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IT経験ゼロからSalesforce を勉強するにはどうしたらいいの?ゆるふわ学習手順

※カスタマイズに慣れてきた方はこちらの学習法

2020年4月になりました。多くの企業では新年度を迎えました。
ゆるふわクラウドおじさんこと、わたくし、いくつかの会社さんでSalesforce 活用支援のお仕事をしているのですが、今年度はなにやらこれまでと異なる空気間が漂っています。
支援している会社さんの、本気度が違う(あくまでも個人の感想です)!!
・これまで兼務だったけど、社内のSalesforce 活用の専任になった
・これまではベテラン社員しかいなかったけど、
 現場出身若手社員をSalesforce 活用担当者として配属する

・これまで各部署の事業管理はExcel でもスプレッドシートでも
 Salesforce でも何でも良かったけど、これからはSalesforce で一本化する!

といった風に、Salesforce の活用に本気で取り組もうという機運を肌で感じます。今年は、クラウド活用力がカギとなりますね。


増えるIT初心者からのSalesforce 担当者

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全然わたしはSalesforce の中の人でも何でもないので、中立的に書こうと思っているのですが、Salesforce 活用を促進させる人材に投資しよう、という企業が増えてきた実感があります。活用を促進させたい現場の観点を持った若い人を起用したい、という動きを多く感じます。
現場というのは私の感覚では、「法人営業」で客先に商談に行っているような感じの部門です。
営業部門でバリバリITを駆使して、Salesforce 知識もすでに神クラス、「Salesforce だーすき★☆」だし、ガンガン改善してやるぜ!なんていう風に最初からなっている人なんていません。
私が思うには、営業部門に限らず、Salesforce を導入している企業のいろんな部署での利用者は、Salesforce を使っている、のではなくて、Salesforce に使わされている。
いや、そもそも「Salesforce に使わされている」という感覚すらもなくて、なんか会社がSalesforce っていうツールを使うって決めてるから、ただなんとなく使っているだけ。みたいな感じで使っているんじゃないかな、って思っています。この記事ではこのような、Salesforce もITもそんなに興味はないんだけど、なぜかSalesforce 活用の担当者としていきなり指名された、という人がSalesforce を楽しく学んでいくにはどうしたらいいんだっけ?をお伝えしたいと思っています。

Trailhead のアカウントを個人的に作りなはれ

コメント 2020-04-02 102538

画像出所:Salesforce 公式の学習サイト「Traillhead」のトップ画面

Salesforce の学習を開始するには、Trailhead というとても素敵なサイトをおすすめします。Trailhead は、Salesforce 公式の学習サイトで、Salesforce アカウントを持っている人なら無料で使用することができます。何百ものSalesforce にまつわる知識、スキルの教材がありますし、ビジネスマナー、開発の作法、人間としてのあり方、睡眠の重要性、などを学ぶことのできる素晴らしいサイトです。

このサイトに個人のメールアドレスでアカウントを作成しましょう。個人の、としているのは、そんな未来は来てほしくはないんですけども、自社がSalesforce を解約してしまったので自分に割り当てられていたSalesforce アカウントが無効になってしまった自分が転職したので前の会社のSalesforce アカウントを使用することはできなくなった、なんてことが起こり得て、せっかくこれまでに身に着けた知識、各単元を学習完了するともらえるバッジ、ポイントの履歴がすべてなくなってしまった。なんていう悲劇が起こってしまうのです。
なので、個人のメールアドレスで、Salesforce の開発者用アカウントを作成したり、個人のメールアドレスやSNSからTrailhead のアカウントを作成しましょ。
※個人のメールアドレスを持っていない方は、こちらにGmailのアカウントを作成する手順を動画で解説しているのでぜひに

Salesforce の開発用(Traillhead 学習用)無償アカウントはこちらから作成できます。

自分のスキルアップが会社に貢献できるのってとっても尊いことです。だが、自分のスキルって最終的には自分に帰属するものだから、自分のアカウントでSalesforce 知識をどんどん身に着けるのがいいなあって私は考えています。ほらあの、今は副業とか兼業とかが当たり前になってきてますし、1社だけに生涯勤める、っていうほうがレアになっていきますからね。

Salesforce ってそもそもなんだっけ?

