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TeensTownで、つくりたい経験の話。

2019年からTeensTown という団体の代表をしています。私は今社会人3年目をやっていますが、TeensTown をはじめたのは確か大学2年生の時。サークルや勉強やアルバイトしつつ活動していた時が一番忙しかったかもしれません。 

地域の小さいイベントですが、その当時から、子ども向けにまちづくりイベントをやっていると言うと『珍しい』『真面目だね』と言われます。(基本は楽しいことをやりたいと思っているだけです...笑)

ここでは、『なんでこどものまちにこだわるのか?』について書いてみたいと思います。

理由は二つ。

ひとつは、東日本大震災。

そしてもうひとつは、自分自身の子ども時代の熱中した思い出。

この二つがメビウスの輪っかみたいに私の中でぐるぐるした結果が、こどものまちの活動につながっています。

東北と東京のギャップ

 東日本大震災から3年。当時高校生だった私は福島で震災を振り返るスタディーツアーに参加しました。

ニュースでしか見てこなかった現場を見てみたい。くらいの軽い気持ちだったと思います。Twitterで探したらたまたま学生団体がやっていたプログラムが出てきて、ポチッと応募してみたのです。

一人旅もしたことのない高校生でしたが、同世代の人達と一緒にマイクロバスで福島県へ。福島って意外と近いなと思ったのを覚えています。

スタディツアーだったので色んなところに見学しに行く訳ですが、見学先の皆さんにはとっても良くしてもらって。美味しいものをたくさん食べて。。(めひかりとかね!)

みなさんとても優しくて、『福島のことを知ってほしい』『応援してほしい』と、大変丁寧に説明していただいた記憶があります。

そこで、地域の小学校と連携したプログラムがあり、こどもと空地で鬼ごっこをしたんです。

ワーワー言いながら、普通にはしゃいで遊んでいたと思います。

その時、突然10歳くらいの男の子が、『あ!!』と。

なんとその子の、津波で流された靴が、たまたま見つかって(!)。

とても驚いたのを鮮明に覚えています。

もう入らない上履きだけど、驚き無邪気に喜ぶ少年。ここが被災地だと思い出す私。 

そんなスタディツアーは確か3泊4日だったかな、東京に帰ってきたのですが。

東北でつくられたエネルギーをもらって暮らしているんだな〜!といつもの中央線が違う景色に見えました。

そんな地元・東京では、もう3年も前の震災のことは、だいぶ風化していました。

5時間目。同級生が総合の時間に適当に配られた『震災を考える』ってタイトルの冊子を、読まずにゴミ箱に捨てたんですよね。

その時にめっちゃ色々と考えてしまって。

ものを買って捨てるのが当たり前で、つくり手は見えなくて知るすべもなくて。

今日食べたサンドイッチのパンはどこの小麦が原料で、あのビニールはどう処理されるのか知らないけれど、何かしらの環境問題に関わっているかもしれない。とか、いつもは考えないことめぐるめく考えてしまったりして。

私は今日も世界のどこかの課題の加害者かもしれないし、

社会課題が山積しているのは何となく知っているけど、

自分の暮らしには関係ないような気がしてしまう。

若い世代が多く住み、学ぶ、住みたいって言われているこのまちに住む人に、何ができるのか。

もっと関わろう、考えよう、向き合おう。そう思っても何もできない高校生の自分がもどかしい。

もどかしいなーー

そのもどかしさはずっと心をぐるぐるしていました。『もっと、考えないといけないんちゃうん?』

でも、何をどう考える?

【まちとじぶんを考える】というTeensTown の目的は、ここがきっかけになっています。

長くなってしまったので、2つ目の理由(自分の思い出)はまた今度書きます。

書いてみると、当時から漠然としてるな〜と、反省しますね(苦笑)



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