーンを口にいれられたりいれられなかったりしました。スプーンをじっと見たあと落としたり、手首をくにゃくにゃ曲げてみたりしていたので大方口には入らなかったのですが、なんとか口にいれられたものを舌でぺちゃぺちゃ味わっているようでした。
嚥下の練習&味覚の窓へのアプローチは、行ったら味覚が広がり好き嫌いが減るかもしれないけれど、やらなかったからと言ってなにか不都合があるものではありません。身体に栄養素を取り込むといった意味合いでもないため、スプーンを観察してもらっても良いし、万有引力に思いを馳せてもらっても良いし、口にいれられた分だけ味わってもらえたら良いと思っています。

5ヶ月末からこのアプローチを行ったのですが、初めて出汁をあげた翌日から、色んなものを積極的に舐めるようになりました。「舐めたら味がする。これはつまり、舐めたら味がするということだ!」ということがわかったようです。赤ちゃんの「発見」の一場面に立ち会わせてもらっている、そんな気持ちで、様々な機会を作っていってあげたいと思っています。

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