Salesforce の活用を勉強するぞ!ふんす!って、最初はみんな思います。いきなり、Salesforce の画面にアクセスしたり、カスタマイズする操作を試したりしたくなります。わぁかぁる!だって、楽しいもの。
でも、Salesforce ってそもそもどんなもの?っていうのを理解して、Salesforce のあるがまま、というか、生い立ち、何に強みを持っているシステムなの?というのを理解したうえで、そのシステムのいいところを理解して利用する、という観点をもって学び始めるのがいいと私は信じてやみません。
以下、私のSalesforce についての理解。
「Salesforce」って、英語を直訳すると「営業部隊」という意味になります。Forceって、力という意味なんですけども、部隊とか軍隊とかっていう意味もあるそうな。Sales の、部隊向けに、営業部門の効率化をクラウドで実現する、というところからスタートしています。
営業の人が、取引先の方と名刺を交換し、その名刺を管理して商談をし、
商談での売上管理予測活動の報告を効率化する。
そのようなことをするシステムが土台となっていて、
その土台を使って自社向けに高速にカスタマイズしましょう、
というのがSalesforce です。
これらの機能についてまずは体験してみる、ユーザツアーというものをしてみたり、Salesforce ってなんなのさ?って自分以外のSalesforce を使っている社内の人に質問されたとき、簡単にSalesforce の生い立ちや強みをしゃべれたら、なまらかっこいいべさ?ぜひ、Salesforce ってそもそもなに?をご自身でも調べてみましょう。※のちに紹介する学習教材で深く解説しているはず。

Trailhead やってみよう

さて、前置きが長くなったんですけど、Trailhead に個人メールアドレスでアカウントを作ったからには、Trailhead を触ってみましょう。Trailhead で学習したいものを探す前に、Trailheadの用語についてさらっと理解しましょう。

・トレイル
https://trailhead.salesforce.com/ja/trails
体系立てて知識を身に着ける教材のまとまり。複数のモジュールをまとめたもの。学びたいことが漠然としているときや、学習時間がまとめて取れるとき、たくさんのモジュールを完了し、いつしかトレイルの進捗率が高くなっているものを発見したときに、「おっ、このトレイル全部やっちゃお」となったときなどに学習するのがオススメ

・モジュール
https://trailhead.salesforce.com/ja/modules
ある機能やトピックを最小単位で学べる教材。教材1つを学び終えると、
バッジやポイントを獲得できて、テンションが上がる。
100教材(バッジ)、50000Ptsを獲得すると、Ranger。
学習したいテーマが明確な時に学ぶもの。
画面上部から、レベルや製品を絞り込むと、学習教材を探しやすい。

トレイルやモジュールを探して、各単元の学習を完了すると、バッジやポイントを獲得できて、学習者としての称号が得られます。このポイントがとっても楽しいので、ぜひ楽しくどんどん学習の沼に沈んでいきましょう!

コメント 2020-04-02 102538

2020年4月2日時点の筆者の学習状況(円周率が好きなので314)

最初のバッジを気軽にたくさん取りましょう

Trailhead で最初のバッジを取る、という体験をしてみましょう。
最初のバッジを取るときに、難易度がものすごく高い、めんどくさい、時間がめちゃくちゃかかる、というものから始めてしまうと、学習が苦しいものだという刷り込みがされてしまうと私は考えます。なので、最初のバッジは誰にとっても技術的難易度がそれほど高くなく、楽しく学べる、短い時間で取れるものにしてみましょう。

Trailhead でパソコンに向かって学習をする、という習慣をつけるために、
技術的、システム的な知識の難易度があまり高くはないものからまずは学習をはじめバッジを獲得してみましょう。オススメモジュールは、
Salesforce 方式でのマネジメント」と「Salesforce 方式のイノベーション」のトレイルにあるものです。

これらのバッジを獲得しますと、もうね、称号がランクアップしたはずです。そこまでいったらもう、Trailhead が楽しくて楽しくてしょうがなくなります。業務時間内にTrailhead したくなって、自分の業務を徹底的に効率化したくなりますし、休みの日もTrailhead したくなります。恋人とのデートも、Salesforce Saturday に一緒に行きたくなりますし、リモートでの勉強会しながらお家デートが増えます。え?なに?恋人がいない?大丈夫。Salesforce を恋人にしたらいいんです。Salesforce だけは、ひどいことしないし、裏切らないです。ずっと一緒にいてくれます。相性だって最高ですよ。変な恋して傷ついたり裏切られるとかするくらいなら、よっぽどSalesforce 氏のほうが・・・。なんて、脱線してしまいました。Salesforce はみんなの恋人。

ここから徐々にSalesforce のアドミン(プログラミングほとんど不要で開発)を体系的に学んでいきましょう

Trailhead って、もうめちゃくちゃ単元が多くて、どれからやりはじめたらいいのかわからん!って、初学者の方から相談いただくことがたくさん。
自分が興味のあるどれから学び始めてもいいんですけども、ゆるふわの私は、「いいからこれからこの順番でやれや!」と、示してあげたくなっちゃいます。個別指導の大学受験の学習塾の運営をしていた経験があるのですが、その時、受験科目をどの参考書を使って学んだらいいか悩んでいる生徒に、「どれを使ってもいいんだよ?」なんて決して言わなくて、これとこれとこれを、この期間でやりなさいっ!って強く示して、教材を探したり迷ったりすることをなくして、ひたすらまっすぐに学習できるようにモチベートしてあげることの重要性を学んだのです。なので、私は、これやりなさい!って強く言っちゃう。

以下の順に、Salesforce やIT未経験者さんは学ぶといいです。学んでくれたら、その進捗をコメントとかで教えてほしいですね。何週間で何個取りました、とか。そしたら、自分一人の学習だけではなくて、同じやり方で学んだ人たちが仲間でありライバルになるのです。自分が最速で学ぶぞ、とか、1回でテストに合格して最高のポイントを獲得するぞ!とか。とにかく、楽しく学んでほしい。

Lightning Experience の CRM の基礎学習
Salesforce 流の顧客管理の一連の流れを、
標準オブジェクトの使い方、設定の操作を学ぶことで体験します。

Lightning Experience の操作方法
Classic に使い慣れているけども、Lightning Experience は使ったことがない
まだ不慣れで、どんな機能があるのか、使えなくなる機能はないか?などの確認をします。

Lightning Experience の使用開始
Salesforce を利用するにあたり、新しい利用者が入社した際などにアカウントを新規作成したり、新しくレポートを作成する、などの操作を体系的に学びます。

システム管理者初級
エンドユーザさんの利便性を改善するためのヒントや、
改善のための設定の具体的な方法を学びます。

パス設定
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/sales_admin_optimize_salesforce_for_sellinghttps://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/sales_admin_optimize_salesforce_for_selling

・睡眠の大切さとか
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/trails/camp-pono

オペレーショナルエクセレンスによる販売の促進
※何語かわかんねーよ!
商談管理に専業する人をアサインする、管理者として天才すぎる人がいる、
経営者クラスの方がセールス部門を管理し、その方がシステム経験あり、
くらいのレベルならこれを学ぶべき。


楽しく学んでね!

いきなり「Salesforce やって!」って言われた人にしてみたら、とっても不安かと思います。Salesforce 利用歴の長い人、すでに知識を十分にお持ちの方からしたら、「Salesforce のアドミンなれたとかうらやま!すごいじゃん!チャンスじゃん!」ってなってると思うのですが、新しい挑戦をする人は、先駆者たちが切り開き、残してくれた超膨大なノウハウをこれから追いかけないといけなくて、ぴえんな状況かと思います。

Salesforce 使うにあたって、なにを使って学んだらいいんだ?最初は何から学んだらいいんだ?その後はどうしたらいいんだ?
という悩むひとに、楽しく学び、前向きにSalesforce に取り組んでもらえるよう、ゆるふわを心がけて学習手順をまとめてみました。

ぜひ、なんとか最初の一歩を踏み出して、楽しく学び続けていただけたらと思っています。

最後にひとこと・・・

いいから、はじめろ!全部やってみろ!ごちゃごちゃ悩んでるヒマあったら、この記事に書いてるTrailheadのモジュール、上から全部やっとけ!
週末で全部終わらせてから悩めヴォケ!

※カスタマイズに慣れてきた方はこちらの学習法

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